二回目の一般質問
本日、一般質問を終えました。
一般質問は練馬区では、全ての議員が年に1度、議会の場で、区長に対してどのようなことでも報告や説明を求めることができる貴重な機会です。
準備にあたっては、たくさんの方から区政への思いや改革へのご提言を頂くことができ、そして、直前にはお腹の風邪による絶食というアクシデントもありましたが、家族や、皆さまのご支援のおかげでなんとか完成させることができました。
そして当日。
議場に立つと、目の前には議長以外の全議員が座っていて、毎回とても緊張するのですが、平日の昼間にもかかわらず、30名を超える方が傍聴席へと応援に来てくださっていて、一人ひとりのお顔をみただけで、とても勇気づけられました。
今回の一般質問、具体的な内容については明日以降にご報告しますが、とても残念だったのが、私の発言に対する区長の答弁(意見)でした。
昨年行った初めての一般質問では、区長に答弁を求めたのにもかかわらず、区長は一度も答えなかった、ということがあり、今回は答弁するのか、また、その場合何を発言するのか、ということに注目していました。以下が、待機児童対策の質問に対する区長の答弁(抜粋)です。(正式な議事録ではないので、誤りがある可能性もあります。)
<待機児童対策について>
「岩瀬議員にお答えするのは初めてですが、大変細部にわたるご質問を頂き、感心しながら聞かせていただきました。しかし、残念ながら、私はご質問に違和感を覚えざるを得ないのであります。(中略)…本来、待機児童をはじめとする子育ての支援は、自治体の保育行政だけでなく、育児休業などの労働政策や児童手当などの所得政策などを含めた総合的な政策として、国が取り組むべきものなのです。なぜ、国を批判するのではなく、微力ながらこれだけ頑張っている練馬区を責められるのか、全く理解ができないのであります。本末転倒ではないかと思います。
私はこれまで長い間行政と政治の現場にいて、色々な方々を見てきました。はじめは社会正義から出発したはずの活動が、いつの間にか行政への反対それ自体を自己目的とするようになる。そういう場合がままあります。極端な場合には、反対するという結論がまずあって、そのために無理やりあらさがしや揚げ足取りをされる方もいます。若い岩瀬議員は決してそうではないと思いますが、ぜひ内容のある建設的な対案を頂くようお願いいたします。」
(ここまで)
区長の答弁、練馬区は今年4月までに待機児童をゼロにすると約束したにも関わらず、166名発生したという事実に対して、区の責任を全く認めていません。そもそも、保育所の設置者は、地方公共団体であり、また、国と地方公共団体の関係性は上下ではなく並列であるはずです。また、これは個人的な感想ですが、区長が公の場でことさら「若い議員」として扱うこと、反対することを目的に活動しているかのような回答をすること、誠実な回答とは思えません。区長のこの答弁が現在の区政を象徴していると感じます。
おなかの風邪
一般質問の準備で全く余裕がない日々。先日、ようやくひと段落ついて、床についたら、夜中に大変な腹痛に…トイレに駆けこみました。しばらくして収まったと思ったものの、翌日も全く回復せず。
お腹を抑えながら、「これほど苦しかったのは、5年前、当時働いていた会社の近くで、先輩にランチに誘われて食べたエビフライにあたって以来だな。しかも、あの時、先輩はなぜかオムライスを頼み、私だけが悶えたんだった。生焼けのネズミを途上国で食べても大丈夫なのに、なぜ毎回日本でやられるんだ」とどうでもよいことに思いをめぐらせる。
夜には腹痛だけでなく熱も出てしまい、さすがにまずいと病院に行ったら、「おなかの風邪」と診断されました。注射ともにたくさんの薬をいただいて、そのまま議会に登庁。さらに、お医者さんからは「今日は絶食!」と言われてしまい、腹痛と空腹のダブルパンチ。
でも、薬が効いたのかようやく回復の方向に。月曜の一般質問までには間に合いそうです。
練馬区議会の開会
いよいよ議会が始まりました。
今回の議会(第二回定例会)6月1日から17日までと、短期間ですが、年に1度の「一般質問」を行うこととなり、私にとってはいつも以上に重要な議会となりました。私の一般質問は6月6日(月)の13時45分からとなります。
一般質問は、練馬区ではすべての議員が年に1度、練馬区に対してどのようなテーマでも訴えることができる貴重な機会です。議員が25分質問をし、それに対して区が20分答弁をする形式になります。
一般質問の準備にあたっては、現在の区に対する、たくさんの方の生の思いや訴えを伺うことができました。一人ひとりの思いや声がなるべく質問の中に息づくように全力を注いだつもりです。
一般質問の主題は、議員になる前から力を注いできた「マイノリティの権利保障」としました。「マイノリティ」、これは一部の方だけを指しているわけではなく、社会全体の話であり、自分たち自身の話です。子育てをすること、年を取ること、自分自身が様々な意味で弱い立場の当事者になることもありますし、固定的な「誰か」の話ではありません。「マイノリティが住みやすい社会こそが誰にとっても住みやすい社会である」そんな思いを区議会の場で伝えたいと思っています。
質問項目は、1. 性的マイノリティの権利保障について、2. 外国籍住民の権利保障および多文化共生社会の実現について、3. 待機児童対策について、4. まちづくりについて、そしてその他となります。(区のウェブサイトでも公開されています。)
宜しかったらぜひ傍聴にお越しください!
文教児童青少年委員会 練馬区の2016年4月の学童保育の待機児童について
昨日の委員会では、学童保育の待機児についての報告もありました。学童クラブの待機児については、あまり報道等で取り上げられてはいませんが、非常に深刻な状況です。
今年(2016年)の4月における学童クラブの待機児は289名で昨年よりも17名増加しています。その内訳をみると、1年生で57名、2年生で85名、3年生で145名です。
学童クラブの待機児童対策について確認すると、今後、ひろば事業、ランドセル来館、そしてねりっこクラブで対応するとのこと。
しかし、ひろば事業やランドセル来館は、あくまでもボランティアの方が中心となって子どもたちを「見守る」ものであり、学童クラブの求める保育とは全く異なります。また、ねりっこクラブについても、昨年度3校で開始されたばかりで、待機児童の増加には全く追いつかない状況です。そして、夏休みに緊急での対策として、待機児童の緊急受入を行うとのことですが、この対策も今年で4年目、もはや緊急ではなく、恒常的に必要な状況となっています。
そうした中、全体としては枠が300名分余っているのだから、そちらに通わせればいいのでは、という指摘があり、それにたいして練馬区も検討する、という話でしたが、学童クラブは、自分たちが通っている学校の近くで、友人たちと過ごすことが重要であり、遠くの施設が空いているから、そこに通わせればいい、という話では安全性の面から考えてもないと思います。
だからこそ、学童クラブの待機児童についても保育園と同様、質を維持しながら、学童クラブの増設を含めた根本的な解決を図るべきだと思います。
文教児童青少年委員会 練馬区の2016年4月の待機児童数について
昨夜の投稿でもご報告しましたが、昨日の委員会、今年(2016年)4月の練馬区の待機児童数が公表されました。練馬区では昨年、今年4月までに(新基準での)待機児童の数をゼロにすることを目標としていました。しかし、提出された数字を見ると、今年の待機児童は166人、昨年に比べて10
人しか減っておらず、むしろ旧基準での待機児童については、数十名増え399名となっています。
練馬区の説明では、想定していたよりも申込者が多かったため、とのことですが、この説明自体、毎年同じで、これまでも区の想定する児童数の計算根拠自体を改善すべきと訴えていました。
待機児童に対する区の対応を確認したところ、今後、保育所に空きが出た場合には紹介していく、ということだけで、区民の方からの陳情にもあった緊急対策を行う予定もないとのこと。また、この方々が現在どのように暮らしているか、聞き取りなどは行っていないとのことでした。
そもそも新基準での待機児童数の計算では、育休を延長できた方、また近くに認証等の保育所に空きがある方は待機児から除かれています。つまり、この166名については、ご家族が育休を延長できず、近くに認証等の保育所も空いていない、まさに待ったなしの状況の方々です。家庭外で保育が必要な方に対して保育を提供するのは区の義務であり、こういった方に対して練馬区からフォローをしないというのは、児童福祉の原則に反すると思います。
さらに、練馬区ではこの状況を受けて、来年4月を目標に「保育所待機児童ゼロ作戦」を実施し、待機児童の解消を目指すと発表(これは昨日のNHKでも取り上げられています)が、これまでは、来年の4月までには、より広い範囲の旧基準の待機児童(今年は399名)のゼロを目指すとしてのが、新基準(166名)のみをゼロとすると大きく目標を落としています。残念ながら少しも目新しい目標ではなく、むしろかなりの後退です。
だからこそ、練馬区として、現在の待機児童への緊急対策や、待機児の計算方法の見直しも含めた抜本的な対策をはかるべきだと思います。
練馬区の待機児童 NHKの報道について
本日のNHKのニュース、練馬区では保育園の定員を1000人分増やし、来年4月には待機児童をゼロにしたいと宣言したとのこと。
しかし、このニュースでは触れられていないことがあります。
そもそも、練馬区は昨年の段階で、今年の4月までに新基準での待機児童をゼロにすると言っていました。しかし、実際には昨年の4月の段階で176名だった待機児童数は今年の4月でも166人、10名しか解消していません。さらに、旧基準での待機児童については、数十名増え399名となっています。
新基準での待機児童数の計算では、育休を延長できた方、また近くに認証の保育所に空きがある方は待機児から除かれています。つまり、この166名については、ご家族が育休を延長できず、近くに認証の保育所も空いていない、まさに待ったなしの状況の方々です。
加えて、練馬区は昨年の段階では、来年(2017年)の4月までに、旧基準の待機児童をもゼロにすると言っていたのにも関わらず、今回の発表では、旧基準ではなく、新基準の待機児童のみをゼロにしたい、としており、目標自体が大きく下げられています。
ニュースだけをみると、練馬区は大きな目標にむかっているという印象を受けますが、実際はこれまでの目標を諦めたということであり、むしろ後退となっています。委員会でのやり取りについては後ほど、ご報告します。
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160519/5385741.html
BIG ISSUE 憲法のあした
先日、大泉学園駅の前を歩いていたら、カラフルな雑誌を掲げている男性が。「もしかして?」と思って近づいてみると、予想通りビッグイシューを販売していました。ビッグイシューはホームレスの方々に収入を得る機会を提供する機会として、1991年にロンドンで始まったもので、販売者はホームレスか自分の住まいを持たない方々です。雑誌は一部350円でそのうち180円が販売者の収入になります。以前勤めていた会社の最寄り駅には販売員の方がいらっしゃって、毎回楽しみに購入していたのですが、練馬で販売員の方にお会いするのは初めて。早速購入しました。ホームレスの人が読者の人生相談に答えるユニークなコーナー(アドバイスもいつもぐっときます)がお気に入り。
今回の特集「憲法のあした」ということで、改憲についての憲法学者の山本一さんと渋谷秀樹さんの主張が掲載されていました。憲法は権力・多数派の暴走に歯止めをかけるものであり、国民に法的義務を課すものではない。例えば、学校で習った「国民の三大義務-勤労、納税、教育」について、勤労については、そもそもマッカーサー草案には勤労の権利しかなく、義務と表現したのは日本人であるということ、また、倫理的な規定に過ぎないので罰則はないということ。納税に関しても「法律の定めるところにより」という部分が大切で、法律以外によっては課税されない権利を保障しているものであるとのこと。さらに教育についても、子どもの学ぶ権利を保障するために保護者に義務を課しているだけであり、不登校のこどもは義務を履行していないわけではない、等、よくある誤解に明快に答えています。
また、各国の憲法を見れば、その国がどのような理念のもとに政治が行われているかわかるとのこと。(記事でも触れられていましたが、私が暮らしていた南米エクアドルでは、08年の新憲法で、世界で初めて人間以外の自然の権利も認めています。「自然は諸権利の主体となる」「自然は回復の権利を有する」など、人間以外の生物や自然界にも権利が与えられています。私自身、エクアドルの集落で仕事をしていましたが、人々の自然に対する深い愛情が憲法にも反映されていると知り、改めて感銘を受けました)この記事では、世界の憲法を見渡しても、日本の憲法13条「すべて国民は個人として尊重される」という文言が特に美しいと仰っています。「個人を大切にするからこそ、一人ひとりの多様性を大事にする社会、ダイバーシティ」につながるとのこと。
ビッグイシュー、この値段で非常に充実。販売者もみなさん誇りを持って頑張っていらっしゃいます。最初は声をかけにくいかもしれませんが、ぜひ見かけたら購入されてください!
<実家への帰省
東京レインボープライド2016
今回の出会いを参考に、練馬区においても、地域の中でのLGBTの家族や友人を結びつけるような、そんな取組を練馬区の中でも実現できるよう活動したいと思います。
息子の成長
先日、息子の定期検診に。
生まれたばっかりだと思っていたらもう1歳半、体重も10㎏を超え抱っこするのも大変。そして、早くも『いやいや期』に突入のよう。この「いやいや期」、自我の目覚めとともに、大人のいう事を聞かなくなるということなのですが、息子の場合は特に私のいう事を聞かない。というか、私のことをどうやらママ(妻)を取るライバルだと思っているらしく、私が抱っこしようとしても全身でイヤイヤを表現することも。
しかし、これでくじけてはいけない、と公園に連れ出す。すると、大きな草スキーのスロープを前に、「うらー(滑りたい)!」と騒ぎ出す息子。しかし、滑るためのそりも段ボールもない。でも、ここであきらめたらいけない!と意を決して息子を抱えてスロープを駆け降りることに(もともと山岳部です。。)。急な斜面を前のめりで転げ落ちそうになり本気で焦る私を背におおよろこびする息子。そうした努力(?)が報われて、ようやく数日前から再び私にも笑顔を見せるように。ほっと一息の私と妻。そして、定期検診の結果もありがたいことに問題ありませんでした。