Canta Timor!
地元で上映された、東ティモール独立に関わるドキュメンタリー「Canta Timor」を鑑賞。
2002年にインドネシアからの独立を果たすまで、26年の闘争があり、その中でこれほど多くの人々が迫害、虐殺されていたということを初めて知った。
映画の中で、実際に家族を犠牲にした人が語った言葉「インドネシア軍に対して、怒りや憎しみは一切ない。ただ、あるのは悲しみだけだ。なぜなら、インドネシア軍も私たちもみな、大地の下の兄弟だから。」そして、「殺した兵士に対しては、ただ、息子に亡骸がどこにあるのか、それだけを教えて欲しい」と語った言葉。憎しみに対する報復ではなく「赦し」。これこそが本当の意味の強さである、ということを実感する。そして、今の日本に不足しているのがまさに他者に対する赦しなのではないか、と感じた。
また、インドネシア軍が東ティモールを弾圧している時代、インドネシア政府に対して最も金銭支援を行っていたのが日本だったという。そして日本人は東ティモールで産出される石油の恩恵を受けていた。映画の中で「知らない限り、人はいくらでも残酷になれる」とあったが、それは、現在も同じである。今もシリアやアチェ、パレスチナ、そして日本でも被災地では多くの方が苦しんでいる。しかし、自分を含め、それを自分のこととしてどれだけ感じていることができているのか。考えさせられる映画だった。
地域で活動する中で、今までは見えていなかった、或いは敢えて見ようとしなかった問題が最近、自分の中で少しずつ明らかになっている。地域が挙げる小さな声を形にして、そしてそこから地域を、社会を少しでも変える一助になりたい、そう感じている。
高齢者施設でのボランティア
今日は、地域の高齢者の方が集まる施設「おちゃ福」でお昼作りのボランティアを行った。
シェフとして15名分のランチ作りに腕を奮う。
私がシェフとなる以上、メニューも珍しいものを期待されます。でもエクアドルで常食したネズミの丸焼きを出すわけにはいかない。ということで、今日の主食は妻の得意料理でもあるスペイン料理のチリンドロン!(トマトをベースにチキン、パプリカ、オリーブ、玉ねぎ、マッシュルームなどを煮込んだもので、スペイン語でカルタ遊び。カラフルな食材がカルタのように見えるからとのこと)。
とはいえ、意外と小心者の私、皆さんのお口に合うか、昨日の夜にも予行演習をしつつ朝からドキドキ。皆さんが料理を食べる時も笑いながらも気が気でない、妻にごはんを初めて作った時と同じくらいの緊張感。
でも皆さん、とても優しくて、美味しい、美味しいと言いながら完食。でもオリーブって何?と聞かれて答えに詰まる私・・・木の実ですよね。とにかく皆さんの一言が何よりうれしい一日でした。
夏の思い出
今年の夏休み。
夏らしいことって何をしただろう?と考えると浮かぶのが、福島こども保養プロジェクト@練馬でのお手伝い。
福島のこどもたちが飯能にキャンプに来ていた際の引率。
8歳の女の子を担当、一緒に川遊びを行った。川の中で綺麗な石を集めたり、小さな魚や沢蟹を捕まえたり、尽きることのない子どもの好奇心、日常にもこんなに美しいものがあったんだ、と気づかされた37歳の夏。帰り際に女の子から貰った小さな石、こどもの頃に集めた宝物を思い出して、枕元に飾ってある。
つくりっこの家
先日、地域で障がいを持つ人を支援する社会福祉法人「つくりっこの家」の活動に一日参加。つくりっこの実践する「障がいの有無を越えてわかちあい、支え合う関係をつくる」という活動の素晴らしさを実感した。
午前中は精神科病院内のカフェでの就業体験。患者さんをお客さんに、ウェイターとして20年ぶりに働く。つくりっこのメンバーの方にレジの打ち方から、サーブの仕方まで手取り足取り教えてもらう。なんと気のまわらない、役立たずの私。特に誰が「障がい」を持っているかは、一見わからない、というか全く気にならない。むしろ整理整頓がすごく上手だったり、気遣いが素晴らしかったり、勉強になる。
私も含めて、多くの人がどこかに生き辛さを抱えている現在の日本。
その根源には、自分の問題を人と共有できない、自分の中で抱えて生きざるを得ない、そんな問題があると思う。
つくりっこが実践する「障がいを持つひとと、「まだ」持たない人が支え合いながら、共に活動すること」、それ自体が一つの奇跡であり、こうした活動が拡大していけば、地域が、そして社会が少しずつ変わっていくのではないか、そんな可能性を感じた一日だった。そして、何よりも私自身が少し楽になった気がした一日だった。
誕生日
37歳の誕生日。皆さんからたくさんのメッセージをいただいて幸せな気分のまま病院へ向かう。
そう、今日は先日受けた翼状片の手術の抜糸の日。。。なぜ誕生日にこんなはめに。。。
ベッドに横になり、恐れおののきながらその瞬間を待つ。
何が怖いって、目にメスが入る瞬間を見続けないといけないこと。
今日もお医者さんの「あれ?糸が見つかんないよ」とかいう独り言を聞きながら、ひたすら終わるのを祈るのみ。眼球が引っ張られる感覚。7針縫った糸を抜かれる。放心して家へ帰ると、妻が臨月なのに誕生日ランチとシュークリーム(手作り感満載)を焼いて待っててくれる。
義母の後方支援もちらほら。世界一幸せな夫だと実感。おわりよければすべてよし、素晴らしい一日でした。皆さんのメッセージ、本当に嬉しかったです。ありがとうございました!
12年振りの再会
15年前、スペイン語を学ぶために1年をエクアドルで過ごした。
生まれて初めての海外、そしてホームステイ。
ドキドキした私を現地で出迎えてくれたのが、同じ家にホームステイしていた日本人の先輩だった。
その先輩と12年振りに再開。
彼も現在45歳、今でも南米との絆を大切にしながら、大阪の商社でバリバリ働く。
会った瞬間から15年の時を越え、学生時代のように様々なことを話し合う。今までの人生、そしてこれからの夢。お互いに年を重ねたが、彼の中身は昔のまま、すごく純粋で、すごく熱い。こんな素晴らしい先輩を持てたことを心から感謝した瞬間だった。
翼状片の手術(術後の経過)
異文化交流会
先日は地元の弁護士さん、アニメのクリエーターのお友達とホームパーティー。
チェコのお土産のビールと泡盛のシークァサー割を片手に、豚の角煮とパスタを食べます。これぞまさに異文化交流。
最近では、アニメも少しずつ右傾化しているというトレンド、そして日本で生まれ育ったけれども在留資格が無く、強制送還の危機にさらされている高校生の話など、それぞれの関心ある話を共有しつつ有意義な時間を過ごしました。
活動するフィールドは違えども、仕事に対する熱い想いは同じ。
日本の素晴らしさ
昨日、生まれて初めて財布を落としました。
財布の中には現金3万円と免許証、保険証、クレジットカード、キャッシュカードなどが…
絶望的な気持ちになりつつも、カードの悪用を避けるため、近くの交番へ遺失物の申請へ。
すると、誰かが拾って近くの交番に届けてくれたとのこと!!
お金もそのまま、絶対に海外ではありえない!!お巡りさんの話では遺失物の内、4割は帰ってくる日本。日々暗いニュースが続いていますが、それでも日本は素晴らしい!アイラブジャパン!と叫びたくなる一日でした。