練馬区でも不登校児童、生徒の数は増加を続けており、直近の2021年度では、小学校では1.3%、中学校では5.2%が不登校に。登校しぶりなどを合わせると倍増します。

練馬区は2021年から22年度にかけて不登校の実態調査を実施、その結果を受けて今回、4年振りに不登校対策方針を改訂しました。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kyoiku/gakko/futokotaisakuhosin.html

主な改訂の方向性として適応指導教室の充実や多様な居場所づくり、個別支援の充実、不登校特例校の研究などが挙げられています。

それぞれの内容は大切ですし必要だと思いますが、一番の問題はあくまで区の「方針」であり、具体的な目標や予算が示されていないこと。区は行政計画ではなく、あくまで方針であるとのことでしたが、どんなに内容が優れていても、予算がなければ結局は現場である教職員の努力に押し付けられてしまいます。

大阪府の大東市では「学校へ行く・行かないに関わらず、誰一人取り残さない教育の実現」を目標に、通常の4倍のSSWを確保するなど対策をとっています。練馬区でも方針を実現するためにしっかりと計画化し、予算をつけていくことが不可欠です。