ブログ2023-02-06T17:39:37+09:00

部活動の子ども達、熱中症にならないか不安です、子ども達を守ってください!

連日の暑さの中、複数の保護者の方から炎天下での部活動について、熱中症が不安とのご相談を受けました。ご紹介します。

「娘が所属する中学校のソフトテニス部は今日も午前中から練習をしていました。ここまで危険な暑さに達してしまっているので、子供たちに事故がある前に部活動の中止の判断を出さなければならない状況かと思います。子供の安全を隅に追いやりながらの部活は誰のためのものでしょうか。ぜひ対応をお願いします。」

昨年だけでも都内で、熱中症で救急搬送されたのは児童、生徒だけで513名に上ります。本日東京都に対して、初めてとなる「熱中症警戒アラート」が発令されました。このアラートは本年から開始したもので、熱中症を予防することを目的に、環境省と気象庁が共同で発表しています。アラートが発令されると「不要不急の外出はできるだけ避ける」として、エアコンが設置されていない屋内外の活動は中止することが求められています。

各校に確認した所、アラートが発令されたことで部活動を中止した所もある一方で、通常通り部活動を行っている学校もあるとのこと。しかし、学校の判断に任せるだけではなく、子どもや先生達を守るためにも区として責任を持って対応する必要があります。区に訴えた所、アラート等が発令されたら、活動を行わないよう区から学校に通知するとのことでした。区として対応するとのことで前進ですが、今後も酷暑が予想される中で、迅速な対応を引き続き求めます。

子どもがマスクを外していたら怒鳴られました。どこに声を挙げたらいいのでしょうか?

コロナ関連で連日、多くのご相談やお問い合わせを頂いています。そんな中、保護者の方からあまりに暑い中、熱中症を避けるために、子どもがマスク をせずに歩いていたら怒鳴られた、という悲痛な訴えを頂きました。内容をご紹介します。(個人情報のため、一部内容を変更しています。)

「幼稚園帰りに子供と歩いていたところ、『マスクしろクソガキがぁ!!!!』と詰め寄ってきた男性に遭遇してしまいました。

小さな子供を連れていたため、熱中症が心配だったこと、私が暑さに弱く毎年熱中症になってしまうため、人通りがあまりなかったためマスクを外して歩いていましたら上記のようなことになってしまいました、、、。

子供や子連れなど、弱い人を見つけて恐怖を与えてくるような気がしてなりません。

すみません、どこに相談したらよいのか分からず、区の方に声をあげて頂けるならと思いお伝えさせて頂きます。」

小さいお子さんを連れてどれほど怖かったか、想像するだけで胸が痛みます。マスクを強要するのは健康被害を引き起こす危険もあります。そして、何よりも腹が立つのが怒鳴る側も女性を選んでいるのではないかということ、卑劣さに怒りがこみあげます。

小中学校では熱中症を防ぐため、体育などの時にはマスクを外すよう指導しています。二度とこんな怖い思いをしないですむよう、区としてもっと情報発信をするよう求めます。

 

★ジェンダーについて。「女らしく、男らしく」の育て方に練馬区でも5割が賛成

「京都府向日市が実施した調査で、回答者の6割が「女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく育てる」ことに賛成していることが分かった。…性差による役割分担の考え方が根強いことが明らかに」

記事はこちらからご覧ください。

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/319341

練馬区 でも昨年の調査で50%が「女らしく、男らしく」へ賛成、反対は47%でした。男女別にみると、男性の64.4%が「女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく育てるのがよい」に賛成しているのに対して女性では41.4%と大きな差が。世田谷区では結果が逆。「女らしく、男らしく」へは反対が6割でした。

議会でも何度も訴えてきましたが、大切なのは「自分らしく」生きること。それがいかに学校でも社会でも難しいのか、今回の調査結果にも表れています。

他方で、練馬区 の4年前(2015年)の調査と比べると、「未婚の女性が子どもを産み育てるのも一つの生き方だ」に賛成は78.7%で前回(68.7%)に比べて10%上昇。「「結婚しても子どもは持たない」というのも一つの生き方だ」に賛成は86.5%、前回(77.7%)に比べ9%上昇しています。引き続き訴えていきます。

★読んだ本 「同調圧力」

改めて読んでいます。東京新聞の望月衣塑子氏、文科省の元事務次官の前川喜平氏、NYT元東京支局長のマーティンファクラー氏の共著。

それぞれが「権力はつねに暴走し、自由や権利を蹂躙する」ことを念頭に、同調圧力に屈しないで信念を貫こうとする姿は印象的でした。

特に印象的だったのがマーティンファクラーさんの話。

「日本のジャーナリズムは…役人たちに依存し、プレスリリースなど情報をもらえなくなるため、怒らせることを避けて批判ができない」。「新聞社の社長と総理が会食…欧米のクオリティペーパーではまずありえない。ニューヨークタイムズの社長が大統領と会食したら一大スキャンダルになる。メディアで求められるのは独立性であり、信頼性。誰のために報道するのかと疑念を抱かざるを得ない。」

という話は印象的でした。「忖度」を英訳するとkiss ass (お尻にキスする) という話もつい笑ってしまいました。

先日、神保哲生氏のTwitterで「「オフレコ取材をしないと取れない情報がある」とよく言われるが、オフレコに応じるということはギブ・アンド・テイクなわけで、では何をギブしているのかというと国民の「知る権利」を記者が勝手に差し出している」という指摘が重なりました。

自分が圧力に対してどうふるまうべきか、自戒を含めて勉強になります。よろしければご一読ください。

土曜日の午後

研修会の日を一日間違えていた私。誰もいない練馬の会議室でしばらく呆然としたあと、気を取り直して息子と石神井公園へ。またもや息子の大好きなボート。「あの鳥さん追いかけて!」の声を受け、今日も必死でボートを漕いでいました?足がパンパンになりました…

 

2020年8月1日|Tags: |

自宅での看取りについて 人生最後の瞬間。練馬区 の状況

委員会のご報告です。練馬区の高齢者の4割の方が自宅で最期を迎えること(看取り)を希望しています。練馬区で2018年度に亡くなった方は5,148名。しかし、実際に自宅で看取られた方は全体の12%(619名)です。練馬区は、自宅・施設での看取りは2030年には2018年の1.5倍に達すると予測していますが、そのためには医療関係者、家族への情報の提供や支援が必要です。3年ごとに作成される練馬区医療・介護資源調査報告書と死亡小票分析報告書からの報告がありました。

1.医療関係者への支援

区内に診療所は約560カ所ありますが、訪問診療を行っているのは80カ所、そのうち、在宅の看取りを11件以上行っている区内の診療所は10カ所、この数年、ほとんど増えていません。なぜ増えないか、診療所へのアンケートでは、夜間の往診や電話対応、休日の往診などの負担が大きいとのこと。そのうえで必要なこととして、急に病状が悪くなった時、すぐに入院できる後方支援病床の増加、そして訪問介護との連携、があげられています。

2.家族への支援

本人が自宅での看取りを希望される中で、家族としては介護の状態が重くなるとなったときに、自分の家で過ごせるいうことを知らない方が多いとのこと。また、支える家族の負担も大きな課題です。家族に対する在宅での看取りに関する情報をわかりやすく提供すること、そして家族が相談しやすい体制の整備や訪問看護の増加などが必要です。

3.今後の対応

3年ごとの今回の調査を通じて、改めて自宅での看取りの難しさが明らかになりました。最後の瞬間をご自身や家族の方が望む形で迎えられるよう、区として後方支援病床の確保やネットワークの作成、家族への更なる支援などが進むよう訴えていきたいと思います。ご意見などありましたらお聞かせ頂けたら有難いです

2020年7月31日|Tags: , , , , |

光が丘病院の跡地はどうなる? ぜひ皆さんのご意見を!

光が丘病院が2021年に光が丘第四中学校の跡地に移転します。残った病院の建物をどうするか、検討会議の結果が報告されました。どんな施設が望ましいか、8月1日からパブコメが開始されます。ぜひ皆さんの意見をお届けください!

1.使い方について

・具体的な内容は事業者が提案する。
・ただし、100~200床の病院機能を持たせ、その中には必ず地域包括ケア病床を設置する。
・不足しているリハビリなどの慢性機能病床、区内に存在しない緩和ケア病床や後方支援病床なども設置が望ましい。
・それ以外に、高齢者福祉、障がい者福祉、子育て支援サービスの中から、医療との連携によって効果が発揮できる福祉分野の機能も望ましい。
・高齢者福祉では特別養護老人ホーム、デイサービスなど。
・障害者福祉では医療的ケアに対応したショートステイなど。
・子育て支援では、病児病後児保育施設、児童虐待に対応した短期・中期の滞在施設など。

2.契約について

・貸付期間は10年から30年。
・賃料は有償を基本とし、内容によって減額、無償も検討。
・今年度に事業者を選定して2023年に開設。

本来は新病院に地域包括ケア病床を作る予定でしたが、国が基準を変更したことで不可能に。そのため、跡施設には計画になかった地域包括ケア病床が必ず入ることになりました。確かに必要ですが、それ以外にも緩和ケア病床、後方支援病棟などのほか、虐待に対応した滞在施設なども必要だと思います。

2020年7月30日|Tags: , , , , , |

練馬区のPCR検査の状況について(7月28日現在)

・7月28日現在、区内の74診療所で唾液接種を実施。7月の接種は442件、うち陽性は35件(陽性率7.9%)

・練馬区はPCR検査センターを6月末で閉鎖しました。7月以降は地域の診療所での唾液検査となっています。

・7月27日現在、実施できる診療所は区内で74カ所(+10カ所申請中)。実績値で週当たり最大で190件の検査を実施。7月の検体採取は442件、うち陽性は35件(陽性率7.9%)です。(25日現在)

・唾液採取について他区では実施している診療所は10カ所程度とのことで、練馬区は最も多いとのこと。民間診療所での唾液採取も大切ですが、区として責任を持って PCR検査センター を設置することも必要だと思います。

・23区の内、12区では感染者数に加えて検査数、陽性率を公表していますが 練馬区は感染者数のみ。理由は埼玉県と接しており、他県で検査を受けた情報を入手するのが困難など。区民が正しい情報を得るためにタイムラグがあっても陽性率を示すことも必要だと思います。

・練馬区 でPCR検査を受ける流れは、①コールセンターに電話、②唾液接種をしている診療所を紹介、③診療所での受診予約、④唾液接種、⑤民間機関で唾液検査、⑥陽性の場合、軽症時はホテルでの療養、重症時は入院、となります。

・練馬区で唾液接種を行う診療所は現在74カ所、公開はされていません。唾液接種を行う場合は、他の患者との接触を避けるために休憩時間、診療時間外に実施。そのため、事前の受診予約が必要とのこと。

・区はPCR検査は十分にできているとしていますが、濃厚接触者 の定義が曖昧すぎるとと思います。区は厚労省の考えを使っていますが、1m以内で適切な対策を取らずに15分以上などとなります。検査できる数を更に増やして濃厚接触の範囲を広げる必要があると思います。

読んでいる本「アイデンティティが人を殺す」…私のアイデンティティは?

尊敬する方に頂いた本。ヘイトスピーチや差別、分断などを考えるときに、とても勉強になります。

著者のアミン・マアルーフ氏はレバノン生まれ、70年代にパリに移住しています。自分をフランス人と思うか、レバノン人と思うか、何度も聞かれてきました。回答は「自分のアイデンティティは一つではない」ということ。彼の考えるアイデンティティは「自分をほかの誰とも同じにはならないようにしてくれるもの」で国籍、宗教、言語、家族、性的指向など多くが組み合わされているとのこと。大部分は生まれつきのものではなく、その組み合わせは同じになることはない。だからこそ、どんな人間の存在も取り換えが効かない、と主張しています。そのうえで、アイデンティティにはただ一つの帰属しかない、という考え方によって、人々は偏った、不寛容で支配的な態度に陥り、時には殺人者にもなってしまう、という危険を訴えています。

全く同感です。私のアイデンティティは日本語を母語として、スペイン語と英語を少々話して、練馬区が好きで、家族がクリスチャンで、護憲派で、ラテンアメリカも大好きで、サルサを踊るのが好きで、セロリが苦手☺…などといったものになります。

政治家の発言やテレビ番組の中でも、「日本人の美徳は…」「ここがすごい、日本人!」などあまりに単純化して強調されることがありますが、とても危険なことだと思います。

私の経験を話すと、21歳の時に初めてパスポートを取り、エクアドルに留学をしました。そのとき、通りを歩いていると何度も通行人から「チーノ!(中国人!)」と呼ばれると共に、彼らが考える中国語の真似事のような声でからかわれました。自分が日本人であるということに一片の疑問も持った事の無かった私にとっては衝撃的でした。その中で、最初に親しくなったのが、韓国や中国からの留学生であり、アジア人であることがアイデンティティの一つになっています。

60ページほどのエッセイですのでぜひご覧ください。

本の紹介はこちら

「東京都はひとり親のこと、考えてくれないのでしょうか?」

コロナ禍でのひとり親への支援について、東京都では対象となる家庭にカタログを配布し4品目を選ぶ、という形にしています。本日、カタログが届いた方からこんな訴えが届きました。

「カタログが届きましたが、そうめんやそば、あられ、お菓子、お米などお中元の内容かと思うようなものばかり。おむつは一種類しかないですし、必需品の粉ミルクもありません。申込は東武百貨店になっていますし、お中元のカタログギフトにしか見えません。お金や商品券の方がよほどありがたいです。東京都はひとり親家庭の暮らしのことを考えてくれないのでしょうか?」

コロナ禍で非常に厳しい暮らしを余儀なくされているひとり親の方にとって、カタログから4品を選ぶことよりも、お金や商品券を配る方が手数料もかからなかったはずですし、実用的だったはずです。

また、カタログにするのであれば、合う合わないがあるおむつの種類を増やすことや、粉ミルクなどの必需品をもっと加える必要があります。そもそもこれまでも指摘しましたが、この支援では障がい年金を受けているひとり親は対象にすらなっていません。委員会等を通じて都にも改善を求めたいと思います。

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