岩瀬たけし

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LGBT自治体議員連盟 研修会に参加して③ 当事者の話を伺って

7月25日~26日にかけて参加したLGBT自治体議員連盟の研修会。研修では当事者の方々からこれまでに受けた差別や偏見等の話も伺いました。 ご自身がゲイの方は、パートナーしたのですが、緊急入院した際にも家族ではない、という理由で立ち会うことができなかった。亡くなってからも葬儀に参加できず、骨を拾うこともできなかった。誰を愛し、誰と生きるか、そんなことすら自由に許されない、その状況が現在も続いているということが本当に辛いという話、印象的でした。 現在も台湾人で日本人と20年以上にわたってパートナーとして過ごしてきた方が、不法滞在ということで、国外退去を求められているとのこと。異性間であれば、特別在留許可がでるのに、同性間であるがゆえに認められず、現在裁判で争っているそうです。なぜ、性別で区別されなくてはいけないのか、問題だと思います。 一方で、パートナーシップ制ができたこと、当事者の多くにとって、とても大きな意味を持ったとのことです。法的な制度ではないにせよ、行政が二人の関係を認めた。これによって、胸を張って生活できる気がした。また、パートナーシップ制ができたことで、民間の仕組みも追いつくようになり、これで随分救われている、とのことでした。 先日も書きましたが、行政は“理解が進んでいない”ことを理由にあげて、LGBT施策に消極的です。しかし、そもそも存在しない、と見做されてきた中で理解が進んでいないのは当然だと思います。だからこそ、今必要なのは、行政が中心となって理解が進むように積極的に仕組みを変えていくことにこそあると思います。

2018-08-21T09:41:33+09:002017年8月1日|Tags: |

LGBT自治体議員連盟 研修会に参加して② 性教育の重要性について

7月25日~26日にかけて参加したLGBT自治体議員連盟の研修会。 豊島区役所での研修の他、新宿2丁目のコミュニティスペース「acta」と渋谷区ダイバーシティ―センター「アイリス」を視察。actaは厚生労働省の委託を受けてNPO法人が運営を実施。ゲイの方を対象としたコミュニティのハブ的な機能のほか、HIVをはじめとした性感染症を防ぐための啓発活動、行政とのネットワークなどを行っています。 2015年現在、新規に1,434名がHIV/エイズと報告されましたが、新規患者のうち、30.3%が東京で感染が判明(国内累積者25,995人)し、61.2%が日本人同士の性的接触で感染しています。そのうち、8割から9割が男性同士の感染です。また、最近の傾向として、東京での患者数は減少し、神奈川、埼玉などの近郊県での報告が増えています。 Actaが行った調査によると、ゲイの方で初めてセックスしたのは、平均で20歳前後、ゲイの男性とはじめて出会った時期に重なるとのことです。HIV/エイズの感染報告が最も多いのは20代ということで、若い方の性に関する知識、特にsafer sexの知識が不足しているからとのことでした。 こうした状況を受けて、actaではsafer sexの重要性を知らせるためのリーフレットを作成、配布しているほか、バーなどでコンドームの配布も行っているとのこと。また、actaには新宿のみならず、東京中から訪問者がいるとのことで、保健所との連携も行っているとのことです。 講師の方の「若い子はインターネットなどで情報を入手しているつもりになっている、でもその情報は間違っていることが多く、誤った知識は余計危険である。だからこそ、学校での性教育が重要である」という言葉、印象的でした。子どもたちが性に関する、特に性感染症を防ぐために正しい知識を持つことはとても重要です。今回の話を伺って、私たちも一般質問でも取り上げていますが、学校での性教育をしっかりと行うこと、また図書室や保健室などに性に関する書籍を揃えることなど、まだまだ行わなければと改めて実感しました。

2018-08-21T09:41:33+09:002017年7月31日|Tags: , , |

第一回 LGBT自治体議員連盟の研修会に参加して ①

7月27日~28日にかけて、LGBT自治体議員連盟の研修会に参加しました。 LGBT議連は、性的マイノリティが自分らしく暮らせる社会をつくるため、当事者の議員が世話人となって全国の自治体議員に呼びかけ、今年6月に発足したものです。初の研修会、豊島区役所で行われたのですが、北海道から九州まで全国の自治体議員、101人が集まり大変な熱気でした。 初日は自己紹介の後、明治大学教授の鈴木賢氏、日本大学の准教授の鈴木秀洋氏、渋谷区長の長谷部健氏の講演。特に印象的だったのはご自身も当事者として札幌市でのパートナーシップ制度を実現するために尽力された鈴木賢氏の講演でした。 札幌市のパートナーシップ制度、渋谷、世田谷、伊賀市、宝塚市、那覇市に続いて全国で6番目になります。札幌のパートナーシップ制には大きな特徴があり、いわゆる行政からのトップダウンではなく、市民が中心となって実現したということです。当事者や支援者の方が住民票とともに要望書を提出した事が大きな意味を持ったとのことでした。 そもそも、パートナーシップ制、基本的人権を守るという意味では当然のことですが、特に導入が求められるのは、成立による波及効果が非常に大きいからとのことです。例えば、LGBTの人権については先進国の台湾では、82%の自治体でパートナーシップ制が認められた段階で法律が変わった、また、国内でも制度導入によって、地方自治体における職員の福利厚生の拡大や民間企業でも電話代での家族割の適応、保険の範囲の拡大など、さまざま動きがあったとのことです。 残念ながら、多くの行政は、“住民の理解が進んでいない”ことを理由に、パートナーシップをはじめとしたLGBT施策に消極的です。 しかし、住民の理解が進んでいないことはやらない理由にはならないと思います。鈴木さんの「政治や行政こそが率先して差別やマイノリティの生きづらさの解消に取り組むべきである。また、差別があることをしりながらそれを放置するのは、差別に加担するのと同じである。むしろ理解が進んでいないことを制度化加速の根拠とすべきである。」という言葉が印象的でした。 現在も多くの自治体でパートナーシップ制度の導入を検討しており、東京都では港区や北区で当事者による働きかけが進んでいるとのこと、練馬区でもぜひ実現したいと改めて思いました。

2018-08-21T09:41:33+09:002017年7月29日|Tags: , , |

大泉で戦争を考える ある元少年兵の話を聞いて

8月6日(日)、大泉の勤労福祉会館で「大泉で戦争を考える」という企画を行います。地域の方々にお知らせしたところ、戦争を経験した方々からご連絡が。 その一人が当時、少年兵だったという方で、電話口から「あなたは本当の戦争がどういうものか知っているのですか?」という問いかけを頂きました。 今年で93歳になるその方のお話、印象的でした。彼は招集されて戦争に行った最後の世代(最も若い世代)で、1944年、19歳の時に召集令状を受け取ったそうです。既に二人のお兄さんが戦死していて、届いたときに最初に思ったのは、自分も生きては帰れない、戦争なんか行きたくない、ということだったそうです。でも、そうしたことは家族にも言えず、自身も家族も心では泣きながら、万歳を受けながら送り出されたとのことでした。実際、同じ村には招集を受けて、自殺した方もいたそうです。 最初は横浜近郊に配属され、本土防衛のため大砲設置を行ったとのこと。でも大砲は、40年前、日露戦争の時のものしかなく、戦争は負けると一緒に働いた仲間も皆わかっていたとのこと。その後、満州へ送られ、現地で終戦を迎えたそうです。 お話で印象的だったことの一つは「軍隊は汚かった」という言葉でした。少年兵教育という名目で壮絶ないじめが行われ、自らも経験したそうです。班長が部下に少年兵を殴らせたり、何時間も立たせたりすることも多く、それによって、同じ隊の方は自殺してしまったとのことです。彼自身も何度も殴られる中で「中国の人と話している方が、日本兵と話すよりよっぽどいい」と思っていたとのこと。何よりも辛かったのは何とか日本に戻ってきたときに、「なんで生きて帰ってきたんだ!」という周囲からの言葉だったとのお話も印象的でした。 また、趣味がカラオケとのことですが、若い方が軍歌を歌うのが耐えられないとのことでした。自分は戦争中、泣きながら軍歌を歌わされていた、それを、苦しみも痛みも知らない人が歌うのを見るのは嫌だと話していました。教育勅語についても、私の前で一部諳んじていただきましたが、暗唱できなければ殴られたから無理やり覚えただけのもので、そこには何の美徳も思いもない、と仰っていました。 「これまで、家族にも戦争のことを話すのはあまりにも辛いから避けてきた。でも、安倍政権になってから、戦争を美化することに恐怖を感じ、戦争の真実を伝えなくてはと思った」とのことです。彼にとって安倍政権は「戦争を知らない子ども」でしかなく、何もしらない人間が戦争を礼賛しようとする姿が耐えられなくなったとのことでした。ゆっくりと「誰も死にたくなかったんだ」ということ、そして「二度と戦争をしたくない」と話す姿、とても印象的でした。 今回の企画では、戦争を経験された方のお話に加えて、大泉に落ちた焼夷弾の破片や薬莢、当時配られた教育勅語、軍人訓、当時の写真などの展示や、戦争に関する絵本の読み聞かせも行います。 当日のプログラム  13時開場 13時半~14時 絵本の読み聞かせ 15時~15時半 身近にある戦争 岩瀬たけし 16時~17時  トークセッション、大泉で戦争を考える 戦争は決して遠いものではなく、この地域の生活が戦争によってどう変わったか、また当時、どんな思いで生活をしていたのか、皆さんと一緒に学びたいと思います。1時から5時まで、好きな時間にお越し頂ければと思いますのでぜひお立ち寄りください。

2018-08-21T09:41:33+09:002017年7月26日|Tags: , , |

我が家にカブトムシが

ママ友からカブトムシをいただきました。 カブトムシ、実は私も大好きで、小さいころから飼うのが夢だったものの、なかなか叶わず現在に。そんな折、急に飛び込んできたお話、40歳の私の心はカブトムシとどこまでも広がります。角を触ってみたいな、とか、嚙みつくんだったかな?とか、息子のためなのに私もワクワク。 そうだ、カブトムシを買うにはしっかりと準備をしなくては、と駅の近くの100円ショップへ立ち寄ります。そこには、ケースだけでなく、保湿用のジェルや、土、餌をいれるための穴がついた木の枝に加えて、カブトムシ用のゼリー(食事)まで。しかも、味は黒糖味、ヨーグルト味…と多岐に亘っているのを知り、うーむ、最近はそこまで考えなくてはいけないのか…と迷いながらヨーグルト味を買いました。家に帰って、ゼリーを食べたがる息子を止めながら到着を待ちます。 そして、お友達の家族と一緒にカブトムシが到着。目を真ん丸にしてカブトムシを眺める息子、そして私。。。息子も最初は触るのを怖がっていましたが、次第に馴れて恐る恐る触ってみたり、角をつついてみたり。ゼリーを食べるのに一生懸命なカブトムシを見て、そうかヨーグルト味でよかったのか、と安心する私。息子にとってははじめて飼う生き物。カブトムシの寿命は数週間程度とのことですので、ひと夏の経験を通じて生き物との関わりをぜひ学んでほしいと思います。

2018-08-21T09:41:33+09:002017年7月24日|Tags: , |

バザー、ものづくり大会、アジアプレス30周年記念講演、石神井公園駅南口の再開発

議会も終わってひと段落、土曜日は地域での活動に参加しました。 最初は市民の声ねりまのバザー。会場の設営のお手伝いの後、野菜の販売を担当しました。実は私、議員になる前はエクアドルで先住民の方の作った有機野菜のマーケティングを行っていました。今日も灼熱の中、じゃがいもやトマト、枝豆を売りながら、なんだかデジャヴのような懐かしい気持ちに。。 その後途中で失礼して地域の青少年育成委員会が主催しているものづくり大会に参加。こちら、地域の方が子ども達に巣箱や紙飛行機、牛乳パックを使ったバスケットなどの作り方を教えるもので、私も、一緒に作る子どもに「そうじゃないよ!」と教えられながら(?)、なんとか一つ完成することができました… そして完成した紙飛行機をもって、ダッシュで早稲田大学で行われたアジアプレス創立30周年の記念講演へ。アジアプレス代表の野中章宏さんの奥様は、前回の選挙期間中、私と毎日ご一緒してくださった恩人で、ご夫婦ともにずっとお世話になっています。フリージャーナリストとして、世界中の紛争を取材し続けていますが、その根底には、徹底的に弱い立場の方に寄り添う、という姿勢が貫かれています。今回の話でも、なぜイラクを撮ったのか?という問いに対して、「世界中の大メディアがアメリカからの視点で報道する中、攻撃を受ける側から撮影を行う事に価値があると思った」とのこと。また、命を落とすこともあるほど、危険な取材が続く中で、「この仕事に命は賭けていないが、人生は賭けている。」という言葉、印象的でした。イベントは来週まで続くので、ぜひお越しください。 http://www.asiapress.org/apn/30th-anniversary-event/ その後地域に戻って石神井公園駅南口再開発についての夕べの集いに参加しました。会場には親子連れを含めて、たくさんの方々が。みなさん、パネルや立体模型を見ながら、熱心に説明を聞いている姿が印象的でした。 そして、家に買って完成した紙飛行機に大喜び、でもあっという間に壊してしまう息子の姿に「うーむ…」と声にならない声を挙げながらも充実した一日でした。

2018-08-21T09:41:33+09:002017年7月23日|Tags: , |

練馬のみどりについて 地域に増えた危険な外来種、みなさんは「ワルナスビ」、知っていますか?

最近、ニュースで「ヒアリ」という外来種の蟻が大阪や神戸で発見された、と連日報道されています。このヒアリ、南米原産で、私も青年海外協力隊として活動していたベリーズで同種の蟻に刺された思い出が。あまりの痛さに衝撃を受けたことを覚えています… 先日、樹木医の方からお話を聞いている中で、地域の中にも植物の外来種が急激に増加していて、もともとの生態系が崩されているというお話がありました。その中で、今、練馬や大泉で大きな問題になっているのが「ワルナスビ」という植物だそうです。こちら、アメリカ原産で、名前が示す通り、ナスに似た花を咲かせるもの(因みにこの命名をしたのは、練馬区出身の植物学者の牧野富太郎)。たくさんのトゲを持ち、地下茎でどんどん増え、在来種を駆逐してしまう、また、赤い実は猛毒で動物が食べると死んでしまうこともあるそう。海外では、「悪魔のトマト」や聖書から取って「ソドムのリンゴ」とも呼ばれているそうです。 私も知らなかったのですが、このワルナスビ、近所でも急激に増加していて、すぐ近くの大泉図書館のすぐ近くにある「中本村憩いの森」でも多く見つかるとのこと。特にこの憩いの森では希少なウラシマソウが生えているのですが、ワルナスビによって危機的な状況にあるそうです。 ワルナスビの問題は、地下茎によって増えてしまうので耕耘機などで処理しようとすると、むしろ根がまき散らされて、増えてしまう事もあるそうです。また、除草剤も効きづらいので、一本一本抜いていくことが必要となるようです。 こうした状況を受けて、お隣の西東京市では、憩いの森で7月に「ワルナスビ抜き取り大作戦」として、ボランティアの方々による抜き取りを実施するとのこと。練馬区にあっても、こうした取組を行うことが必要だと思います。皆さんの周囲にもワルナスビがないか、ぜひご確認ください!

2018-08-21T09:41:33+09:002017年6月27日|Tags: , |

無料法律、生活相談会のご案内! 7月1日(土)

7月1日(土)の9時半から12時まで、友人で市民の声ねりま運営委員の伊藤朝日太郎弁護士と無料で生活・法律相談会を行います。 この相談会、毎回たくさんの方にご予約いただいています。 今回の法律相談会、約3か月振りとなりますので、ご関心のある方はぜひお早目にご予約ください! 保育園をはじめとする子育てサポートについて、不登校について、高齢者や障害のある方のサポートについて、企業経営について、外国人の方の生活について等、どのような分野のお話でも、政策レベル、個人レベルの話まで大歓迎です。 これまでにも、学校での悩み、起業に関するご相談、地域での問題、外国籍の方からの相談など地域に関わる多様な相談を受けてきました。いただいた相談に対しては法的なアドバイスを行ったり、議会などで取り上げたりしています。 練馬区にお住まい、お勤めの方でしたらどなたでもご相談いただけます。練馬区に住民票のない方、外国籍の方のご相談も歓迎いたします。また、英語、スペイン語でのご相談にも対応いたします。 ぜひご予約の上、岩瀬たけし連絡所にお越しください!! Free legal/ social counselling in Japanese, English or Spanish.Please book in advance! 1st July, 9:30-12:30 Takeshi Iwase local office 5 minutes walk from Jyutaku mae stop iwasetenerima@gmail.com

2018-08-21T09:41:33+09:002017年6月24日|Tags: |

ヒアリと水道管と

議会や委員会の準備で帰宅が遅くなったある日。 妻や息子を起こさないよう、ぬきあしさしあしで部屋の前を通ります。 「ふぅー…今日も頑張ったな、さあ手を洗ってお菓子でも食べようかな…」 蛇口をひねった瞬間、洗面台の下からあふれ出す大量の水…。茫然自失の私。しばらくして慌てて水を止めます。見てみると、洗面台の下の収納スペース、妻がドライヤーをしまった際に、排水管にあたって管が外れてしまったようです。 そういえば、南米ではよく水道管がつまったり外れたりしたよな…と懐かしい感覚。どれどれ、と直してみるものの水を流した瞬間にまた勢いよく外れてしまう。スーツのまま四つん這いになりながらだんだん焦りだす私。仕方ないので、収納をすべて取り出して、ゼロからもう一度やり直します。ジョイントのゴムを探しながら、そういえば、今上陸したと話題になっている南米原産のヒアリ、私も協力隊でベリーズにいた頃、同じような種類の蟻に刺されたんだった!と思い出しました。超いたいです?

2018-08-21T09:41:33+09:002017年6月22日|Tags: , , |

児童への虐待について 東京23区で練馬区だけが児童相談所設置に後ろ向き...

子どもへの虐待、日々ニュースでも報道されているように年々深刻化しています。 全国の児童相談所に対する児童虐待に関する相談件数は、平成27年度(速報値)には10万3,000件、10年間で3倍以上になっています。 練馬区での虐待に関する相談も545件(平成27年度)あり、そのうちの40%は就学前(5歳まで)の子どもへの虐待です。 そんな中、昨年(2016年)の児童福祉法の改正によって、これまでは都が設置、運営してきた児童相談所を23区でも独自に設置できるようになりました。 児童相談所を設置することで、区においても虐待を受けた子どもの一時保護をはじめ、児童福祉司、児童委員等による子供やその家庭の指導や、両親・家庭による子供の育成が難しい場合の里親への委託の手続きができるようになります。 法律の改正後、23区を対象に行われたアンケートでは、22区は児童相談所の設置に前向きで、16区が5年以内に児童相談所を開設すると回答しました(平成28(2016)年8月6日 読売新聞)。 そんな中、児童相談所設置について、23区で唯一消極的なのが練馬区です。 児童相談所設置について、練馬区の考え方として、児童の主な処遇先である児童養護施設は都内外に分散していて広域的な調整が必要でそれには広域行政が望ましい、職員には高い専門性が必要性で、その確保と育成には東京都のノウハウが必要である、児童相談所の事務について東京都と十分な協議が行われていない、などとしています。そして、児童相談所を設置する代わりに、都の児童相談センターとの連携強化を図るとしています。 もちろん人員の確保や育成などは重要な事項です。しかし、同じ条件にもかかわらず、他の22区は都との調整を続けながら前向きな検討を行っており、中野区は児相機能を備えた総合子どもセンター(仮称)を2020年度に開設し、江戸川区、板橋区も21年度までには開設する予定です。人口が73万人を超え、特に児童に対する虐待問題が増加している中で、練馬区として支援の一体的な実施をするために、ぜひ児童相談所の設置に向けた前向きな検討を行うべきだと思います。

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