予算特別委員会、続いています。10分のために数十時間の準備を。

区議会では、来年度(2018年度)の予算を審議する予算特別委員会が続いています。 練馬区が1年間で使うお金は約2,600億円で東京23区では第四位(2018年度)、区民一人当たりでは年間約36万円の支出になります。これだけのお金がどのように使われるのか、種類(費目)ごとに会派ごとに連日質疑を行います。今行われている予算や決算の特別委員会ですが、一問一答形式であるということ、そして質疑時間が会派ごとに決まっていることに特徴があります。 例えば一般質問では、議員が最初に25分質問し、その後区が20分で回答するという形です。一方で予算や決算ではそれぞれの質問に区が都度回答しますので、区の答弁を受けて、そこから掘り下げていくことが可能であり、より深い議論が可能になります。また、一般質問はすべての議員が45分の持ち時間ですが、予算や決算では質疑の持ち時間が会派の人数ごとに決まっています。最大会派である自民党が62分なのに対して、二人会派の私たちは10分、一人会派ではわずか6分です。しかも、この時間には答弁の時間も含まれているので、実際に発言できるのはその半分程度です。国会でも、野党の発言時間を短くするということが議論になりましたが、地方議会でも3年前に変更されており、少数会派はさらに不利な状況におかれています。 だからこそ、10分の中で、これまで皆さんから頂いた思いや意見を凝縮して区に対して伝えるとともに、そこから現実的な回答を引き出すために、毎回数十時間をかけて準備をしてきました。今回の委員会では、私からは①中学校でのいわゆる「ブラック校則」について、②練馬区が6,000万円かけて開始したシェアサイクル事業について③地域集会所の利用について、を取り上げました。 まだしばらく委員会が続きますので、ぜひ傍聴にお越しください。また、明日以降は私の質問の内容と区の回答についてご報告いたします。

2018-08-21T09:41:27+09:002018年2月28日|Tags: , |

予算特別委員会 練馬区の多文化共生、ついに一歩前へ

海外から日本に戻って、最も実現したかった事の一つ、それが、地域で国籍や民族などの異なる人々が互いの違いを尊重し、地域社会の一員としてともに生きる、多文化共生社会を実現することでした。 家の前にスコットランドの方が住んでいます。いつもユーモアがあって楽しい仲間なのですが、ある時、「20年以上も日本に住んで、税金も納めているのに、未だに住民として見られないで、いつまでたってもガイジンなんだ。」と悲しそうに話していたのが印象的でした。 こうした状況を改善するため、外国籍区民等の意向や要望をしっかり受け止めて区政に反映させる仕組みを作ることを、求め続けてきました。それが、ようやく実現に向けて動きだしました。 練馬区は、2012年に「練馬区国際交流・多文化共生基本方針」を作りました。この中で、「多文化共生事業の推進を図ること」を目的に、区民や区内の団体、外国人を構成員とする連絡会を設置することを掲げていましたが、全く進んでいませんでした。そこで、議会で何度も連絡会の設置を求めてきましたが、今回の委員会で終に、3月に準備会を起ち上げ、4月から連絡会を設置することが報告されました。 長いこと求め続けて、ようやく実現したこと、感慨深いものでした。 しかし、連絡会の役割をどうするかなど、まだまだ課題もあります。連絡会では、ただの情報交換ではなく、教育、福祉、防災など、幅広く扱うこととともに、外国人向けのウェブサイトの検証なども行うべきと主張しました。外国人区民を基本とした会議体とすべきとも訴えました。 川崎市や新宿区などでは「外国人市民(区民)会議」が設置されています。練馬区での連絡会も、外国人もともに生きる地域社会づくりのパートナーと位置付け、区政の多文化共生の仕組みとして機能させることを求めていきたいと思います。

予算特別委員会 「公設」掲示板って何のためにあるの?

皆さんの家の近くにもたくさんの掲示板があると思います。 掲示板には練馬区が設置している公設掲示板、町会が区に協力する形で設置している協力掲示板、そして町会が独自に管理する町会掲示板の三種類がありますが、そのうち、公設掲示板は区内に900基あります。管理は町会等に委託されていて、1基あたり年間で3万円、合計で約2,700万円が予算として計上されています。 そんな中、地域の方から「公設掲示板でいつも区のお知らせを確認しているのだけど、近所では、場所によって貼ってあるものが全然違っていて困っているんだ。」というご相談が。。。 そこで近所の公設掲示板を改めて確認したところ、確かにそれぞれで貼ってあるものが違ってました。。例えば、議会に関するお知らせで、定例会のたびに、いつからいつまで、というお知らせを貼ることになっているのですが、確認した4基の内、実際に掲示してあったのは1基のみでした。 区に理由を確認したところ、区からすべての町会に対し毎月二回、貼るもの(掲示物)を郵送しているのだけど、送られる掲示物が多すぎるために、板の面積を超えてしまう。その結果、どれを掲示するか町会等の判断になっているとのこと。 もちろん、町会等の自主性は尊重されるべきで、それぞれの掲示板である程度柔軟に対応すること自体を否定するものではありません。しかし、「公設」掲示板である以上、特に議会や防災に関するものなど、大切な情報が適切に掲示されるように、送り方、掲示のあり方を含めて、すべてを委託先の町会に任せるのではなく、区として整理することを求めました。 特に年配の方にとって、掲示板はとても重要な情報源になっているので、これからも改善を求めていきたいと思います。

予算特別委員会で首が回らない。。。

先週から練馬区の予算特別委員会がスタート。 この委員会、2017年度(平成29年度)の予算について、項目ごとに毎日議論するものです。来年度の練馬区の予算額は一般会計で2,515億円、今年度より少ないですが、東京23区では世田谷、足立に次いで三位、全国でも政令指定都市を除けばかなりの上位、どのくらいかというと、東京オリンピックで大問題となった新国立競技場の建設費用が2,520億円なので、それを一年で使う計算です。 それだけに準備にも力が入ります。予算特別委員会の質疑時間は会派の人数によって決まっていて、私たち「市民の声ねりま」は一日あたり10分。その中で、皆さんから頂いた思いや私自身が持ち続けてきた問題意識を行政にぶつけ、実のある回答を得るために、10分のために、毎回数十時間の準備を行っています。(議論の細かい内容は明日以降、ご報告いたします) そして出番の当日、「さあ頑張るぞ!」と目を覚ますと、いつもと違う感覚が…「あれ?首が回らない?」「区議(クギ)だけに首が回らない?」なんて朝からつまらないダジャレを考えながら腕を回そうとすると左肩から首にかけて激痛が…どうものしかかってくる息子をよけているうちに寝違えてしまったよう。 年に数回寝違えるのですが、今回は特にひどく、時間と共に腕を動かすのも苦痛に。とはいえ、委員会は、発言の度に手を挙げて、委員長が指してから発言する、という方法になっています。手を挙げない限り、そのまま10分経ってしまうので、意地でも挙げなければ、悲壮な(?)覚悟で委員会に向かいました。 そして、ついに私の順番…手は上げられましたが、すぐに次の問題が。。区の担当者は左奥に座っているのですが、首が痛くて回らない。。。慌てて、体全体を傾けて、ロボットのようにカクカクと動く私。これほど密度の濃い10分は初めてだと冷や汗とともに思いながらも、望んでいた答弁も引き出すこともできました。。。 しかし、今日もいまだに首が痛い私。。委員会が終わったら仲間に治してもらうことを希望に頑張っています。

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