About 岩瀬たけし

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息子の成長、いかに抱っこから卒業するか

最近、12キロを超えた息子、抱っこをするのがだんだんと辛くなる今日この頃。 寝かしつけの時には必ず抱っこをしていたのですが、いくら自分を励ましてみても30分近くしていると腕がぷるぷるしてその後の仕事にも支障がでるように。そこで、先週から抱っこをしなくても寝られるように妻とあの手この手で取り組みました。 最初にやったのが寝たふり。その名の通り、息子がいくら抱っこをせがんでもひたすら寝たふりをするものでしたが、「起きてー!」という声とともに、顔面に覆いかぶさってきてあえなく断念。続いて、ママ友に聞いた背中とんとん。これで寝てしまう子もいるということでしたが「とんとんやめて!」とはっきり断られてしまい、これも断念。そして試したのがお話を聞かせるもの。頑張って桃太郎を話してみたのですが、言葉が難しく理解できない、そこで息子がわかるようにアレンジしてみました。「むかし、ばあばが川に洗濯にいったら大きなミカン(桃がわからない)が流れてきて、そこから桃太郎という赤ちゃんが出てきました。大きくなった頃、お化けがじいじの畑で大事にしてたニンジンを全部食べてしまいました(息子の好物)。じいじがえーんって泣いてるから、公園(鬼ヶ島が分からない)に行って鬼さんにダメって言ってあげることにしました…」と話をすると、いつの間にかぐっすり。 そして、翌日からも「大きなミカンのお話して」とせがむように。でも、「しめしめ」と思って同じ話をすると、退屈してしまい、仕方がないので機関車トーマスを登場させたり、どんどん広がっていき、もはや桃太郎とは全く関係ない話に。。今夜の登場人物をどうしようと考えるとともに、そのうち、息子がオリジナル桃太郎のお話をみんなに聞かせたらどうしようとドキドキしています(笑)。

2018-08-21T09:41:41+09:002017年2月18日|Tags: , , |

清掃・エネルギー等特別委員会の報告① 練馬区の家庭から出るゴミの量と種類は?

所属している清掃・エネルギー等特別委員会、今日の委員会では区内の家庭から出るゴミの量と種類について報告がありました。 練馬区の家庭から出される1人1日あたりのゴミの収集量は平成27年現在で500グラム、23区で二番目に少ないものです。そして、現在準備している「第四次一般廃棄物処理基本計画」では、平成38年までに443グラム(東京都で第一位となる数値)まで減らすことを目標としています。 そんな中、各家庭からどんなゴミが出されているのかを調べるため、実態調査が行われました。この調査、毎年行われていて、区内の複数の箇所に出されているゴミをサンプルとして収集して分析するものです。 まず可燃ごみについて、分析すると本来は出してはいけないゴミが全体の20%に達していました。内訳は、最も多かったのが古紙で11.9%、繊維4.2%、そしてプラスチックが3.2%と続いています。特に新聞やチラシ、そして各家庭で印刷された紙などが多かったようです。 なお、正しい分別だったもので最も多いのが生ごみ(38.6%)、そして木草類(14.1%)なでした。不燃ごみについては、出してはいけないゴミが31%となっていて、最も多かったのが、ビンや缶、製品プラスチックや乾電池となっています。乾電池など、もし水銀などが含まれていたら処理の過程で人体に影響を及ぼすばかりか、焼却炉を壊してしまう恐れもあります。実際、現在は練馬区の清掃工場から水銀が検出されたため、炉が一つ停止していますが、昔の水銀体温計では約4個を同時に捨てただけで炉が停止してしまうとも言われています。 この結果を見ると、残念ながらゴミの分別は徹底されておらず、また、正しく出されているゴミであっても、生ごみはコンポスト、ビンや缶はリサイクルなどと、総量を減らすこともできるわけです。 私の家の前もゴミ収集所となっていますが、時々パソコンやフライパンがそのまま捨てられていたり、ゴミの分類がまだまだ不十分な状況です。今後、一人当たりのゴミ排出量を減らすためにも、正しい分別について地域全体で取りくむこと、そのために区としてしっかりと住民の方や子ども達にしっかりと伝えていくことが必要だと思います。

2018-08-21T09:41:41+09:002017年2月16日|Tags: |

文教児童青少年委員会報告② 練馬区の子ども、体力が少なく、睡眠時間が短い?

昨日の委員会、2016年(平成28年)に全国の小中学校で実施された体力テストと生活・運動習慣調査の結果が報告されました。この調査は毎年行われているものです。 まず体力テストの結果について、これは握力、50m走、ボール投げ、立ち幅跳びなど8項目で調査しています。 総合点を見ると、練馬区の小学生、男女を問わず多くの学年で全国、そして東京都の平均を下回っており、中学生になると、全学年で平均以下となっています。特に「ボール投げ」では、中3の男子では全国平均が24.2m、都の平均が22.8mに対して、区は22.1mと全国平均よりも2m以上低い数字です。(この背景には、公園でのボール遊びも禁止されている中、区内でボール投げをできる場所が減っているからではないかと思います。)また、運動の実施状況を見ても、中三男子で(全く)「しない」と答えている生徒、全国平均は2.6%(女子は13%)に対して、練馬区では男子で9%、女子は17.9%と大きな差が発生しています。 生活調査の結果も深刻です。小学校6年生では男女ともに1%以上が朝食を(全く)「食べない」と答えており、中3になると男子で3.6%(全国平均は1.9%)に達しています(なお、女子は1.8%で全国平均より低い数値です)。睡眠時間も、6時間未満の児童が小学生6年の男子では5.2%(全国平均は4.7%)で、中三になると男子で15%、女子で16.5%(全国平均は13.5%、16%)となっています。 さらに深刻なのは小学生、中学生ともに朝食を食べない比率、そして睡眠時間が年々悪化傾向にあることです。背景には、教育、貧困、子育て、など多くの要素があり、これまでのような学校の問題か家庭の問題か、という観点では本質は見えてこないと思います。 この問題は単に毎年行っている体力テストや生活習慣の結果が悪かった、ということに留まらず、地域全体の課題であり、単に学校として数値をあげることに注力するのではなく、区としてその背景をしっかりと分析して、丁寧に対応をすることを求めました。

文教児童青少年委員会報告① 練馬区の学校統廃合について 統廃合の基準となる「過小」規模ってどれくらい?

委員会では、区が進めようとしている3つの小中学校(小竹小、旭丘小、旭丘中)の統廃合計画について報告がありました。 統廃合の理由として、練馬区は3つの小中学校とも「過小」規模だから、としていますが、そもそも「過小」とはどれくらいなのでしょうか? 練馬区は現在、学校施設基本管理計画を作っており、11学級以下の小中学校をすべて過小規模と定義し、統合・再編を基本に検討するとしています。 この基準では、区内の99の小中学校の内21校、つまり20%以上の学校が統廃合の対象となり、今回の3つの小中学校の統廃合はその中でリーディングプロジェクト(モデルとなるプロジェクト)として位置づけられています。 しかし、この基準、全国的に見てもとても厳しいものです。そもそも、なぜ11学級以下が「過小」なのでしょうか?区はこの質問に「国は「学校教育法施行規則」の中で、12学級以上を標準規模としているから」と答えています。 しかし、この回答は、なぜ11学級以下を「過小」としたのか、という質問には答えていません。「過小」規模について、国は「公立小・中学校の国庫負担事業認定申請の手引き」の中で、小学校では5学級以下と規定しています。 また、国が平成27年に策定した「適正規模・適正配置に関わるガイドライン」を見ても、1-5学級ではすみやかに学校統合を検討とありますが、9-11学級については、今後の教育環境の在り方を検討することが必要、と示していて、練馬区の見解とは異なるものです。 今回の件、学校を削減するという結論ありきで、それに合致させるために練馬区独自の基準を設けて、正当化をしようとする、そのようにも見えてしまいます。今後も小竹小、旭丘小、旭丘中の統廃合については、撤回を求めて声をあげていきたいと思います。

いよいよ練馬区議会定例会が始まりました!

今日から平成29年(2017年)練馬区議会第一回定例会が始まりました。 議会では1年間で4回の定例会がありますが、今回は来年度の予算を審議することもあり、特に重要なものの一つです。期間も2月8日から3月15日までの1か月半に及びます。 なお、練馬区の今年度の予算額は約2,515億円、昨年度より3.3%(85億円)程度少ない金額ですが、それでも予算規模は東京23区で第二位、全国の市区町村の中でも、政令指定都市を除けば、有数の財源を持つことになります。(因みに、オリンピックのための新国立競技場の建設費(2016年7月現在)が2,520億円ですので、ほぼ同額。一つの競技場の建設費が人口72万人の練馬区の年間予算と同額と考えるとあまりにも高いですよね。。。) 会期中の予算特別委員会では、毎日、区の担当理事と一問一答での質疑(議論)を行うことになっています。質疑時間は会派の人数によって決まっていて、私たち(二人会派)10分と非常に限られていますので、その中で実のあるやり取りを行えるよう、どのテーマを取り上げるかを含めて、数十時間の準備を行っています。 また、会期中の委員会では、光が丘第四中学校の閉校案など私たちの生活、そして区政の方向性に密接に係る多くの項目が議論される予定です。 具体的な日程など、今後もご紹介いたしますので、ぜひ皆さまも議会に傍聴にお越しください!(写真は練馬区議会からの景色です。)

2018-08-21T09:41:41+09:002017年2月8日|Tags: , |

東京で部落差別と向き合う 人権セミナーのご案内

部落差別は決して過去のものではありません。 世界的にヘイトスピーチが深刻化する中、練馬区においてもこの数年間、特に公共施設での差別的な落書きの件数は急激に増加しています。部落差別に関するものも残酷さを増しています。 そんな中、練馬区男女共同参画課が3月8日(水)の18時半より、人権セミナーを実施します。 東京で部落問題についての情報発信・啓発活動を行っているBURAKU HERITAGEメンバーの上川さんの講演を通じて、差別の実態や当事者の苦悩を知るとともに、部落差別をなくすために私たちに何ができるのか考えます。 私も参加します。ぜひ皆さまもご参加ください!! http://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/keihatsu/jinkendanjo/jinken/event/0170123101603268xxx.html

2018-08-21T09:41:41+09:002017年2月7日|Tags: , |

「護憲派の泰斗」樋口陽一先生をお招きして 地域での講演会

昨日(2月5日)、大学時代のゼミ(比較憲法)の恩師でもある憲法学者の樋口陽一先生を地元の大泉にお招きして講演会を開催しました。 樋口先生は『「護憲派」の泰斗にして憲法学会の最高権威』(集英社の紹介文)とも称されていて、私の妻の同級生が編集を担当した『「憲法改正」の真実』(集英社)など数多くの著作を出版されています。 地元大泉に樋口陽一先生をお招きしてお話を伺えるということ、私にとっては夢のようで、前日から緊張で食事も喉を通らない。。。そんな気持ちのまま当日を迎えました。 トランプ大統領就任にみるアメリカの政治から始まり、自民党の改憲草案への批判、明治憲法制定を巡っての議論など、非常に鋭い内容でしたが、とても穏やかで、ときにユーモアを交えながらのお話を伺っていると20年前の教室に戻ったような気持ちになりました。 先生の話で最も印象に残ったのが、デモクラシー(投票で世の中を変える仕組み)と立憲主義の関係について「立憲主義は闇夜の海を照らす灯台のようなものであり、晴れているときはなくてもいいと思ってしまうが、それが行き詰った時にこそ、闇の中でましてや防風が吹きすさぶ時こそ灯台(立憲主義)の重要性が問われる。」という話でした。 その後、私からは練馬区の地域における現状と課題として、政府が規定した“区域外”からの原発避難者の方への住宅支援が打ち切られようとしていること、区内でのヘイトスピーチ、差別的な落書きが急増していること、そして議会の中で少数の声が封殺されていることなど、お話させていただきました。 その後の質疑応答では、参加者の方からたくさんの声が。 印象的だったのが「護憲的改憲論」についての質問でした。 樋口先生の意見は、憲法と現実社会の中で、ぎりぎりのせめぎ合いをしながら、憲法は運用されてきた。例えば戦争について、言わば「良い戦争」と「良くない戦争」があるという理解を前提として、小泉首相はアメリカの戦争に理解を示したが9条があるからこそ、自衛隊を出すわけにはいかないとして踏みとどまった。護憲的改憲論というのは、(憲法を決して変えないという)外堀を埋めて、(改正はするが何を改正するか議論をするという)内堀だけで「憲法」を死守しようというもの。それが出来る力があればいいが、現状そうは思えない、とのことでした。 そして、「解釈改憲」についても質問が。憲法を原書の通りに解釈すれば、「一切の戦争をしない、一切の軍備を持たない」ということになるし、それが先生の立場でもあるとのこと。学者としては原書解釈を当然としてそこから下がらないということが重要だと思っている。安倍政権以前に憲法の解釈改憲を学者が認めていたとすれば、議論はそこがスタート地点になってしまう。学者が空虚空論を述べてきたことに意味がある、というお話しでした。 今回の開催にあたり、先生からの唯一の要望が「なるべく少人数で」とのことでしたので、とても残念でしたが、広くお声がけはできず、大泉学園町在住の歴史学者で東大名誉教授の和田春樹先生、9条の会、ママの会、元SEALDsのメンバー、明日の自由を守る若手弁護士の会、米軍基地の反対運動をされている方、大学でフランスの政治思想を教えている方など議員活動のなかで出会ってきた地域の方々にお集まりいただきました。 会の後、皆さんから講演への感想や先生へのメッセージをいただきました。 憲法で示されている「個人」の理念が置き去りにされ、経済に政治が消し去られていることがよくわかった、というご意見、こんな時代だからこそ、身近なところからできることをやりたい、というご意見、そして、何よりも樋口先生のお話を聞いて勇気づけられた、というご意見もたくさんいただきました。樋口先生や皆さんから力を頂ける素晴らしい時間でした。 また、先生に次回の講演についてもお願いしたところ、次回はもっと多くの方にお話いただけるとのこと。ぜひ第二回目の講演会、企画したいと思います!

2018-08-21T09:41:41+09:002017年2月6日|Tags: , , , |

歴史学者 和田春樹先生のお話を伺って

先日、「大泉市民の会」の新年会に参加しました。 大泉市民の会は、東京大学名誉教授の和田春樹先生を中心にベトナム戦争への反対を目的に60年代に設立された会。私の義母や亡くなった義父も若いころから参加していました。 会では、2月3日まで朝日新聞の夕刊に掲載されていた“人生のおくりもの わたしの半生”(全10回)などについて和田先生からお話が。この記事で最も印象的だったのが、ベトナム反戦運動を始めたきっかけについて。先生は以前から大泉学園町(私の家のすぐ近く)に住んでいたのですが、ベトナム戦争が始まってから、すぐ近くの朝霞の米軍基地にベトナム戦争の傷病兵が連日、頭上を通ってヘリで運ばれるようになったとのこと。ロシア史を研究していた先生は、第一次大戦下でロシアの兵士たちがもう戦争がいやだといって革命に加わる話を論文に書きながら、眼前の現実に何もしないということが耐えられなくなり、キング牧師が暗殺された翌日から、一人でプラカードを持ち米軍基地の前に立ち始めたということでした。「この戦争に反対する行動を、自分の場所でやらなくてはいけない」それがこの「大泉市民の集い」の始まりだったそうです。(因みにこの記事を書いたのは、私の大学の恩師で憲法学者でもある樋口陽一先生の息子さんとのことで、改めてご縁を感じました。。) 今日の会に参加していた方、当時高校生や浪人生だったという方々も、皆さん定年退職を迎えていました。しかし、安保関連法制を含め、今のままの政治ではいけない、孫たちのためにももっと頑張らなくてはいけない、という思いでデモや集会に今も参加しているとのことでした。 勉強会に参加するのは今回が三回目となりますが、自分が住む町で、これほど長く、そして強い思いをもって活動を行ってきた方のお話を伺うことができ、あらためて感動するとともに、皆さんのお話を聞いて、私ももっと頑張らなくては、と勇気を頂ける時間でした。

2018-08-21T09:41:41+09:002017年2月3日|Tags: , , |

アメイジンググレイスと練馬区の差別について

土曜日の今日、光が丘の清掃工場の建て替えに関する地域説明会に参加した後、いつも通っている地元の大泉教会での「春をよぶコンサート」に参加しました。こちらのコンサート、地元の合唱グループが普段の練習の成果を披露するもので、大泉教会の「讃美歌歌い隊」、東大泉の「みどり広場」を守る会の「はらっぱ音楽隊」、そして施設、病院、作業所などで活動している「にしきみ音楽グループ」が参加しました。 私の大好きな「世界に告げよ」や、中学生の頃歌った「大地讃頌」「小さな木の実」など、聞いたことや歌ったことがある曲ばかり。一緒に歌ったり、踊ったり(?)、とても楽しませていただきました。そのなかで、印象的だったのが「アメイジンググレイス」。 この曲の作詞者、もともとは奴隷貿易に携わっていたのですが、改心して牧師となり、その時の悔恨とそれを許してくれた神の愛への感謝が歌詞になっています。私も家族も大好きで結婚式でも家族で一緒に演奏(皆がかろうじてできる楽器を演奏したのですが、謙遜なしに下手くそでした、笑)をしました。 最近ではオバマ前大統領が、黒人の方が多く通う教会で発生した、無差別銃乱射事件の犠牲者に捧げ、そして人々の団結を訴えるために自ら歌っています。 (http://www.huffingtonpost.jp/2015/06/28/obama-lead-a-powerful-rendition-of-amazing-grace-_n_7684010.html) 大統領が人種間の和解や多様性の尊重を訴えたわずか半年後、人々の憎悪や怒りをあおることでトランプ政権が誕生してしまいました。就任後、わずか数時間でホワイトハウスの性的マイノリティに関わる記述が全て削除され、スペイン語のサイトも消されてしまいました。難民の受入をすべて停止するとも宣言しています。壁を建設してもビザ発行を停止しても、国を出ざるを得ない状況にある人たちは止められず、費用対効果は少ないばかりかかえって危険な状態をつくりだします。一方で、世界で100万人以上の女性がトランプ大統領のこうしたやり方に反対の声をあげたこと(Women's March)、まだ希望もあると思います。 その後、練馬区の部落解放同盟の旗開きに参加しました。旗開きでは区内のヘイトスピーチや差別的な落書きの事も話題に。昨年来、区内における差別的な落書きは大幅な増加を見せています。先日調べたところ、平成28年度に発見された公共施設への差別的な落書きは合計で14件でしたが、今年度は12月の時点ですでに17件。内容も外国人、そして部落差別を扇動する悪質なものが多く見つかってします。特に、沖縄の高江での機動隊員が「土人」と発言したことを、政府が差別ではないと発表してから、落書きにも「土人」という表現が見られるようになっています。 昨年はヘイトスピーチ対策法や部落差別解消推進法などの法律もできた一方で、理念法であるという課題もあります。これを具体化するのは、まさに地方自治体の仕事であり、これからも条例の制定を含めた具体的な対策を求めて議会でも訴えていきたいと思います。

地域の中学校(光が丘第四中学校)の強引な閉校方針案について

本日の文教児童青少年委員会では、光が丘第四中学校の閉校方針案について陳情2件の審査がありました。この陳情は区民の方、そして光が丘四中の保護者役員の方が閉校方針案の見直しを求めたもので、合計で5,100人以上が署名しています。 区からの報告を聞く中で、進めようとしている強引な閉校には重大な問題があると改めて感じました。特に今回、市民の声ねりまの池尻成二議員が情報公開請求を通じて明らかにしていた「光が丘第四中学校の教育環境を考える会」(以下「考える会」)の議事録の内容が議論されたのですが、その内容はこれまでの委員会への報告とはかけ離れたものでした。 「考える会」は昨年の7月、保護者、学校関係者、町会・自治会の代表者等によって、教育課題を共有し、生徒にとってより良い教育環境を実現するための今後の方策を検討するために設置されました。 「考える会」での議論について、これまでは、生徒のために閉校を一刻も早く行うべき、という趣旨の内容ばかりを主な意見として伝えてきました。そして、「『考える会』のご意見を踏まえまして、できるだけ速やかに閉校する必要があると考えた次第でございます。」(9月12日、教育振興部長)と報告してきたのです。 しかし、池尻議員の情報公開請求によって明らかになった議事録を見ると、複数の委員が明確に閉校に反対し、「実際は光が丘四中が閉校になることは決まっていた。意見を聞いてもらえず悲しい。」「校長も保護者も神経を逆なでされるようなもの。すべて教育委員会の方で決まっていた。委員が要望を出しても聞いてもらえないのではないか。」「いっそ上意下達の方がまだあきらめがついた。『意見は聞いてあげました。』というのは腹が立つ。」(9月2日)といった声をあげていたことが明らかになりました。 反対の意見を議会に対して報告せず、賛成意見ばかりを「主な意見」として報告してきたこと。これらは、区民を代表する議会を軽視し、区民の信頼をも裏切る行為です。 そもそも光四中の学区域は、地域で最も多くの学齢期の生徒がおり、生徒数が減少しているのは学校選択制度によって生徒が他の学校を選んでいるためです。練馬区がすべきことは、人気のない学校をすぐに閉校するのではなく、なぜ生徒が減少したのか、その原因や課題にしっかりと向き合い、学校選択制度そのものの是非についても議論することです。 多くの区民の思いが込められた陳情をしっかりと受け止めて、議会としての意思を明らかにするとともに、閉校方針案を白紙撤回すべきだと今後も訴えます。

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