性的マイノリティの権利保障について
先日行った一般質問では、選挙前から訴え続けてきた性的マイノリティの方や外国籍の方の人権、男性の主体的な子育てと男女共同参画、そして地域の課題について訴えました。
今回は最初に取り上げた性的マイノリティの人権保障についてご報告します。.
練馬区で性的マイノリティについて、議会の場でしっかりと取り上げたのは今回が初めてでした。
性的マイノリティの権利保障は、他の自治体ではある程度進んでいて、既に6自治体では、区の計画や要綱の中で性的マイノリティの人権擁護の方針を示しています。さらに、渋谷、世田谷、文京の3区ではパートナーシップ条例などの中で具体的に対応を記しています。
一方で、練馬区では性的マイノリティの方に対する取組はほとんど何もなされていません。そもそも、区として性的マイノリティの人権擁護、差別撤廃に向き合う基本的な方針が全く示されていません。区の職員や教員に対する正しい知識を得るための研修や区民への啓蒙活動も不十分です。
そんな中、今回は初めて取り上げるテーマでもあるため、性的マイノリティの差別に対する区の基本的な認識を問うと共に、対応するための基本方針の策定、現在差別で苦しんでいる方への相談窓口の設置等を求めました。
以下、質問と答弁の要旨です。(全文は公開され次第アップします。*動画は公開済みです。)
1. 性的マイノリティへの差別、偏見に対する区の認識は?
主旨:これまで、性的マイノリティへの差別、偏見について、区は公式の場で言及したことがありません。だからこそ、まずは性的マイノリティへの認識をはじめに問いました。
答弁(要旨):周囲の誤解や偏見、無理解等により、心無い言動で傷つけられるなど様々な困難に遭遇しています。誤解や偏見を取り除き、性のあり方には様々な形があることなどを区民に周知するための啓発が重要です。
2. 性的マイノリティへの対応を区の計画にしっかりと含めるべき。
主旨:これまで、区の計画の中に、性的マイノリティへの取組は一言も示されておらず、区の計画には性的マイノリティは含まれていないことと同義でした。
そこで、計画の中に性的マイノリティを含めることを求めました。
答弁(要旨):懇談会に諮りながら検討していきます。
3. 相談窓口で性的マイノリティを対象とすることを明示するとともに、職員への研修をしっかりと行うべき。
主旨:性的マイノリティに自殺を考える方の比率が高い中で、区の相談窓口で性的マイノリティを対象としていることが明示されていないため、当事者の方はなかなか相談し辛い状況です。だからこそ、明示するとともに職員への研修を求めました。
答弁(要旨):区報やホームページ、啓発事業等を通じて幅広く区民からの相談を受けられる窓口であることを周知します。
4. 今後も区民向けの啓発活動を継続化、充実化させるべき
主旨:区民の方の意識を高めるために、意識啓発活動が必要です。去年、一度こうした講座が行われましたが、単発ではなく継続化、充実化させることが必要と訴えました。
答弁(要旨):今後も区民の理解を深めるために、人権尊重の視点に立ち、様々な媒体を活用した啓発に取り組みます。
今回の一般質問は、練馬区が性的マイノリティの人権問題を重く受け止めていることを示すとともに、性的マイノリティの人権保障を今後の計画に含めることを検討すると示した点で、意義があったと思います。
今まで、性的マイノリティは何の計画にも含まれておらず、区の行政ではほぼ存在しなかったのに等しい現状から見ると、大きな一歩だと思います。また、相談窓口や研修についても前向きな回答でした。
今回、質問を作るにあたっては、性的マイノリティの人権保障を訴えてきた特定非営利活動法人のRe:Bitさんを含め、様々な方からお話を伺うことができました。当事者の方から、それぞれが抱える苦しみ、悩みを共有いただけたこと、本当に感謝しています。今回を第一歩に、これからもしっかりと取り組んでいきたいと思います。
一般質問の様子(動画公開)
一般質問の様子が区のウェブサイトで公開されました!
この準備のために一カ月以上、今年はお盆も誕生日もなし。その成果はどうだったんだ?!ドキドキしてクリックすると、これがすごく恥ずかしい。そもそも「こんな声だったっけ?」というところから、「もっと違う表現にすればよかった!」とか反省するところばかり。ただ、少なくともポイントはしっかりと抑えていたのが救いでした。今回の経験を糧に来年はさらに良いものを作りたいと思います!!
私の発言はリンク先の 9月9日 本会議1のちょうど中間からです!
少し長いですが、ぜひご覧ください!
練馬区議会ホームページ
区長が答弁しなかったことについて
昨日の続きです。
昨日の一般質問、区長に答弁を求めていたにもかかわらず、区長は一言も発言しませんでした。
一般質問とは本来、本会議の場で区政の基本的な考え方を区長自身に問う場であり、区長自らが答弁に立つべきもの。なぜ私たちに対してのみ、答弁をしなかったのか、本日、正式に理由を質問しました。
口頭での答えは、「議場の論議における政策の重要性を判断した上で、執行機関(区長)が、誰が答弁するかを決定する。」という主旨でした。つまり、私からの質問は、重要性を判断した上で、区長が答弁するまでもないと決断したとのこと。
一般質問でテーマにしたのは、性的マイノリティや外国籍住民の人権保障、男性の子育てと男女共同参画、そして、地域の町づくり。
いずれも区政にとって極めて重要なテーマです。こうした内容について、区長がその重要性を認識しなかったとしたら大変な問題です。
そもそも一般質問は、議員が、主権者である区民の付託を受け、区政の懸案と思われる課題について質問するものであり、それに対して、区が重要かどうかを判断すること自体、議会の自立性と主体性を否定し、ひいては区民全体に対する冒とくになると言わざるを得ません。
区長の今回の対応は、私たちのみならず議会全体と執行機関の信頼関係を大きく損なうものであり、だからこそ強い違和感を感じています。
このことを受け、「市民の声ねりま」として、区長に対して今回のことに対する説明とともに、すべての会派に対して区長自らが答弁に立つことを正式に申し入れました。
このことについては今後もしっかりと取り組んでいきます!
初めての一般質問
今日は初めての一般質問。
一般質問では25分間で質問を行い、その後20分で区からの答弁を得ることになっている。
しかし、これが難しい。練馬区議会では前議会から電工掲示板を導入していて、質問時間を数秒すぎるだけで、「時間だぞ!」と野次が飛ぶ。また、言ったことがそのまま議事録に載るので、アドリブは危険。だからこそ、時間を最大限に使い答弁を得るために通常は皆さん原稿から目をあげることなく一字一句、ものすごいスピードで「読む」。でもそれでは聞いている皆さんに申し訳ないし、思いも伝わらないだろうと思い、時間内でなるべく多くの効果的な質問を、聞き取りやすく、しかも間違えずにやろう、と何度も家で練習。
そして、当日。たくさんの方から「応援に行くわよ!」と言われていたものの、朝から土砂降り。
これはもう誰も来られないかな?と思っていたら、蓋を開けたら40名もの方が応援に。
演題に立った時にたくさんの知り合いの方を見て、授業参観のときのように嬉し恥ずかし緊張、でも心強い。今回の一般質問では、これまで訴え続けてきた性的マイノリティの権利保障、外国籍住民との共生、男性の育児への参画および男女共同参画、そして、まちづくりについて質問を行った。
今回の一般質問、色々と思うところはあったが、一番残念だったのが区長に発言を求めていたにも関わらず、区長自らは一度も答えなかったこと。他の会派からの質問には必ず一言は答えているのに、だ。私たちの会派は区長に対しても時として厳しい指摘をしてきたからだろうか。しかし、各関係部署の理事からの答弁は、一般的ながらもある程度の言質をとることができた。
一般質問の後、応援に来てくださった皆さんから感想を伺う。質問を考えるのに相談に載ってくださった方、ずっと応援してくれた方、そんな一人一人に励まされて活動できていることを改めて感謝する瞬間だった。詳しい内容はまた明日以降お知らせします!!
一般質問について
今日から始まった練馬区の第三回定例議会。本日、一般質問の項目が公開されました!
私は9月9日、13時45分ごろから質問を行います。
一般質問とは、議員が行政(区長)に対して、どのような分野のことでも問いただすことができる機会。練馬区ではすべての議員が1年に1度行います。一般質問の持ち時間は質問が25分、回答が20分の合計45分。限られた時間の中で、どれだけ自分の思いを伝えられるか、そして、区からの答弁を引き出すことができるかがポイントになります。
これまで私を支えた原動力、それは地域の中で、理不尽な状況に苦しむ方々、特に声をあげることのできない方々に寄り添いつつ、その声をしっかりと政策に反映させたいという思いです。
人権はマイノリティを守るためにこそあります。マイノリティが住みやすい社会はだれにとっても住みやすい社会です。だからこそ、初めての一般質問のテーマには私が区議を志した原点でもあるマイノリティの人権問題を中心に以下の項目を取り上げることにしました。
1) 性的マイノリティの方の権利保障
2) 外国籍住民の人権の保障
3) 男性の子育てと男女共同参画
4) 大泉の課題(関越高架下)
練馬区議会で性的マイノリティの人権問題を取り上げるのは、今回が初めてだと思います。人口の5%から10%が当事者と言われる中で、当事者の方々の人権を保障するために声を挙げたいと思います。同様に、外国籍住民の人権問題。練馬区は日本で17番目に外国籍住民が多い地域です。地域の中で、ヘイトスピーチに代表される差別や偏見も見られています。こうした問題に対して、区として毅然と取り組むことを問うていきたいと思っています!
みなさま、ぜひ傍聴にお越しください!!
安保関連法案反対 練馬デモ
先ほどまで練馬デモに参加。
7月に実施した前回のデモには1350名が参加したが、今回は天候も悪い中、1500名もの方が参加。練馬で行われたデモとしては歴史的な規模。スピーチでは沖縄から来た学生の方や3歳の子どもを持つお母さん、大学生など、それぞれが自分の気持ちを正直に表現していて、それが真っすぐに心に響く。
その後、皆さんと練馬の町をパレード。地域の中で、皆さんと心を一つにして、憲法を守れと叫ぶ、そして、沿道からはたくさんの方が手を振ってくださる。雨の中にも関わらず心が高まる、そしてこういうことを続けることに意味があるのではないか、と希望が持てる時間だった。
…
これからも、地域で皆さんと声を上げ続けていきたいと思います!
安保関連法案10万人デモ
今日は朝から安保関連法案反対のための大行動に参加。
午前中は地元の石神井公園駅前でのスタンディング、友人の親子も誘って参加したところ、既に本当にたくさんの方々。顔見知りの方も多く参加していて、雨の中にも関わらず主催者の発表では午前中だけで600名が参加とのこと。
そして、午後からは国会前。これまでのデモとは明らかに違う人の数…
駅から既に大渋滞。主催者の発表では12万人もの方が参加(日本の人口の約0.1%)、私の隣の方も今日のために愛知や兵庫からやってきたとのことでした。これほど多くの方が参加したのは大変に意味があること、その瞬間に皆さんとともに声をあげることができたこと、本当に光栄に思います。
しかし、先ほどのNHKのニュースを見ていて愕然。
トップのニュースはタイのテロの犯人の話、そして、その後はスズキがVWとの提携を解消したとか。
その後にようやくデモの話。日本で起こったこと、しかもこれほど大きな意味のあることをニュースの合間に紛れ込ませるということ。しかも参加者の数は主催者発表の12万人を伝えるとともに警察発表として3万人と報道。
どうしたらあれほどの人数を3万人と計算してしまうのか、そしてなぜNHKがその数字をそのまま報道するのか、日本の闇を感じるとともに強い憤りを感じました。
次は9月1日、練馬での大行動です。ぜひ一緒に参加しましょう!
明日は国会へ!
明日は国会前へ!
■8月30日■
国会前へ スタンディングアクション!
終了後、皆さんと電車で国会前へ向かいます!11:00~石神井公園駅前
■9月1日■
戦争法NO!ねりま集会&パレード part2
18:30~平成つつじ公園(練馬駅)
主催:同実行委員会
現行憲法の解釈拡大によって集団的自衛権を認めようとする安保関連法案に反対します。
戦時中、私の祖父は上海に赴任。帰国後、瓦礫だらけとなった東京を見て、どんな理由があっても絶対に戦争は起こしてはいけないと実感したと繰り返し話していました。戦争の記憶が失われていく現在だからこそ、先人の声にしっかりと耳を傾けていかなければと思います。
私が政治を志した原点、それは傍観者ではなく、当事者として、声を挙げられない方、声なき声を上げる方に寄り添い、共に闘う、その思いにあるからです。
前回の練馬で行われたデモ、主催者の発表では1,350名が参加したとのこと。これほどたくさんの方が参加したのは練馬区では歴史的なことです。
1986年に返還されるまで埼玉県和光市・朝霞市・新座市、そして練馬区にはキャンプ・ドレイク(アメリカ陸軍基地)がありました。それだけにやはり関心は高いのだと身がひきしまる思いがしました。
練馬区議会では、安保関連法案に反対する意見書が残念ながら否決されてしまいました。しかし、街頭で歩きながらも、たくさんの方から手を振っていただける。こんな経験は、これまでありませんでした。まだまだできることはある、そんな希望を持てる瞬間でした。
一人の政治家として、一人の父親として、反対の声を地域の皆さんと一緒にあげていきます!
「戦場ぬ止み」三上監督をお招きして
先日、沖縄の問題を扱った『標的の村』や『戦場ぬ止み』の監督の三上智恵さんをお招きして「70回目の夏、沖縄とつながる」イベントを実施。イベントは三上さんとのお話を通じて、辺野古、基地、そして安保法制について皆さんで一緒に考えようというもの。
「戦場ぬ止み」を見た際、現地で起こっている暴力に圧倒される一方、現場で声を上げ続けている人々の姿に心を揺さぶられた。正直に「怖い」といいながらも、反対活動を続けている姿に、「沖縄でこれほどまでに、真摯に戦っている方がいる中で、自分は一体何をしているんだ?」と問いかけられた気がした。
三上さんのお話を通じて、沖縄の問題は、日本人全員の問題であるということを痛感した。犠牲を沖縄の人に押し付けるのではなく、当事者として、しっかりと受け止めて行かなければならない、ということを考えさせられた。
先日のイベントを通じて、「私は何がしたくて政治家を志したのか?」改めて突き付けられた気がする。私が政治を志した原点、それは傍観者ではなく、当事者として、声を挙げられない方、声なき声を上げる方に寄り添い、共に闘う、その思いにある。だからこそ、これからもしっかりと地域の中で声を上げ続けていきたいと思う。
福島こども保養プロジェクト@練馬 飯能キャンプ
今日は、昨年に続いて福島の保養プロジェクトが実施している飯能サマーキャンプにボランティアとして参加。このキャンプ、原発事故が発生してから、福島や高線量地域の親子に寄りそい、子どもたちを少しでも守る活動をしたい、という思いから2011年に始まり、今回が5回目。キャンプでは、子どもたちと川遊びをしたり星を眺めたり、親子ともにリフレッシュしていただくことを大きな目的にしている。
今年のキャンプでは、子ども達が川遊びをしている間、溺れないよう、見守るためのボランティアとして参加させていただいた。
今年のキャンプ、去年との大きな違いはボランティアの方の数がとても多いこと。特に大学生の方が10名以上参加されていて、震災発生から時間が経つ中で、活動が拡大していること、そして若い方々が積極的に関わっているということに感動。
川辺で子どもの見守りをしながら、参加されていたお母さんの一人とお話させていただく。その方は、我が家と同じ1歳のお子さんを育てていて、今回は親子でキャンプに参加していた。足元に川の流れを感じながら、同じ年頃のお子さんを持つお母さんとなかなか眠ってくれない我が子の悩みや、いつになったらハイハイから卒業できるのか等話しながら、子どもをもって人生がどんなに豊かになったかという気持ちを共有する。キャンプに参加させていただいたおかげで、こんな素晴らしい繋がりを持てたことに感謝。
そして、優しい気持ちで家に帰ると、大好きな海苔巻を食べていた息子が顔にちょび髭をつけてお出迎え。チャップリンならぬタップリン。お茶を飲む暇もなく、妻が寝かしつけしている間に床一面の食べ散らかしを掃除。一気に現実に引き戻されました(笑)。