区議会最終日、野党4会派で「感染拡大の懸念を払拭できない限り、東京オリンピック・パラリンピックの延期または中止を求める意見書」を議会に提案しました。提案したのはインクルーシブな練馬をめざす会、日本共産党練馬区議団、練馬区議会立憲民主党、オンブズマン練馬、の14名。

結果は賛成15名に対して、自民党、公明党など35名の反対で否決。しかし、区議会でオリパラへ反対の声をあげたことには大きな意義があったと思います。区議会では、皆さんのご意見を頂きながら私が提案理由の説明を行いました。訴えの要旨をご報告します。

【はじめに】
新型コロナウイルス感染症は変異株の拡大等、予断を許さない状況が続いています。いま、何よりも必要なことは、感染拡大の防止に全力を注ぎ、人々の命・暮らしを守り抜くことです。

【練馬区で家賃の支援を求めた方は前年の80倍!】
コロナの感染が長引く中で、多くの方が厳しい生活を余儀なくされています。悲しいことに10代以下の自殺者数も昨年は777人、1986年以来の高い数値となりました。練馬区でも、家賃の補助を行う住居確保給付金を申請した方は昨年度だけで5,100件、前年度の80倍以上に達しています。練馬区も予算でオリンピック関連経費として4,500万円以上を計上しましたが、本来は生活に困窮している方にこそ使うべきです。

【医療関係者の叫び】
医療従事者の方々は、限界に近い過酷な状況に置かれており、オリンピック・パラリンピックに時間と労働を提供する余裕はありません。

「医療は限界 五輪やめて!」立川相互病院の窓には、こんなメッセージが貼り出されています。医療現場が逼迫する中、オリンピック・パラリンピック開催による感染拡大を懸念し、意見表明に踏み切ったとのことです。なぜ現場の方々が声をあげなくてはいけないのか、本来は政治が解決しなければいけない問題であり、この声に応えるのが私たちの使命ではないでしょうか。

【子どもの運動会も行けないのに、なぜオリンピックにみんなで応援に行くのでしょうか?】
緊急事態宣言下で行われている運動会、保護者からは、自分の子ども達を間近で応援することすら叶わず、学校のフェンス越しに集まり、遠巻きに眺めていた、そんな話も伺っています。自分の子どもの運動会すら見られないのに、なぜオリンピックが始まったら人を集めパブリックビューイングをするのか、修学旅行や移動教室も軒並み延期なのに、なぜ子ども達はオリンピックを観戦に競技場まで行くのか。東京五輪だけが特別扱いされている、多くの方が憤りを感じています。

【オリンピックで感染が拡大する恐れも!】
東京都は17日、都内で新たに452人が新型コロナウイルスに感染していることを確認、2日連続で前の週の同じ曜日の人数を上回り、収束には程遠い状況です。同日に示された厚生労働省、専門家組織アドバイザリーボードの予測では、オリンピック期間中、人流が5%増えるだけで9月ごろには感染者は1,700人、10%増えると2,000人以上という予想がされています。そうした中で、なぜ、オリンピックを行うことが考えられるのでしょうか。

【オリンピックは中止か延期を!】
本当に、感染拡大を招かないオリンピックは可能なのでしょうか?今の日本の感染状況と、ここから数十日間の想定のなかで、人々の命と健康を守ることと、オリンピック・パラリンピックの開催を両立させることは、残念ながら不可能と言わざるを得ません。練馬区議会として、オリンピック・パラリンピックの開催延期や中止を求める声を国や都に対して届けていく責任があります!