練馬区の不登校支援の課題について 中学生では全体の約3パーセントが不登校です。

練馬区の不登校の小中学生の数、年々増加しています。 不登校は年間30日以上学校を休んだ児童、生徒のことを指しますが、平成18年には520名(小学生123名、中学生397名)だったのが、平成27年には619名(小学生184名、中学生435名)と10年で20%近くも増えています。特に中学生では深刻で、全体の2.94%、クラスに1名程度が不登校という計算です。 これまで不登校対策は「適応指導教室」が担ってきました。 不登校の生徒等が通う施設で、練馬区では光が丘にあるのですが、不登校の児童、生徒に対して、学校などと連携を取りながら「子供たちの心身の成長を図るとともに、自立や学校への復帰をめざす」ことを目的にしています。しかしこの教室、不登校のこどもにとって決して望ましいとはいえない状況です。そもそも「適応指導」教室という名前自体、学校に通えない児童、生徒を「不適応」と区分しているようなもの、認識自体に問題があると思います。 そんな中、練馬区が今年の4月に策定した「練馬区教育委員会 不登校対策方針」によると、不登校の児童、生徒のうち、適応指導教室に登録しているのは小学生では33.7%、中学生では37.9%のみで、さらにそのうち、授業に半分以上出席しているのは小学校で12.9%、中学校でも17.5%しかいません。 つまり小学生の場合、不登校の児童、生徒のうち50%以上、適応指導教室に通っているのは100人のうち4人、中学生でも100人に6人しかいないことになります。 こうした状況を受け、練馬区も適応指導教室の指導内容、指導体制、設置場所など運営状況を検討する必要があるとしています。もちろん反省を行うことは大切です。ただ、大切なのは、単に適応指導教室の改善に終わってしまうのではなく、すべての子ども達の教育を受ける権利を第一に考えて、適応指導教室以外を含めた一人ひとりの子どもにあった学びの機会を提供すべきです。私自身の家族も不登校だったものとして、不登校の支援は今後もしっかりと向き合っていきたいと思います。

文教児童青少年委員会報告① 光が丘第四中学校の廃校について

先週始まった練馬区議会の定例会。 文教児童青少年委員会では、光が丘第四中学校の閉校について、条例の質疑が行われました。すべての学校は条例で設置されているのですが、光が丘第四中学校を条例から削ろうとするもので、この議案が可決されたら、平成31年4月での光が丘第四中学校の閉校が決定します。 私たちはこの間、光四中の廃校に対して、一貫して反対してきました。今回の廃校、いくつも問題がありますが、最大の問題の一つが閉校に向けたやり方でした。練馬区はこれまで、閉校する学校の子ども達への影響を最小限にするため、統廃合においては、対象となる学校を二校とも閉校し、一つの新しい学校を開設する、いわゆる統合方式を採っていました。これによって、二つの学校が自動的に一つになり、また、校歌や規則、校章などを一緒に考える過程を通じて、保護者や子ども達の理解や交流も図れます。しかし、今回は光が丘第四中学校のみを廃止し、隣の光が丘第三中学校に吸収するという方式を取りました。 こうした進め方をしたこともあり、光四中の学区内には学齢期の児童は多くいるにも関わらず、今年の入学者はゼロになり、3年生は2クラス、2年生は1クラスのみになってしまいました。来年は3年生1クラスとなってしまいます。 こうしたことを踏まえたうえで、委員会では特に、光四中に残った生徒たちの教育環境をどう守るかを訴えました。危惧されるのが、生徒たちの教育環境をどう守るかです。来年度の教員配置、生徒の部活動、学校行事である運動会や合唱コンクールなどの運営について、一つ一つ確認を行いました。 それに対して、教員については、加配の教師と講師を組み合わせることで対応するとのこと。部活動や運動会などについては、今後検討するとのことでしたが、なるべく制約を受けないようにするためにも、近隣の中学校との共同実施を含めて検討するよう求めました。 光が第四中学校の閉校が現実のものになろうとしている中、閉校の議案に反対するとともに、一番影響を受けてしまった生徒たちの教育環境だけはしっかりと守られるよう、訴えていきたいと思います。

全国学力テスト、本当に必要なの?(今日の新聞から)

今朝(4月19日)の朝刊に全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の問題が掲載されていました。こちら、すべての小学6年生と中学3年生を対象に実施されていて、今回が10回目になります。 学力テスト、始まった時から、教育現場を中心に大きな議論がありました。 このテスト、当初の目的は、子ども達の普段の学力を地域ごとに調べて、苦手な分野などの傾向を指導の改善などに反映させることにありました。つまり、競争などをさせるものではなく、学校ごとの成績を出したりはしない、というのが前提です。 でも現在は、学力テストが学校間の競争の材料にもなってしまっています。 例えば、島根県では、小中学校の2割が、昨年、学力テストの順位を上げるために、過去問を解かせたり、放課後に補習をしたりしたとしています。これでは「普段の学力」を把握して、それを今後に活かす、という本来の目的からかけ離れているものですし(こうした傾向について、昨年、文部科学大臣も「本末転倒だ」と述べています)、その結果、教育の現場、子供達にとっても負担になってしまっています。 学力テストについては、子ども達が自分の客観的な学力を知ることができるし、苦手分野を知ることもできる、という肯定的な意見もあります。しかし、このテスト、4月に行われて、その結果がわかるのは夏休み明け、4か月以上たってからになります。これでは、子ども達や保護者にとっても、効果的とは言えません。 藤田英典・東大名誉教授は「テストと名がつくものに、対策が講じられるのは当然だし、都道府県別結果を公表している以上、競争は必ず生まれてしまう、学力の把握や指導法改善のためなら抽出調査や10年に一度で十分だ。」と述べています。(毎日新聞の記事から) 毎年60億円もの税金が使われる学力テスト、本来の目的とはかけ離れ、また教育現場や子ども達にも負担を強いるようなものであり、10回を迎えた中で、本当に必要なのかも含めてそのあり方について、地域でもしっかりと議論をする必要があると思います。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170418/k10010952441000.html

こどもだけじゃない、誰もが楽しく集える食堂 「石神井夕焼け子ども食堂」

先日、久しぶりに「石神井夕焼け子ども食堂」へ。 こちらのこども食堂、不登校の子どもの支援を行っている「フリースペースなゆたふらっと」と日本基督教団の「野の花伝道所」が協力して月に二回実施しています。 名前は「こども食堂」ですが、どんな方でも参加できます。私がこの「石神井夕焼けこども食堂」が好きな理由、それは年齢や性別、障がいの有無など関係なく、初めて会う方も一緒に、同じ食事を取りながら分け隔てなく仲良くなれる、そんな空間になっているからです。行くたびにスタッフの方、ボランティアの方が暖かく迎えてくれる、私にとって大切な場所の一つです。 今日も下は2歳から、上は80歳まで。ひな祭りということもあって、一緒に無農薬で栄養たっぷりのちらし寿司を食べながらいろいろなお話をします。実はお昼もちらし寿司でした…二回連続、一日で一年分のちらし寿司を食べたようなとても幸せな気が(笑)。 たくさんのお話を伺ったのですが、印象的だったのは、小学校の先生を辞めて、地域でフリースクールを始めようとしている方のお話。「今の学校では、生徒に対して画一的な教育しか行えない。子ども達一人ひとりの個性や教育の多様性という枠が狭くて、そこに入れない子が、グレーゾーンや不登校という形で表面化している。だから自分でデモクラティックスクールを作りたい」とのことでした。 私自身も、フリースクールを含めて、自分にあった様々な学びの機会をこどもたちが選べるようにすべきと主張してきたこともあり、こうした問題意識をもって、自らの思いを実践しようとする姿勢に感銘を受けました。 床に座ってお話するので、絶望的に体が硬い私は毎回足が痺れてしまい、会話の途中で何度かもだえ苦しんでしまう(笑)のですが、それでも毎回、とても勉強になります。 ご興味がある方はぜひご訪問ください!

文教児童青少年委員会報告② 練馬区の子ども、体力が少なく、睡眠時間が短い?

昨日の委員会、2016年(平成28年)に全国の小中学校で実施された体力テストと生活・運動習慣調査の結果が報告されました。この調査は毎年行われているものです。 まず体力テストの結果について、これは握力、50m走、ボール投げ、立ち幅跳びなど8項目で調査しています。 総合点を見ると、練馬区の小学生、男女を問わず多くの学年で全国、そして東京都の平均を下回っており、中学生になると、全学年で平均以下となっています。特に「ボール投げ」では、中3の男子では全国平均が24.2m、都の平均が22.8mに対して、区は22.1mと全国平均よりも2m以上低い数字です。(この背景には、公園でのボール遊びも禁止されている中、区内でボール投げをできる場所が減っているからではないかと思います。)また、運動の実施状況を見ても、中三男子で(全く)「しない」と答えている生徒、全国平均は2.6%(女子は13%)に対して、練馬区では男子で9%、女子は17.9%と大きな差が発生しています。 生活調査の結果も深刻です。小学校6年生では男女ともに1%以上が朝食を(全く)「食べない」と答えており、中3になると男子で3.6%(全国平均は1.9%)に達しています(なお、女子は1.8%で全国平均より低い数値です)。睡眠時間も、6時間未満の児童が小学生6年の男子では5.2%(全国平均は4.7%)で、中三になると男子で15%、女子で16.5%(全国平均は13.5%、16%)となっています。 さらに深刻なのは小学生、中学生ともに朝食を食べない比率、そして睡眠時間が年々悪化傾向にあることです。背景には、教育、貧困、子育て、など多くの要素があり、これまでのような学校の問題か家庭の問題か、という観点では本質は見えてこないと思います。 この問題は単に毎年行っている体力テストや生活習慣の結果が悪かった、ということに留まらず、地域全体の課題であり、単に学校として数値をあげることに注力するのではなく、区としてその背景をしっかりと分析して、丁寧に対応をすることを求めました。

文教児童青少年委員会報告① 練馬区の学校統廃合について 統廃合の基準となる「過小」規模ってどれくらい?

委員会では、区が進めようとしている3つの小中学校(小竹小、旭丘小、旭丘中)の統廃合計画について報告がありました。 統廃合の理由として、練馬区は3つの小中学校とも「過小」規模だから、としていますが、そもそも「過小」とはどれくらいなのでしょうか? 練馬区は現在、学校施設基本管理計画を作っており、11学級以下の小中学校をすべて過小規模と定義し、統合・再編を基本に検討するとしています。 この基準では、区内の99の小中学校の内21校、つまり20%以上の学校が統廃合の対象となり、今回の3つの小中学校の統廃合はその中でリーディングプロジェクト(モデルとなるプロジェクト)として位置づけられています。 しかし、この基準、全国的に見てもとても厳しいものです。そもそも、なぜ11学級以下が「過小」なのでしょうか?区はこの質問に「国は「学校教育法施行規則」の中で、12学級以上を標準規模としているから」と答えています。 しかし、この回答は、なぜ11学級以下を「過小」としたのか、という質問には答えていません。「過小」規模について、国は「公立小・中学校の国庫負担事業認定申請の手引き」の中で、小学校では5学級以下と規定しています。 また、国が平成27年に策定した「適正規模・適正配置に関わるガイドライン」を見ても、1-5学級ではすみやかに学校統合を検討とありますが、9-11学級については、今後の教育環境の在り方を検討することが必要、と示していて、練馬区の見解とは異なるものです。 今回の件、学校を削減するという結論ありきで、それに合致させるために練馬区独自の基準を設けて、正当化をしようとする、そのようにも見えてしまいます。今後も小竹小、旭丘小、旭丘中の統廃合については、撤回を求めて声をあげていきたいと思います。

地域の中学校(光が丘第四中学校)の強引な閉校方針案について

本日の文教児童青少年委員会では、光が丘第四中学校の閉校方針案について陳情2件の審査がありました。この陳情は区民の方、そして光が丘四中の保護者役員の方が閉校方針案の見直しを求めたもので、合計で5,100人以上が署名しています。 区からの報告を聞く中で、進めようとしている強引な閉校には重大な問題があると改めて感じました。特に今回、市民の声ねりまの池尻成二議員が情報公開請求を通じて明らかにしていた「光が丘第四中学校の教育環境を考える会」(以下「考える会」)の議事録の内容が議論されたのですが、その内容はこれまでの委員会への報告とはかけ離れたものでした。 「考える会」は昨年の7月、保護者、学校関係者、町会・自治会の代表者等によって、教育課題を共有し、生徒にとってより良い教育環境を実現するための今後の方策を検討するために設置されました。 「考える会」での議論について、これまでは、生徒のために閉校を一刻も早く行うべき、という趣旨の内容ばかりを主な意見として伝えてきました。そして、「『考える会』のご意見を踏まえまして、できるだけ速やかに閉校する必要があると考えた次第でございます。」(9月12日、教育振興部長)と報告してきたのです。 しかし、池尻議員の情報公開請求によって明らかになった議事録を見ると、複数の委員が明確に閉校に反対し、「実際は光が丘四中が閉校になることは決まっていた。意見を聞いてもらえず悲しい。」「校長も保護者も神経を逆なでされるようなもの。すべて教育委員会の方で決まっていた。委員が要望を出しても聞いてもらえないのではないか。」「いっそ上意下達の方がまだあきらめがついた。『意見は聞いてあげました。』というのは腹が立つ。」(9月2日)といった声をあげていたことが明らかになりました。 反対の意見を議会に対して報告せず、賛成意見ばかりを「主な意見」として報告してきたこと。これらは、区民を代表する議会を軽視し、区民の信頼をも裏切る行為です。 そもそも光四中の学区域は、地域で最も多くの学齢期の生徒がおり、生徒数が減少しているのは学校選択制度によって生徒が他の学校を選んでいるためです。練馬区がすべきことは、人気のない学校をすぐに閉校するのではなく、なぜ生徒が減少したのか、その原因や課題にしっかりと向き合い、学校選択制度そのものの是非についても議論することです。 多くの区民の思いが込められた陳情をしっかりと受け止めて、議会としての意思を明らかにするとともに、閉校方針案を白紙撤回すべきだと今後も訴えます。

練馬区の認可保育所の実質値上げについて。練馬区は子育てしやすい町№1??

先日の文教児童青少年委員会では、練馬区の認可保育所と区立幼稚園の保育料を改訂する議案について、質疑が行われました。 認可保育園の保育料の改正について、練馬区は、平成10年から保育料を一度も改訂しなかったこと、また、練馬区の保育所運営経費にしめる保育料収入の割合が9.5%で23区最低(保育園の運営に対して税金の投入額が多いということ、23区の平均は12.5%)であること、を理由に、保護者の応能負担、つまり、収入にあわせて保育料を見直す、という考えで改訂を行う、こう説明をしていました。 しかし、この案は、全体の70%以上の世帯で保育料が値上げとなるものでした。 値上げ幅は、高収入の世帯ほど多くなりますが、例えば、共働きで年収407万円の世帯でも、年間12,000円の上昇になります。 練馬区は、在園児の7割が属する中間所得世帯については、引き上げ額を月額3000円以下に抑えるとしていますが、年額では実質36,000円近い増額となります。 国の方針として「段階的な幼児教育の無償化」も言われており、また、練馬区は「子育てしやすい町ナンバー1」であることを宣伝してきた中で、今回の改訂案はこうした流れにも逆行するものです。 そこで委員会では、今回の実質的な値上げについて、他区がそうだから、ではなく、その合理的な理由はどこにあるのか、など改訂の考え方を問うとともに、保育料の在り方について訴えました。 練馬区の回答は、保育料は他区にあわせることを目的にしているわけではなく、社会や経済情勢を参考にして総合的に検討している、とのことでしたが、具体的な考え方や理由は示されませんでした。 また、今回の案では、8月の素案に比べて、年間所得1,121万円を超える世帯への値上げ幅の引き下げが報告されましたが、その理由は、パブリックコメントで高所得者への値上げ幅が大きすぎるという意見があったことに加えて、改訂で価格が23区で一番高くなってしまったことも理由の一つとのことでした。 そもそも、保育料が23区で最も安いこと、それは練馬区が子育て世代への支援をしっかり行ってきたということであり、変えるべきものではないと思います。国の流れとしても幼児教育の段階的無償化が進められている中で、保育料を実質的に値上げする、こうしたあり方はおかしいと思います。

地域の小中学校 小竹小、旭丘小、旭丘中の統廃合案について

先日の委員会では、10月10日と12日に開催された旭丘小、小竹小、旭丘中を廃止し新たな小中一貫校を設置するという対応方針案の説明会についても報告がありました。 私も10月12日の説明会に参加しましたが、参加者のほとんどは小竹小を廃止する事に対して強い反対の思いを訴えていました。 そもそも、旭丘小と小竹小の統廃合については、数年前から地域の方や保護者を含めた教育環境を考える会が設置され、何度も議論がされてきましたが、結論は出ませんでした。そこで、練馬区の表現を使うと「次のステージ」ということで、説明会で意見を聞くことなったものです。 委員会での報告では、説明会では反対の声が多かったものの、練馬区としては今後も地域の方の統廃合への理解を頂くべく丁寧に説明を続けるとのことでした。 そこでまず、今後予定されている12月の第二回説明会で地域の方や保護者から十分な理解を得られなかった場合、この案を撤回、ないし修正するのかを確認しました。 それに対し、地域の方の意見についてはふまえられるところはふまえるものの、大きな方針としてはあくまでも3校を廃止して新たな一貫校を作ることであるとのことでした。 しかし、説明会で最も多かった意見は小竹小の廃校をやめてほしいという意見であり、それが届かないのであれば一体、何のための説明会だったのか、ということになります。委員会の報告では説明会の主旨は「対応方針案について、より多くの保護者や地域の方々の意見を聴取するため」とされており、意見によって、対応方針案を撤回することも当然考えるべきです。だからこそ、次回の説明会の意見も踏まえて、対応方針案の撤回も検討すべきだと改めて訴えました。この問題についても、光が丘4中と同様、保護者を含めた当事者の声が無視されてしまうという意味で非常に象徴的だと思います。何度も指摘している通り、小竹小は今後の人口増で過小規模ではなくなる計画にもなっています。三校の廃校については、今後も白紙撤回を求めたいと思います。

文教児童青少年委員会報告 光が丘第四中学校の閉校案について

本日の委員会では、光が丘四中の閉校を含む今後の対応方針(案)に関連して、11月4日、6日に行われた保護者および地域説明会の結果と今後の予定が報告されました。 11月の説明会、私も参加しましたが、出された意見はほぼすべて閉校に反対するものでした。 委員会では、保護者の方や地域の方、そして在校生の多くが反対している中で、強引に閉校を進めるのではなく、今後の対応方針(案)を白紙撤回すべきと改めて訴えました。 練馬区はこれまで、委員会の中でも、閉校を含めた今後の対応方針(案)について、保護者や地域の理解を得られるよう努力すると言い続けてきました。 そこでまず、これまでの説明で、練馬区として保護者や地域の方の理解が得られたと考えているのか、その認識を問いました。 練馬区の回答は、反対の方もいらっしゃるが、我々(教育委員会)の話を聞いてご理解いただいた方もいたのでそういったことも含めて進めていきたいとのことでした。 しかし、光四中のPTAは先日、役員の方が連名で四中の存続を求める要望を提出しています。保護者の代表であるPTAが連名でこうした要望を出したことはこれまでほとんどなく、それだけ強い意志をもってメッセージを出したことは非常に重いものです。 他の委員の指摘にもありましたが、文部科学省が平成25年に示した「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」の中でも、「学校の適正化については、行政が一方的に進める性格のものでないことは言うまでもありません。…(中略)学校が持つ多様な機能にも留意し、学校教育の直接の受益者である児童生徒の保護者や将来の受益者である就学前の子供の保護者の声を重視しつつ、地域住民の十分な理解と協力を得るなど「地域とともにある学校づくり」の視点を踏まえた丁寧な議論を行うことが望まれます。」と明記しています。 こうした国の手引きがあるにもかかわらず、PTAをはじめとする保護者や地域の方の意向をすべて無視して強引に進めることは手続きとしてあり得ないものです。 こうした意見に対して、教育委員会は当初、速やかに閉校を考えていたが、今の在校生からは卒業したいとの意見があったので、意見を聞いて平成30年度まで延長した。閉校については、全体の教育行政をふまえつつ進めていく、という答えでした。 しかし、説明会に参加した方のほとんどは存続を求めており、閉校の時期を延ばすことのみを求めているわけではありません。 続けて、これまでの取組についても質問しました。練馬区はこれまで、四中が「過小規模」となるのを防ぐために、あらゆる手段を講じたとして、その代表的な例として、学力支援講師の配置をあげていました。そこで、昨年度の配置を確認したところ、学校の申請に応じて昨年度2名を配置したとのことです。しかし、それは、光四中に限った話ではなく、小規模校に対する支援策の一環として行っており、他校でも同様の支援が行われているとのこと。つまり、光四中を存続させるために特別な努力を果たしたのか、という点では極めて不十分です。 これほど多くの問題がある中で、12月には対応方針(案)を教育委員会の中で確定し、さらに具体的な「(仮称)光が丘第四中学校地区における区立小中学校適正配置実施計画」(素案)を策定することが本日報告されました。さらに、次回の住民の方への説明会は、この実施計画(素案)の完成後ともされており、それも問題です。 あまりにも乱暴な進め方であり、白紙撤回を行うべきだという主張を今後も続けていきます。

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