ブログ2023-02-06T17:39:37+09:00

クリスマス

<クリスマス>
息子にとって二回目のクリスマス。
今年はどうお祝いしようか、ワクワクしながら考える。

サンタさんを登場させるか、それともクリスマスケーキを作ってみるか、しかし、考えてみたら、息子はまだ何もわからない、それなら私たちが楽しもう、ということで、なぜか息子にサンタの恰好をしてもらうことに!がぜん盛り上がる私、冷静な妻を横目にいろいろ調べて、さっそく子ども向けのサンタの衣装とトナカイのカチューシャをゲット!クリスマスまで待たなきゃと思ったが、あまりの可愛さについフライングして着せてみる。すると、あまりの「これじゃない感」にビックリ。髪を切ったせいか、焼きのりのような眉毛がやたら目立ってりりしくなった息子、サンタさんの恰好をすると、場違い感がありまくり。

とはいえせっかく買ったので、息子を連れてそのまま教会へ。教会では皆さんにちやほやされて、とてもいい気持ちになった息子、というより私。

その後の礼拝では山田牧師がキリストの誕生と重ねて現在の日本における課題も指摘する。例えば、福島原発の除染作業では、多くの外国人労働者が劣悪な条件のもと、仕事をすることを余儀なくされている。これはキリストの誕生を最初に祝った羊飼いたちの姿に重なるという。多くの方々の犠牲の上に私たちの生活が成り立っていること、それは、古代から何ら変わっていない。クリスマスの今日も昨年まで働いていた南米やアフリカ、中東、そして日本でもたくさんの方が寝る場所もない中、または砲弾の飛び交う中での生活を送っている。そうしたことに思いを馳せ、自分ができることは何かを考えることが大切だと改めて実感する。

キャンドルの明かりに照らされ、息子を抱きながら皆さんと一緒にクリスマスの讃美歌を歌うと、心が平穏になった。

2015年12月24日|Tags: |

息子の初めての床屋

息子が生まれて1年3か月、ついにこの日がやってきた。

息子の髪、初めて切るときには、その髪を筆にして、水墨画(風?)の絵を描くのが好きな父にプレゼントしたいと考えていた。生まれて半年ごろから、そろそろかな?とワクワクしていたのだが、髪が伸びるのが遅い息子、「あーこれじゃ足りないです」と言われ、なかなか作成に至らない。

そして、先日ついに床屋さんからもう大丈夫との許可がでる。大喜びして予約する私たち。しかし、床屋さんの話では、息子の髪は量が少ないしコシがない、だから私の髪も中心部に使うために必要とのこと。息子の断髪式を撮影しながら自分も切ってもらう。「髪が少ないのはなぜだ。。。すまん息子よ…」と思いつつ、私の一番のコンプレックスだったゼッペキ頭もデカい顔も似ておらず、息子はまあまあ良い形の小さな頭をしている(妻に似たのだろう)のを確認して、ほっとする。

床屋の椅子に初めて座る息子。回りをキョロキョロ、そしてすぐ近くの水槽に目が釘付けになる。水槽に手を伸ばそうとする息子をうまくかわしながら、上手に髪を切ってくれる店員さん。すごいプロ意識を見る。そして、そのすきに、いつの間にか私の髪もあっという間に切られていく。

すっきりしておさるさんそっくりになった息子と私(?)、帰りにご褒美としてたけおの人生2回目の外食。ハンバーグをいっぱい食べて親子で満足して家路につく。

2015年12月23日|Tags: |

東洋英和女学院大学での講義 南北問題について

先週の早稲田大学に続いて、昨日は東洋英和女学院大学で講義する機会をいただく。お招きいただいたのは国際教養学部で、教授の滝澤先生はUNHCRでインターンをしていた際の駐日代表でもあり、非常に光栄。

同大学での講義は1月に続いて2回目。2回目だから大丈夫と思って少し安心していたが、教室に入ってびっくり。今回は大人気のクラスということで生徒の数が200名近い!これほど多くの学生を前にお話しするのは初めて。しかも階段教室のため、皆さんの顔もすごく近い。

早稲田では「ラテンアメリカ研究」ということで南米での経験を中心にお話ししたが、今回の授業は「南北問題」。そのため、先進国と途上国との格差やそれによって発生した難民の問題など、国際協力の現状や援助の仕事の実態をふまえてお話しする。同時に、現在の日本にも貧富の格差、異なるものへの排斥、男女の格差などたくさんの課題が存在すること、だからこそ、地域から政治を変えたいという思いから区議として活動していることなどもお話しさせていただいた。

学生の多くも国際協力の仕事を志していて、非常に真剣に聞いてくれる。
そして、講義後も海外での活動の中で一番苦労したことは何か、など、非常に具体的な質問をいただく。

授業の後、全員から感想のレポートが届く。
感想文から伝わる、世界の平和や貧困削減のために、何かしたい、という想い。また多かったのが、進路を考える上で、またこれから社会人としてやっていくうえで講義が役にたったという声。皆さんの熱い想いがすごく嬉しい。

学生と向き合ってお話させていただくことを通じて、なぜ国際協力を志したのか、そして、なぜ現在区議として活動しているのか、改めて考えるいい機会になった。

2015年12月22日|Tags: |

当事者研究の勉強会に参加

先日「NPO法人ふらじゃいる」の勉強会に参加。
この勉強会、ふらじゃいるも実施している当事者研究についての理解を深めることを目的に行われた。

当事者研究とは、専門家の知識や技術よりも当事者の経験にこそ病気や苦労を解明する知恵が眠っているという考えに基づき、当事者同士で話し合いを通じて解決策を模索するというもの。だからこそ、ふらじゃいるのモットーも非常にユニークで「病気を出す居場所作り」「世界一弱くて明日にでも潰れそうなNPO」となっている。

今回の勉強会、講師には、当事者研究の発案者でもある向谷地 宣明氏と、東京大学先端科学技術研究センター 准教授の熊谷 晋一郎氏が招かれた。

これまでに地域で行われている「かふぇふらじゃいる」には何度も参加させていただくなかで、解決策だけを検討するのではなく、話し合いのプロセスの中で、参加者が一体感をもって解決に取り組む姿に感銘を受けていたが、当事者研究の歴史や内容を体系的に教えていただくのは初めて。非常に勉強になった。

最も印象に残ったのが、その場で紹介されたフィンランドの専門家の言葉「精神障がいとは人間の苦悩(苦労)が最大化したものである」というものだった。だからこそ、当事者研究では薬だけで治そうとするアプローチとは違い、周囲とのやり取りを通じて学びを深めることを可能にするということ、また、「苦悩の中にこそ生きるための何か(経験)が象徴されている」という言葉も印象的だった。

また、今回の勉強会の中では、精神障がいを持つ方も、持たない方もわけ隔てることなく、ともに地域の中で支えあいながら生活することこそ大切であるということを前提に、「地域の苦労を自分の苦労にする」ことの大切さが訴えられていた。経験に基づいた言葉、心に響くともに、少しでもこの言葉を実践できるよう、頑張らなければ、と改めて感じるいい機会だった。

2015年12月21日|Tags: |

夫婦別姓訴訟について

友人も弁護士として関わっていた夫婦別姓訴訟の最高裁での判決が出ました。

結果として、夫婦別姓を認めない民法の規定を合憲と判断しています。ただ、3人いる女性全員を含む5人は、違憲だとする意見を述べています。

私は、夫婦別姓は当然認められるべき権利だと考えます。自らが自分の姓を選ぶのは当然の権利であり、そのことで他者の利益を侵害するものではありません。

夫婦同姓とすべきと根拠として、日本の伝統である、とか、夫婦の姓が違うと家族の絆が壊れるといった理由が上がっていますが、あまりにも根拠に乏しい。そもそも、夫婦「」同姓が制度として始まったのは明治以降。では、それ以前は、家族制度はなり立たなかったのか、あるいは同じ苗字でなければ絆は壊れてしまうのか、ということにもなります。

さらに、今回も含めて、選択的夫婦別姓を導入すべき、という話であり、同姓でありたいと思う方々はこれまで通りすごせばいいわけです。また、現在でもどちらかの姓を選べるのだから差別には当たらない、という方もいますが、実際、婚姻したカップルの99%は夫の姓を名乗っている現実があり、どちらか選ばなければいけない→文化・社会的なプレッシャーで夫の姓を選ばざるを得ない、ということで、決して自由に選択できているわけではないと思います。

この状況については、国際的にも厳しい批判が寄せられています。
国連の女性差別撤廃委員会は2003年と09年の勧告で、民法が定める夫婦同姓についても法改正するよう求めています。
また、2015年9月23日時事ドットコムの記事(http://www.jiji.com/jc/zc?k=201509%2F20150923001)によると、現在、別姓も選択できる制度を採用する国が増え、同姓を強制する国は世界でもジャマイカとインドのヒンドゥー教徒くらいというのが現状です。

こうした中、日本でこのような判決がなされてしまったことに憤りを感じます。女性の活躍等、大仰な言葉が並んでいても、実態は何も変わっていないのではないでしょうか。
世界経済フォーラム(WEF)の2015年版「ジェンダー・ギャップ指数」は145か国中101位。今回の判決も現代の日本の状況を象徴している気がします。(日本経済新聞 「男女平等ランキング、日本は101位 女性活躍へ道遠く 」

2015年12月17日|Tags: |

男性の主体的な子育てについて(活動の成果)

今年9月に行った一般質問。
性的マイノリティや外国人の人権問題と共に取り上げたのが、男性の子育ての促進に向けた区の取組みでした。(⇒記事を読む)

男性の主体的な子育ては、男女共同参画社会およびワークライフバランスの実現に向けた重要な一歩です。

私自身、海外から戻り、1歳の息子を育てる中で、ジェンダーについて考えさせられることが沢山ありました。「仕事と子育ての両立をどうするの?」と聞かれるのは常に、私ではなく妻であることや、子どもを病院に連れていくだけで、「イクメンね」と褒められる一方で、妻に対してはイクウーマンという褒め言葉は無いことなどに違和感を持っていました。

特に、アメリカでは妊娠した際に、”We are pregnant”(私たちは妊娠しているの)と表現するように、夫婦が共同で子どもを産み、育てるというあり方が広く浸透している一方で、日本ではまだ子育ては女性の仕事という意識が強い気がしていました。

男性も女性もジェンダー意識から解放され、対等な関係に基づき、責任を共有した子育てができるべきです。そのために、行政が、差別的な習慣や制度を見直し、平等意識の啓発をするとともに、家庭や地域生活に使える時間を増やす後押しをする必要があります。

こうした状況を踏まえ、一般質問では以下のような提案を行いました。

<練馬区での男女共同参画計画における「家庭・地域での男女平等意識の推進」を図るための指標は「パパとママの準備教室の受講者数」となっています。これだけでその結果を把握することはできません。だからこそ、練馬区でも現在の指標の見直しを行うとともに、国の計画での目標値である「6歳以下の子どもを持つ男性の家事・育児の平均時間」などを指標の一つとして採用すべきです。>(要旨)


この提案を受けて、先日発表された第四次男女共同参画計画の素案では、「男性の家事や地域活動などに携わる時間を増やすことが重要です。」という文言とともに、仕事と生活における男女平等を推進するための指標として「家庭における男性の家事・育児等への平均従事時間」(現在の8時間から16時間へ)が目標として採用されました。

男女共同参画計画は4年から5年に一度策定される大きな目標の一つで、これに基づいて区の様々な施策が策定されます。こうした計画の中に、先日も記載した性的マイノリティの権利ととともに、男性の子育てに関する具体的な区の目標が策定されたのは大きな前進だと思います。

今後は計画に示された目標がしっかりと達成できるよう、議会の場でもしっかりと声を挙げていきたいと思います。

また、男性の主体的な子育てについても1月12日まで、第四次男女共同参画計画におけるパブリックコメントを受け付けていますので、なるべく多くのご意見を区にお伝えいただければと思います。

2015年12月16日|Tags: |

早稲田大学での講義(国際協力について)

昨日、早稲田大学の社会科学部で国際協力について講義する機会をいただいた。
大学で国際協力について講義するのは、1月の東洋英和女学院大学での講義以来で久しぶり。

担当したのは、「ラテンアメリカ研究‐国際社会とラテンアメリカ‐」の授業で3年生~4年生の約100名が対象だった。

大学院を卒業して以来の早稲田、どれくらい変わったのかな?とキョロキョロしながら校舎を探すとびっくり。ほとんどの建物は建て替えられている中、そこだけ15年前、学部生だったころと全く変わっていない。実際の教室もモニターが付いたり、椅子がきれいになったり、ちょっとずつ変わってはいるものの、基本的には私が授業を受けていた頃と全く同じ。すごく懐かしい気持ちになる。そして、思いは自然と学生時代に。一体何を考えていたかな…そして、最初に思ったのが、大学三年生のころ、すごく自分の進路に迷っていた、ということだった。

当時の私、それは国際協力に関する知識ではなく、それよりも自分が日々、または将来、どうやったら国際協力に関われるかその手段だった。

だからこそ、講義では、自分がなぜ学生時代にエクアドルへ留学したか、何を考えて民間企業を辞めてボランティアである青年海外協力隊に飛び込んだか(途上国の犠牲の上に漫然とあぐらをかき続けることへの罪悪感で脱サラしたこと等)、そしてその後、開発コンサルタントとしてどんな仕事をしてきたか、そのうえで、なぜ今、練馬区議として地域で活動しているかをお話しした。

また、海外に行かなくても身近でできる国際協力として、今回も日本に来た難民が働くネイルサロン(ARUSHA)や、難民の方が運営しているレストラン(高田馬場に沢山あるのでぜひ飲み会で使ってほしい)、エシカルジュエリー(HASUNA)、等様々な例を提供し、実際の活動に繋げてもらいやすくした。

必ずしも国際協力に関心がある学生ばかりではないかと思い、真剣に聞いてくれるか不安だったが、皆さんとても関心を持って聞いてくれ、授業後にも将来の進路に悩んでいるという学生さんたちから相談もいただく。

今回の授業、若い学生と向き合うことで、私自身も、なぜ区議を志したのか、改めて考えるいい機会となった。

2015年12月15日|Tags: |

練馬区の性的マイノリティの権利保障について(パブリックコメントの募集)

練馬区ではこれまで、性的マイノリティの方に対する取組はほとんど手付かずで、区として性的マイノリティの人権擁護、差別撤廃に向き合う方針も示されてきませんでした。

私が9月に行った区への一般質問では、区として性的マイノリティの人権擁護、差別撤廃に向き合う基本的な方針を「男女共同参画計画」に示すこと、現在差別で苦しんでいる方への相談窓口の設置等を求めました。

そんな中、練馬区の「第四次男女共同参画計画 素案」が完成しました。
現在、区のウェブサイトに公開されており、1月12日までパブリックコメントを受けることになっています。(練馬区ホームページ)

一般質問の内容がどの程度反映されたか、非常に心配していたのですが、「性的マイノリティの方への情報提供および区民への啓発」が施策の中に新たに盛り込まれ、その中で、相談窓口についても明確に言及されていました。

「性的マイノリティ」という言葉が区の計画に出たのは今回が初めて、大きな一歩であると思います。

以下が素案に掲載されている文章です。

「性的マイノリティの方への情報提供および区民への啓発(新規)
性別にかかわる悩みや問題を抱える方に、相談窓口や必要な情報を様々な方法でわかりやすく提供するよう努めます。あわせて、性のあり方には様々な形があること等の知識を広く区民に周知するための啓発を進めます。」(ここまで)

一方で、学校での取り組みや災害時の対応などについては言及されていません。
皆さんにはぜひご覧いただいたうえで、パブリックコメントとして意見していただければと思います。

2015年12月14日|Tags: |

予算・決算特別委員会での発言時間の短縮について(練馬区議会の民主主義って?)

昨日の議会運営委員会、『議場での国旗掲揚について』の議論の他に、新たに『予算や決算特別委員会における発言時間』を変更する提案が与党よりなされ、共産党やネットが反対する中で決定されました。

予算や決算特別委員会における質疑時間は、会派の人数によって決まっています。
与党である自民党は71分、公明党は52分。その一方で、二人会派の私たちは11分、一人会派はわずか7分でした。とはいえ、11分というのは区からの答弁も含めての時間ですので、実際に質問できるのは5分程度になります。

今回出された変更は「議員の数に応じて、平等に時間を配分すべきだ」という主張によって、少数会派の発言時間をさらに制限するものでした。

その結果、自民党の発言時間は74分に伸びましたが、私たち「市民の声ねりま」は10分、そして一人会派は6分へと一分ずつ短縮されてしまいました。

この変更、わずか一分ですが、特に私たちや一人会派にとっては非常に大きな影響といわざるを得ません。1分あれば400字程度、一つの質問を行うこともできます。平等性は確かに大事だが、それと同じくらい区民のために使われるはずだった1分も大事だと思います。

先日も主張しましたが、私は民主主義とは、最終的には数で決せられるにせよ、しっかりと少数者の声を聴き、その声を最大限反映させることだと信じます。少数者の声を担保することなく、多数の声だけを押し付けてしまうのであれば、それは民主主義とはいえないと思います。

わずか数分とはいえ、このことに現在の練馬区の問題が象徴されている気がします。

2015年12月12日|Tags: |

練馬区議会第四回定例会議会最終日

議会最終日。

今日は本会議における議決が行われました。
その中で、意見が分かれたのは
1) コンビニ等でのマイナンバーを使った証明書の発行、
2) 関越道路高架下での倉庫やスポーツ施設の建設、
3) 児童館、学童クラブの指定管理業者への移行、
そして4) 議場での国旗掲揚の是非、でした。
最終的にはすべての議案が可決されました(1.2.3 については、別の記事でご報告します)。

国旗掲揚の是非について、今回の大きな論点の一つは、議論が尽くされていない中、強引に進めてしまう委員会や議会のあり方に問題がある、ということでした。

『議場での国旗掲揚について』は、賛成、反対それぞれの陳情が区民から出されました。しかし、議会運営委員会等ではその都度「継続審議」ということで、この10年、実質的には一度も議論をされていないのが実情でした。また、4年ごとに区議が改選されることを考えれば、自民党のいう「議論は尽くされた」という理由はなり立ちません。今回は共産党やネットの反対に加え、与党である公明党までもが、議論が尽くされていないという理由で採決には棄権をしています。

さらに、継続審議の求めを無視した委員会の運営にも問題がありました。今回、継続審議を要請した委員の主張を無視して採択へと移り、その会派が抗議のために退席した後に、継続の可否について採決をしています。本来なら、継続を要求した会派を呼び戻したうえで採択を行うべきものです。しかし、今回は副委員長を含めた委員が退席した中、採決が強行されてしまいました。

こうした状況を受けて、市民の声、共産党、生活者ネット、福祉、オンブズマンの5会派が連名で委員長への採決のやり直しを求めていました。

そうした中、本日も議会運営委員会が再度行われました。その中で、先日の委員会のあり方に問題があったことを指摘し、審議と採択のやり直しを求めましたが、十分な議論は尽くされたということでやり直しは否定され、最終的には本会議の議決でも、自民党、民主党、維新、無所属の賛成により可決されました。

国旗掲揚の是非は別としても、今回の件は、議会のあり方において、議論を尽くさず、議決が進められたことに危機感を感じています。非常に象徴的だったのは、議会での討論で、「議論を尽くし、ルールにのっとったうえでの民主主義を守るべきだ」という発言をした議員に対して、「多数決で決まってるんだ!」というヤジが自民党の議員から上がったことでした。

私は民主主義というのは、最終的には多数決で決せられるにせよ、多数の声だけではなく、しっかりと少数者の声を聴き、その声も最大限反映させることだと信じます。数に頼って、少数者の意見をすべて否定してしまうのであれば、それは民主主義とはいえないと思います。

今回は残念ながら決定してしまいましたが、議会の中で少数の方の声もしっかりと届けられるようにこれまで以上に頑張っていきたいと思っています。

2015年12月11日|Tags: |
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