練馬区の学校、給食はどうなってるの?
コロナによる学校の再開後、子ども達からこんな相談を頂きました。「学校の給食が始まったけど、毎日カレーや中華丼、親子丼ばっかり。食事の時も前を見て黙って食べなければいけないし、全然楽しくないよ。」
そんな中で先日、こんなニュースが紹介されているのを拝見しました。「給食のおかず 一品だけ、食べるときは“後ろ向き”」。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4056128.html
練馬区ともこの間やり取りをしてきたのですが、区ではおかずは一品という指定はありませんが「配膳による密や感染を防ぐために、なるべく簡素化することを求めている」とのこと。そのため、学校ごとに涙ぐましい努力や工夫をしている中で、どんぶりものなどが中心になっています。例えばある学校の夏休み後の献立(写真をご覧ください)を紹介すると、(月)チキンカレー、㈫ガバオライス、㈬五目御飯、(木)スパゲティラタトゥユ、(金)四川豆腐など。また、食事中は前を向いてなるべく会話しないことも求められています。
各学校が厳しい条件の中で努力されていることは素晴らしいですが、そもそも区として配膳の簡素化まですることは望ましいのでしょうか。先日読んだ「給食の歴史」にもありましたが、給食は子ども達の生を明日につなぐ行為であり、そのありさまがにじみ出る場所です。給食は教育の基本でもあり、簡易化するよりもむしろ今の時期だからこそ、免疫を高めるためにもより良いものを食べられるよう、配慮する必要があると思います。
the BIG ISSUE ある猫が残したもの
久しぶりにビッグイシューの販売員の方にお会いして、嬉しくなってバックナンバーも購入。今週号(8月15日号)の表紙は世界で一番有名なストリートキャットのボブ。ジャケットだけでついニッコリ。6月に事故で亡くなったとのこと。ボブと出会ったことでホームレス状態や薬物依存から抜け出せたジェームズ・ボーエンの手記が印象的でした。
「僕にとってボブは「猫」や単なる「相棒」をはるかに超越していた。親友であり、僕とソウルメイトだった。そして兄弟にも近い存在だった。傷ついた二つの魂が出会い、お互いの人(猫)生を変えた」
「人は誰でも愛する者の死を経験する。しかし、人はその悲しみの果てに大きな心の安らぎを見出す。僕自身も悲嘆にくれる日々を過ごすうちに、ボブが残したものの大きさを実感した…。」
人間かどうかは関係なく、こうした関係を築けたことの美しさに胸を打たれます。ボブの訃報を受けて、日本でも稲葉剛さんがホームレス状態の人がペットと入居できるシェルター「ボブハウス」を創設すると表明したとのこと。とても美しい記事ですので、よろしければご覧ください。*450円のうち、230円は販売者の収入になります。
★誕生日、43歳になりました 10年前は何してた??
43歳になりました。たくさんの温かいお祝いの言葉を頂けて本当に嬉しいです。ちょうど10年前、誕生日は仕事先の中東のオマーンで迎えていました。当時は一年の半分以上を途上国で過ごす、そんな暮らしでした。灼熱の太陽、毎日部屋まで聞こえるアザーン(お祈り)の音、石でできた真っ白な街並み、先日のように感じます。一緒に働いていたのは女性の職員の方で敬虔なイスラム教徒、どれほど仕事で親しくなっても絶対に男性である私とは同じエレベーターには乗らない、習慣の違いにも驚かされました。
海外での仕事にやりがいも感じていましたが、部外者として支援を行うよりも、自分自身が地域に根差して活動したい、そんな思いが募り6年前に議員を志しました。10年前の自分からは想像もつかなかった現在です。この間、私にとって一番の喜びはこうしてたくさんの方とつながることができたこと。仕事の繋がりではない、価値観を共にして住んでいる地域や社会を少しでも良くするために、アドバイスをくださったり、一緒に悩んでくださったりする方がこれほどいるということ、本当に有難いです。議員となって6年目、「マイノリティが住みやすい社会こそ誰にとっても住みやすい社会」という信念を実現するために、これからも頑張りたいと思います。
子育ての悩み…。一日で何十回も手洗いをする息子
「手を洗いたいの!」まもなく6歳になる息子の最近の口癖です。この数週間、手を洗う回数が急激に増え、家にいるときは一日50回近くになっています。
ごはんを食べる前はもちろん、食事中も「壁に触っちゃったから洗わなくちゃ」「このお箸、テーブルについちゃったからもう使えない」「髪の毛触っちゃった!」、遊んでいるときも「箱に触っちゃった」など、繰り返します。洗う時も、10秒水で洗ってから、石鹸を付けて、そのあと30秒数えながら水で流す、途中で数がわからなくなると泣きながら最初から…。
いくら「大丈夫だよ」と話しても、「そんなのわかってるよ!」と泣きながら手を洗っています。保育士さんによると保育園ではそんな仕草は見せないとのことですが、最近は保育園へ行くことも全力で拒否しています。
息子としてコロナのこと、保育園のことなど、どれほど多くのストレスを感じているんだと思うと胸が痛みます。少しでも環境を変えた方がいいかと考え、お盆にキャンプに連れて行ったのですが、あまり効果はなかったようです。
専門家の方にご相談したところ、今は否定せずにきちんと受け止めてあげることが一番、とのことでしたので、とにかく見守るようにしています。ただ、私たちも仕事もあるなかで、なかなか十分に息子との時間を持てず、悩んでいます。もし同じようなご経験をされた方がいればアドバイスを頂けたら有難いです。
部活動の子ども達、熱中症にならないか不安です、子ども達を守ってください!
連日の暑さの中、複数の保護者の方から炎天下での部活動について、熱中症が不安とのご相談を受けました。ご紹介します。
「娘が所属する中学校のソフトテニス部は今日も午前中から練習をしていました。ここまで危険な暑さに達してしまっているので、子供たちに事故がある前に部活動の中止の判断を出さなければならない状況かと思います。子供の安全を隅に追いやりながらの部活は誰のためのものでしょうか。ぜひ対応をお願いします。」
昨年だけでも都内で、熱中症で救急搬送されたのは児童、生徒だけで513名に上ります。本日東京都に対して、初めてとなる「熱中症警戒アラート」が発令されました。このアラートは本年から開始したもので、熱中症を予防することを目的に、環境省と気象庁が共同で発表しています。アラートが発令されると「不要不急の外出はできるだけ避ける」として、エアコンが設置されていない屋内外の活動は中止することが求められています。
各校に確認した所、アラートが発令されたことで部活動を中止した所もある一方で、通常通り部活動を行っている学校もあるとのこと。しかし、学校の判断に任せるだけではなく、子どもや先生達を守るためにも区として責任を持って対応する必要があります。区に訴えた所、アラート等が発令されたら、活動を行わないよう区から学校に通知するとのことでした。区として対応するとのことで前進ですが、今後も酷暑が予想される中で、迅速な対応を引き続き求めます。
子どもがマスクを外していたら怒鳴られました。どこに声を挙げたらいいのでしょうか?
コロナ関連で連日、多くのご相談やお問い合わせを頂いています。そんな中、保護者の方からあまりに暑い中、熱中症を避けるために、子どもがマスク をせずに歩いていたら怒鳴られた、という悲痛な訴えを頂きました。内容をご紹介します。(個人情報のため、一部内容を変更しています。)
「幼稚園帰りに子供と歩いていたところ、『マスクしろクソガキがぁ!!!!』と詰め寄ってきた男性に遭遇してしまいました。
小さな子供を連れていたため、熱中症が心配だったこと、私が暑さに弱く毎年熱中症になってしまうため、人通りがあまりなかったためマスクを外して歩いていましたら上記のようなことになってしまいました、、、。
子供や子連れなど、弱い人を見つけて恐怖を与えてくるような気がしてなりません。
すみません、どこに相談したらよいのか分からず、区の方に声をあげて頂けるならと思いお伝えさせて頂きます。」
小さいお子さんを連れてどれほど怖かったか、想像するだけで胸が痛みます。マスクを強要するのは健康被害を引き起こす危険もあります。そして、何よりも腹が立つのが怒鳴る側も女性を選んでいるのではないかということ、卑劣さに怒りがこみあげます。
小中学校では熱中症を防ぐため、体育などの時にはマスクを外すよう指導しています。二度とこんな怖い思いをしないですむよう、区としてもっと情報発信をするよう求めます。
★ジェンダーについて。「女らしく、男らしく」の育て方に練馬区でも5割が賛成
「京都府向日市が実施した調査で、回答者の6割が「女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく育てる」ことに賛成していることが分かった。…性差による役割分担の考え方が根強いことが明らかに」
記事はこちらからご覧ください。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/319341
練馬区 でも昨年の調査で50%が「女らしく、男らしく」へ賛成、反対は47%でした。男女別にみると、男性の64.4%が「女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく育てるのがよい」に賛成しているのに対して女性では41.4%と大きな差が。世田谷区では結果が逆。「女らしく、男らしく」へは反対が6割でした。
議会でも何度も訴えてきましたが、大切なのは「自分らしく」生きること。それがいかに学校でも社会でも難しいのか、今回の調査結果にも表れています。
他方で、練馬区 の4年前(2015年)の調査と比べると、「未婚の女性が子どもを産み育てるのも一つの生き方だ」に賛成は78.7%で前回(68.7%)に比べて10%上昇。「「結婚しても子どもは持たない」というのも一つの生き方だ」に賛成は86.5%、前回(77.7%)に比べ9%上昇しています。引き続き訴えていきます。
★読んだ本 「同調圧力」
改めて読んでいます。東京新聞の望月衣塑子氏、文科省の元事務次官の前川喜平氏、NYT元東京支局長のマーティンファクラー氏の共著。
それぞれが「権力はつねに暴走し、自由や権利を蹂躙する」ことを念頭に、同調圧力に屈しないで信念を貫こうとする姿は印象的でした。
特に印象的だったのがマーティンファクラーさんの話。
「日本のジャーナリズムは…役人たちに依存し、プレスリリースなど情報をもらえなくなるため、怒らせることを避けて批判ができない」。「新聞社の社長と総理が会食…欧米のクオリティペーパーではまずありえない。ニューヨークタイムズの社長が大統領と会食したら一大スキャンダルになる。メディアで求められるのは独立性であり、信頼性。誰のために報道するのかと疑念を抱かざるを得ない。」
という話は印象的でした。「忖度」を英訳するとkiss ass (お尻にキスする) という話もつい笑ってしまいました。
先日、神保哲生氏のTwitterで「「オフレコ取材をしないと取れない情報がある」とよく言われるが、オフレコに応じるということはギブ・アンド・テイクなわけで、では何をギブしているのかというと国民の「知る権利」を記者が勝手に差し出している」という指摘が重なりました。
自分が圧力に対してどうふるまうべきか、自戒を含めて勉強になります。よろしければご一読ください。
土曜日の午後
研修会の日を一日間違えていた私。誰もいない練馬の会議室でしばらく呆然としたあと、気を取り直して息子と石神井公園へ。またもや息子の大好きなボート。「あの鳥さん追いかけて!」の声を受け、今日も必死でボートを漕いでいました?足がパンパンになりました…