<市民の声ねりま 秋のツアー② 日本国憲法の源泉「五日市憲法草案」を知っていますか?>
市民の声ねりまの秋のツアー、砂川闘争や横田基地について学んだあと、あきるの市に移動して五日市憲法草案について研究者の鈴木さんから話を伺いました。この草案は明治時代の初期に当時29歳だった千葉卓三郎を中心に起草されたもので、1968年に五日市町の土蔵から発見されました。この憲法草案の特徴は、その大半が国民の基本的人権について触れていることです。たとえば、45条では「日本国民ハ各自ノ権利自由ヲ達ス可シ他ヨリ妨害ス可ラス且国法之ヲ保護ス可シ」としています。
先日講演をいただいた憲法学者の樋口陽一さんは五日市憲法草案について「日本国憲法に繋がる地下水脈の源泉」と評価をしています。当時、多くの地域で自発的に憲法の草案が作られ、その中にはこうした国が侵してはならない人権を規定するものもあったということ、とても印象的でした。
憲法は国民一人ひとりの権利を守り、国家権力の暴走を防ぐためにあります。しかし、自民党はこうした考え方を西洋からの押し付けとして新たな憲法を作ろうとしています。改憲における議論においても、自民党は、立憲主義の基本となる天賦人権論を見直すと明記をしており(https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/kenpou_qa.pdf)、改憲草案について樋口陽一さんは、明治憲法よりもひどく、慶安のお触書と同じレベルと述べています。
アメリカからの押し付け憲法だから、変えなければならないという主張もありますが、決してそうではない、帰ってからお土産をパクつく息子を見ながら改めて憲法の大切さを思いました…
<市民の声ねりま 秋のツアー① 10年以上の闘争を支えた思い、砂川闘争から学ぶこと>
11月10日、毎年恒例の「市民の声ねりま」秋のツアーを行いました。私たちの旅行はただ楽しむだけではなく社会問題について現地で学ぶのが特徴です。これまでにも八ッ場ダムなどを訪問しました。今年は「米軍横田基地と五日市憲法をめぐる旅」がテーマで午前中は砂川闘争や横田基地について、現地でお話を伺いました。
砂川闘争は米軍の立川基地拡張のために土地を強制接取しようとした国に対して、住民や支援者が反対をしたものです。お話を伺った福島京子さんのご家族が反対運動の中心的な役割を担っていたとのことでした。
砂川闘争は住民の勝利に終わりましたが、最終的に10年以上を要しています。福島さんのお話では、1秒でも、1分でも接取を遅らせることで社会の状況は変わるかもしれない、その信念で頑張り続けたとのことでした。
私が一番聞きたかったのが、先が見えない中で10年以上も何を支えに頑張れたのかとうことでした。福島さんの答え、印象的でした。農業を営む福島さんの自宅も焼夷弾によって全焼してしまったそうです。戦争から10年が経ち、ようやく農業も再開できた中で、今度は自分の家が基地の一部になり殺人に加担することにもなるかもしれない、それはいくらお金を詰まれても、たとえ反対する最後の一人になったとしても、絶対に許せない、ご先祖や亡くなった家族に顔向けできない、という思いだったそうです。
砂川闘争での勝利がその後の市民運動にとっても大きな希望になっています。
練馬区においても、住民の意思を無視して道路の建設計画などが進んでいます。こうした中で、私たちが砂川闘争から学ぶことはとても多いと改めて感じました。
<「護憲派の泰斗」憲法学者の樋口陽一さんをお招きして>
本日、憲法学者の樋口陽一さんをお招きして講演会「わたしたちと憲法」を行いました。樋口さんは私の大学時代の恩師で、議員になってからもアドバイスをいただいています。大泉学園にお越しいただいたのは今回が二回目。
地域で活動される方々、学者さん、弁護士の方々、そして小さい子をお連れの皆さん等、90名近い方が参加。今回の先生のご講演、タイトルは「あらためて『戦後』の意味を考える―「自由」と「民主」の「いま」-」。明治時代の憲法草案についての話から、現在のアメリカの中間選挙の結果まで、多岐にわたる話を分かりやすく説明いただきました。私からは、「私たちの暮らしと憲法」ということで、区議会の状況についてお話しました。ご参加いただいた皆さんからは、憲法について身近な問題として感じることができた、といったうれしい感想もいただきました。
憲法との関連で12月8日(土)には朝鮮高校の学生さんのオモニ(ハングルで「お母さん」)の方々からお話を伺う機会を持ちます。よろしければぜひお越しください!
<息子の手料理>
保育園でお芋ほり、朝から楽しみにしていた息子。
「今日のお夕飯のおイモ取ってきてね☺」ニコニコして伝えると、いつになく真剣な顔で保育園へ。夕方、お迎えに行くと満面の笑顔で迎える息子。見ると自分の体よりも重いんじゃないかというくらいのおイモが袋の中に…。おイモを取らないとお夕飯がないと思ったのか、ものすごく頑張ったそう…絶句する私を横に満足げな顔で「ママがおしごとから帰ってくるまでに何か作って」と急かす息子。クックパッドで「簡単、サツマイモ、大量」で調べて蒸しパンを作ることにしました。
「僕もやってあげるね!」とお菓子屋さんごっこが大好きな息子からリクエスト。「おーありがとう!!じゃあ混ぜてくれるかな??」お願いしたら、ホットケーキミックスを机いっぱいに広げながらベチョベチョにかき回します。私が頭を抱える横でとっても楽しそう。途中からはバナナが入ったり、おイモの量がどんどん増えたり、たくさんのオリジナル蒸しパンが焼きあがります。胃も心もいっぱいになりました。。
<高松市 障がい者アートリンク事業について>
視察二日目は高松市が実施している「障がい者アートリンク事業」を学ぶため、障害者支援施設の「銀星の家」を訪問しました。この事業は、障がい者とアーティストが継続的にかかわることで障がい者の感性、創造性を育み、社会促進を図ることを目的としています。事業ではアーティストが週に一度施設を訪問し、絵画や音楽、ダンスなどをともに行い、定期的な発表なども実施しています。現在は12カ所の事業所で実施されていて、参加するアーティストも絵画、ダンス、陶芸など多岐にわたっています。事業の効果として参加者の人間関係が穏やかになった、仕事に前向きにになった、といったことのほか、展示会などを通じて障がいに対する地域の理解が進んだとのことです。 […]
<視察の報告 香川県での農業と福祉の連携について>
10月25日から26日まで、所属する健康福祉委員会(常任委員会)の視察で香川県を訪問しています。初日は香川県で成功をおさめ、全国のモデルにもなっている農業と福祉の連携(農福連携)について、県庁の農政水産部農業生産流通課の方から説明を受けました。
香川県ではにんにくや小麦をはじめとした多くの農産物を栽培しています。しかし、農業者の高齢化が問題となっています。他方、障がい福祉の分野においては、一部福祉施設では農業に取り組んでいましたが、専門的なノウハウを有しておらず、規模が小さい、工賃も少ないといった課題も抱えていました。 […]
<歴史勉強会@岩瀬たけし事務所のご案内 「それでも日本人は『戦争』を選んだ」、10月20日(土)>
今週の土曜日(20日)の夕方6時から8時半まで、岩瀬たけし事務所で歴史勉強会を行います。この勉強会を通じて地域のみなさんで、近現代史を、特に隣国である、韓国・朝鮮・台湾・中国の方々の視点も意識しながら学び、再び自国中心、歴史「修正」主義に陥りつつある現状を何とかしたいと思っています。今回は加藤陽子「それでも日本人は『戦争』を選んだ」を一緒に読みながら意見交換をしたいと思います。ファシリテーターは弁護士の伊藤朝日太郎さんにお願いします。参加費は無料、本だけお持ちいただければと思いますのでぜひお気軽にご参加ください!
<練馬区議会の第三回定例会、終わりました>
1か月半に及んだ定例会が終わりました。今回は決算の審議もあり日々の準備で大忙し。ただ、今回からは議員が3人に増えたので、質疑時間も10分から14分へと拡大し、それぞれのテーマに対してもしっかりと議論ができました。議会が終わった後、久しぶりに田辺さんの鍼灸院に行きました。議会中はずっと気が張っていたので、久しぶりに力が抜けました。明日からは区政報告書(かわら版)の配布や11月のイベントの準備などが始まりますが、おかげで元気をいただけました!
<2019年度 練馬区の認可保育園の申込資料の配布が始まりました なんでもご相談ください!>
先週の金曜(12日)から、来年4月(2019年)の認可保育園申込に向けた資料の配布が始まりました。1次受付の期間は11月1日から30日までになります。すでに練馬区の窓口にはたくさんの保護者の方が質問に見えています。
私も二年前に保育園 […]
<決算特別委員会の報告 14分に全てをかけて…>
決算特別委員会が続いています。質疑の時間は会派の人数によって決まっていて、私たちは区からの回答(答弁)を含めて14分間の持ち時間です。わずか14分ですが、どうしたら練馬区がよくなるのか、政策を訴えるために毎回数十時間をかけて準備をしています。
わずか14分、されど14分、1分1秒がとても大切なものです。 […]