岩瀬たけし

【夏の平和企画:第9回】大泉で戦争を考える

毎年恒例の夏の平和企画 第9回「大泉で戦争を考える」 戦後80年となる今夏、9回目となる夏の平和企画を行います。 都内の私立高校教員の岩城慶明さん、ミャンマー難民の方をお迎えし、学校での歴史教育やいまだ世界で続く戦争についてお話を伺い、平和について考えると共に、私たちができることを皆さんと考えたいと思います。ぜひご参加ください。 2025年8月30日(土)14時~ 練馬区立 勤労福祉会館 会議室大(練馬区東大泉5-40-36) 西武池袋線「大泉学園駅」南口 徒歩3分 参加費300円(高校生以下無料) 《お申込み》 岩瀬たけし事務所 Tel&Fax: 03-5935-4071 Mail: iwasetenerima@gmail.com  

子どもの学力が3年で大幅に低下!ゲームやスマホの影響も。全国学力調査

子どもの学力の変化を調査する国の「経年変化分析調査」の結果が7月31日に公開されました。調査の結果、2021年度に比べて全ての教科で成績が下がっていることが明らかに。背景にはゲームやスマホの利用時間の増加と勉強時間の減少などが挙げられています。 ■ 文科省の調査で全教科の成績が低下 2025年7月31日、文部科学省は「令和6年度 経年変化分析調査・保護者に対する調査」の結果を公表しました。これは、全国の小学6年生と中学3年生、そしてその保護者を対象に、子どもたちの学力とその背景にある生活習慣などの変化を継続的に分析するものです。(調査の結果は下記リンクをご覧ください) 令和6年度全国学力・学習状況調査 経年変化分析調査 今回の結果からは、2021年度と比べ、すべての教科で平均スコアが下がっていることが明らかとなりました。とくに小学校6年生の「算数」、中学校3年生の「英語」での大幅な低下が目立っています。 (出典:令和6年度全国学力・学習状況調査 経年変化分析調査・保護者に対する調査の結果(概要)) ■ ゲーム・スマホの使用時間の増加と学習時間の減少 学力低下の一因として、生活習慣の変化が浮き彫りになっています。 小6の平日のスマホ・ゲーム利用時間は合計2時間48分と、3年前より約40分増加。学習時間は6分減少しています。 中3では、スマホ・ゲーム利用が平日合計3時間44分にのぼり、こちらも40分以上の増加。学習時間は約10分減少しました。 つまり、学ぶ時間が削られ、画面に向き合う時間が増えているのが実態です。 また、家庭の*社会経済的背景(SES)が低い子どもほど、勉強時間が短く、ゲーム・スマホの使用時間が長い傾向があることも指摘されています。こうした家庭環境の違いが、学力格差を広げている可能性も見逃せません。 *社会経済的背景(SES)とは:個人や家族の経済力、教育レベル、職業などを組み合わせて評価する指標。全国学力・学習状況調査では、児童生徒質問調査での「家にある本の冊数」をSESの代替指標として利用しています。 (出典:令和6年度全国学力・学習状況調査 経年変化分析調査・保護者に対する調査の結果(概要)) ■ コロナ禍による学びの影響も とくに中学校英語の成績低下については、新型コロナウイルスの影響が挙げられています。今の中3生が小学校で英語の学習を始めた頃、学校ではコミュニケーションを重視する授業が行われていましたが、「話す活動」が十分にできなかったことが影響した可能性があると分析されています。   ■ 子どもの学びを支える「家庭の関わり」が弱い日本 さらに国際的な調査(PISA2022)では、「家族による支援的な関わり」の指標で、日本はOECD加盟国の中で最低評価という厳しい結果が示されました。子どもにとって安心して学べる環境を整えるうえで、家庭の果たす役割の大きさが改めて浮き彫りになっています。 (出典:令和6年度全国学力・学習状況調査 経年変化分析調査・保護者に対する調査の結果(概要)) 子どもの学ぶ権利を守るために 今回の調査結果は、単なる学力の数字の問題ではありません。すべての子どもが、平等に学び、成長する権利を保障するために、行政がどのような環境を整えるかが問われています。 経済的背景にかかわらず、すべての子どもが十分な学習機会を得られる支援 保護者への情報提供や子育て支援の充実 学校だけでなく地域全体で子どもを支える仕組みの構築 練馬区としても、子どもたちの「学ぶ権利」が守られるよう、教育委員会での議論を進め、必要な対策を講じる必要があります。みなさまからのご意見・ご提案もぜひお寄せください。 これまでの訴えはこちらをご覧ください。

戦後80年なのに… 練馬区だけが「平和予算」を削減!?

2025年、戦後80年という節目の年を迎えるにあたり、全国の自治体では平和への想いを次世代に継承する取り組みが進められています。東京23区でも、多くの自治体が新たな平和事業を展開し、そのための予算を拡充しています。 しかし、そうした中で練馬区は調べた限りでは23区で唯一、平和関連予算を減額していたのです。 […]

【練馬区】 参院選の投票率、若者の参加で40年ぶりの高水準に!

2025年7月20日に実施された参議院議員選挙。練馬区では投票率が62.5%に達し、全国平均(56.16%)より6%以上高い結果となりました。東京都内で参院選の投票率が60%を超えたのは、1986年以来となりほぼ40年ぶりです。 この投票率の上昇には、若い世代の政治参加が大きく貢献しています。10代・20代・30代でいずれも前回より10ポイント前後の伸びを記録し、これまでになく高い関心が示されました。 […]

【練馬区】徳川家光も見上げた名木が伐採!ねりまの名木、30年で4分の1が消滅

徳川家光が鷹狩に立ち寄ったとされる石神井の三宝寺。そこにそびえていた樹齢400年超のアカマツが、ついに伐採されました。練馬区が守ってきた「ねりまの名木」は、制度開始から30年で4分の1以上が失われています。さらに、「保護」されたはずの保護樹木も半分が姿を消しています。地球温暖化が進む中で、練馬にある貴重な緑を守るためにより丁寧な対応が必要です。 […]

【練馬区】中学校の学校選択制度、受け入れ上限が変更に―制度も見直しを

練馬区では、どの中学校にも学区域に関係なく進学できる「学校選択制度」が導入されています。進学先を自由に選べることは、選択の幅が広がる一方で、特定の学校に希望が集中したり、地域とのつながりが希薄になるなど、さまざまな課題も指摘されています。 こうしたなか、区は中学校で今後導入される「35人学級」に対応するかたちで、各校の受け入れ上限をこれまでの40人から35人へ引き下げると発表しました。これは制度運用の見直しですが、同時に、制度そのもののあり方を考えるべき時期だと思います。 […]

【練馬区】発達障害の子 “通級利用に3か月以上かかる場合も”…NHK報道を受けて

発達障害のある子どもたちが、学校での学習や生活の困難を少しでも乗り越えるために受ける「通級指導(通級)」。この支援を受け始めるまでに、全国の多くの自治体で数か月もの時間を要している現状をNHKが昨年報じました。今回、情報公開請求を行ったところ練馬区においても、支援開始までに3か月を超えるケースがあることが明らかになりました。 […]

【練馬区議会報告】練馬区立美術館・貫井図書館の建て替え、「機運醸成」より住民の声を!

練馬区が進める美術館と図書館の建て替え事業。その総額は当初より1.5倍、今や109億円にのぼり、更なる上昇の恐れも指摘されています。しかし、住民の理解や関心が十分とは言えない中で、区は「機運醸成」を掲げてPRに力を入れ始めました。本当に今、必要なことは何なのか――7月22日の文教児童青少年委員会での報告をもとに、現状と課題を整理します。 […]

練馬区に表れた参院選結果──政治潮流と市民の意識の変化

2025年の参院選、練馬区での投票率は62.49%でした。60%を超えたのは、1986年の衆参同日選(当時の中曽根内閣)以来で、全国平均よりも5ポイント近く高くなっています。先日の都議選に続いて皆さんの関心がとても高かったことがわかります。 練馬区の特徴は現政権に対してより厳しい判断がくだされたこと、一方で国民民主党やチームみらい、共産党、保守党などが全国に比べて高い支持を得たことにあります。 […]

「外国人がごみ出しルールを守らない」は事実? 練馬区のデータで読み解く偏見と事実❷

参議院選挙を前に、外国人政策がかつてないほど大きな論点になっています。その中で、「外国人がごみ分別ルールを守らず、街がごみだらけになっている」といった主張が、ネットを中心に広がっています。しかし、果たしてそれは事実なのでしょうか? 練馬区の公式データを調査するとともに担当所管にヒアリングを行い、実態を検証しました。 […]

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