ブログ2023-02-06T17:39:37+09:00

<沖縄県民の意思を尊重すべき!議会で意見書を提出しました>

定例会の最終日、市民の方から提案を頂き「沖縄県民投票結果の尊重を求める意見書」について、議員提出議案として議会に提出しました。この意見書は、地方自治の尊重を求める立場から、二月の沖縄県民投票で示された結果を尊重し辺野古への基地建設について、対話による解決を国に対して求めるものです。市民の声ねりま、共産党、立憲民主党、生活者ネット、市民福祉フォーラム、オンブズマン練馬の16名の共同で提案しました。辺野古での基地建設については、住民の反対の意思が何度も示されています。にもかかわらず、国が強行することは地方自治の観点からも絶対に許されることではありません。

意見書は自民、公明、国民民主、都民ファーストなどの反対で否決されました。反対派の主張はひどいものでした。反対派の主な主張と私の考えを示します。

①直接民主主義(住民投票)は間接民主主義(政府の考え方)を補完するものでしかないから、住民は国の意見に従うべき。
<岩瀬の意見>国と地方公共団体は地方自治の観点から対等であるべきです。もし、地域が国の意見に従うだけなら区議会も地方議員も必要ありません。

②意見書には対案がないから反対
<岩瀬の意見>今回の意見書は国が沖縄県としっかりと話しあうことを求めることを目的にしています。対話を通じて対案を考えることこそ必要です。

③この問題は練馬区ではなく関係自治体と国が議論すべき
<岩瀬の意見>練馬区が関係ないと思っていること自体が問題です。沖縄に基地の問題を押し付けているのは私たちです。すべての私たちが当事者なんです。

残念ながら否決されましたが、練馬区議会でこの意見書が提出され、議論されたことには意味があると思います。練馬区で、地域でできること、これからも取り組んでいきます!

2019年6月28日|Tags: , , , |

<一般質問の内容① なぜ練馬区ではパートナーシップを導入しないの?学校に一人もLGBTがいないって本当?>

年に一度の一般質問、どんなテーマでも扱うことができる貴重な機会です。私がこの間訴え続けてきたのは「マイノリティが住みやすい社会は誰にとっても住みやすい社会」。
今回の一般質問では性的マイノリティ、外国籍住民(ヘイトスピーチ)、子どもの性教育、などをテーマに取り上げました。今回は性的マイノリティの訴えについて概要をご紹介します。

●今回の質問の主なもの
他の区で当たり前のように導入されたパートナーシップ制度、なぜ練馬区は頑なに拒否しているの?区内の小中学校に一人もLGBTの子がいないって区は思っているの? 練馬区の回答は…。詳細は後ほど公開される区の議事録をご覧ください。

ここからです…

これまで何度も練馬区でもパートナーシップ制度を導入すべきと訴えました。しかしそのたびに「現実的な効果が不明で、現行法との整合性に問題がある」として導入に向けた検討を拒否してきました。パートナーシップ制度はただ、愛する人の手術に家族として立ち会いたい、愛する人と一緒に区営住宅に暮らしたい、そんな当たり前のことを行政に認めて欲しい、それだけのことです。誰かの権利をおかすわけではなく、誰かを傷つけるわけでもない、たくさんのお金がかかるわけでもありません。

<質問①>
この一年で社会も大きく変わりました。これほどパートナーシップ制度が社会で広まりつつある中にあっても区の「現実的な効果が不明」という考えは今でも変わっていないのでしょうか?
<区の回答>
制度を導入したものの利用する方が少ない、対応する事業が少ない、パートナーを解消した場合の対応などの課題も多い、と導入自治体から聞いています。現実的な効果は不明であるという認識は変わっていません。パートナーシップ制度の導入は現在も考えていません。

<質問②>
練馬区は性自認や性的指向を理由に結婚が認められないという現在の状況を、都が禁止している事実上の不当な差別にあたるとは思わないのでしょうか?
<区の回答>
憲法では「婚姻は両性の合意に基づいてのみ成立する」とされていて、差別にはあたらないと認識しています。今年、憲法に抵触するとの訴訟が起こされました。裁判の経過や国の動向を注視します。

<質問③>
練馬区は国に対して同性婚が法制化されるよう積極的に働きかけを行うべきです。
<区の回答>
国に働きかけることは現在、考えていません。

<質問④>
第5次計画においても、性的マイノリティの権利を明確に位置付け、より取組を強化すべきです。
<区の回答>
男女共同参画推進懇談会の提言に加えて、区民、区議会のご意見を伺いながら第五次男女共同参画計画の策定を進めます。

<質問⑤>
事前に区内の小中学校に在籍する性的マイノリティの児童、生徒の数を伺いました。驚いたことに、区の認識では学校には一人もいないという回答でした。区内の学校に一人も当事者がいないということはありえないのでは?
<区の回答>
性的マイノリティの児童生徒が小中学校に在籍している可能性については承知しています。

<岩瀬の感想>
正直にいうと、区の回答にはがっかりしました。区はパートナー制度について「現実的な効果がない」としていますがあまりに当事者の思いを軽んじているものです。区議会にも当事者の方々が制度の導入を求め陳情を提出し、1000人以上が署名しました。この制度は当事者自身にとって精神的にも大きな意義を持つものです。また、区は性的マイノリティの児童生徒が小中学校にいる「可能性」は承知している、と答えましたが、可能性ではなく、現実に存在しているのです。私も実際に相談も受けています。区は性的マイノリティの存在に目を背けるのではなく、積極的に向き合うべきです。ただ、前進だと感じたのは、今後の男女共同参画計画で、懇談会の提言をはじめ、区議会や区民の意見を反映させるという考えが示されたことです。次回の計画に反映されるようにぜひ今後も議会でしっかりと訴えていきたいと思います。

(写真はレインボープライドにLGBT自治体議員連盟として参加した時のものです)

2019年6月26日|

練馬区の障害者雇用、2019年6月1日現在は2.62%、関係団体では2.15%のところも…

企画総務委員会で6月1日現在の区の障害者雇用の状況について報告がありました。昨年以来、国での水増しの問題、練馬区でも計算ミスなどの問題が噴出する中、法定雇用率の2.5%を上回る2.62%都の報告。内訳は、身体障害者103名、知的障害者76名、精神障害者12名、計103名とのこと。職種別にみると常勤81名、非常勤22名です。

社会的に問題になっている離職率(定着率)について質問したところ、昨年度の離職はゼロとのことでした。他方で区の外郭団体については、練馬区環境まちづくり公社においては、障害者数は法律を満たしているものの、雇用率は2.15%(法定雇用率2.20%)と低い数値でした。

また、手帳を持っていない方の雇用状況については区は把握していないとのこと。確かに法定雇用率は満たしてはいますが、ギリギリに近い数字であり、区としてもっと高い目標を据えて努力すべきですし、手帳を持っていない障害を持った方の雇用についても区として目標を掲げて促進すべきです。

2019年6月26日|Tags: , , |

<議会の様子、公開されました!最初の3分固まってますが。。。>

一般質問の動画が今日から公開されました。ぜひご覧くださいね!ただし、機器のトラブルで最初の三分は映像が写ってません…。けっして固まっていたわけではありませんのでご了解ください☺今回はLGBTの権利保障、学校の制服、ヘイトスピーチ、性教育などを取り上げました。どれもずっと訴えてきたテーマ、思いを込めました!リンクはこちらから!

2019年6月24日|Tags: , , , , , |

<コンゴ民主共和国(DRC)とエボラ熱、私たちができることは?「愛の対義語は無関心」>

JICAのコンゴ民主共和国(DRC)事務所の所長の柴田和直さんをお招きして現地での生活、日本の支援などについて話を伺いました。私も2011年に環境省のプロジェクトでDRCで活動していたので、お話を伺えることを楽しみにしていました。

DRCはダイヤモンドなどたくさんの天然資源に恵まれているものの、「平和だけがない資源大国」とも呼ばれています。長期にわたって紛争が続いており、この20年で世界で最悪の600万人もの命が失われています。そうした中で、コンゴで性暴力被害者の治療に取り組んできたデニ・ムクウェゲ医師に対し、ノーベル平和賞が本年授与されています。

柴田さんからは日常の暮らしや日本の援助のほか、特に地域で大流行しているエボラ熱の状況についてお話を伺いました。昨年の8月から再度流行しており、6月の段階で2140件、1440名が亡くなっているとのことです。エボラ熱の恐ろしいところは、致死率が高く、治療法が確定していないところにあり、感染をいかに封じ込めるかが鍵とのことです。日本からも緊急支援を行っているものの全く足りていないとのことでした。

私が仕事で訪問したのは首都のキンシャサだけでしたが、空港から町に向かう道の荒廃や、車に乗る私たちを刺す様な目で見つめていた今の自分の息子と同じ年くらいだったストリートチルドレンのこと、をはっきりと覚えています。

柴田さんからは私たちにできることとして、まずは問題を知ること、そして国際支援団体などへの寄付などを挙げて頂きました。

ムクウェゲ医師は東京大学で講演した時に次のように述べています。
「私たちは、消費者として、私たちが買う商品のなかにどのようなものが使われ、どのようなところからきているのかを確認する責務があります。それが、女性の破壊、人権侵害を経て作られたものでないかどうかを、販売する人に尋ねて確認して買うことが必要です。」

参加した方からも「『愛の対義語は無関心』という有名な言葉に則れば『知ることは愛すること』であり、自分で何ができるか考えたい」といった感想を頂きました。

地域でこれからもこうした会を行い、皆さんで一緒に考え、取り組んでいきたいと思います。写真はイベントの様子と私が現地で撮った町の様子です。

 

2019年6月24日|Tags: , , , , |

<一般質問が終わりました>

年に一度の一般質問が終わりました。
今回はこの間訴え続けてきた性的マイノリティの権利保障、ヘイトスピーチへの対策、中学校の制服、子どもの性教育などを取り上げました。

平日の昼間にも関わらずたくさんの方に傍聴に来ていただいてとても心強かったです。一般質問、毎回とても緊張するのですが、演台に上がって視線を挙げた時に飛び込んできたのは、LGBTの象徴である華やかなレインボーカラーを身にまとった方々☺こんなにカラフルな(?)傍聴席になったのは区議会でも初めてだと思います。おかげで、皆さんの思いを代表している、そう思ってリラックスすることができました。

残念ながら区の回答は多くが納得できるものではありませんでした。特にパートナーシップ制度の導入については「現実的な効果が無い」、「法律との整合性に問題がある」という理由を繰り返していて、当事者の思いに寄り添おうとする姿勢は見られませんでした。詳細は改めてご報告します。

今回の質問の作成には、たくさんの方からアドバイスをいただきました。また、当日来られないという方々からも多くの応援のメッセージを頂いていました。だからこそ、今回の一般質問で終わらせるのではなく、皆さんの思いを形にするためにも粘り強く訴え続けたいと思います。

写真は家族がくれたレインボーのピンバッジ。今日もポケットにいれてました。。

2019年6月19日|Tags: , , , , |

<年に一度の一般質問…「マイノリティが住みやすい社会は誰にとっても住みやすい」>

いよいよ今週の水曜が一般質問です。
私がずっと訴え続けてきたことは、「マイノリティが住みやすい社会こそ誰にとっても住みやすい社会である」という信念でした。

今回の選挙ではあえて性的マイノリティの方との連帯や多様性の包摂を示すためにレインボーのタスキをつけ、街頭でも同性パートナーシップの導入などを訴えていました。「気持ち悪いんだよ、変態!」とか「変なことにばっかり首を突っ込みやがって!」と罵声を浴びることもありました。しかし、当事者の方が「実は私もレズビアンです。選挙に行ったこともないけど、レインボーのタスキを付けて話している姿に嬉しくて声をかけてしまいました。」と涙ながらに仰ってくれたこともありました。だからこそ、今回の一般質問ではマイノリティの権利を改めて中心に据えました。

具体的には、「同性パートナーシップ制度」、「中学校の制服の問題」、「性教育の問題」、「自治体におけるヘイトスピーチの規制」、など、これまで訴えながらも前に進まなかったものばかりです。今回はそれぞれの問題を改めて指摘して決して当事者だけの問題ではないこと、そして自治体として責任をもって対応すべきということを示したいと思っています。

一般質問は水曜の13時から区役所の西庁舎の8階、本会議場で行います。
よろしければぜひ傍聴にお越しください!!

写真は区役所の屋上から、久しぶりの快晴ですね。

「かぞくってなんだろう:LGBTQをめぐる米国の現状…愛し合う二人がどこでも堂々と手をつなげる社会を目指して。」

雨の中、新宿で行われたイベントに参加しました。
米国に住むLGBTの当事者やその家族から話を聞くもので、ゲイのカップルで養子を育てている方、ご自身のお子さんがLGBTの当事者の方が参加しました。ゲストのマーシャさんと矢部さんは先月、アメリカを訪問した時に紹介頂いた方でもあり、楽しみにしていました。

マーシャさんは日本からお子さんを養子に迎えたのですが、10代の頃に性的指向になやみ、カミングアウトをしたとのこと。

その時マーシャさんが考えたのは「誰を好きになるかを選ぶことはできないけれど、家族としてどう対応するかは自分で選ぶことができる。家族はありのままの自分でいられる場所なのだから、子どもの幸せをしっかりと支えたい」ということだったそうです。

また、印象的だったのは、「カミングアウトは周囲ではなく、自分に対して行うことが一番大事」という意味の言葉でした。自分自身がLGBTと受け入れることには時間がかかる。その方の場合も20年以上かかった。周囲に言うか、それは本人の選択だけど、まずは自分で受け入れることが大切とのことでした。

自身がゲイで養子を育てている方からもお話を聞きました。ゲイで子どもをもつなんて自分勝手だ、子どもがかわいそうと非難されることもあるそうです。9か月間、自分のおなかにはいなかったが、心の中で9か月間、育てたという思いは同じ。そして、完璧な家庭なんて存在しないんだ。大事なのは愛をもって子どもに向き合う事なんだ、という言葉がとても印象的でした。

矢部さんの夢は「愛し合う二人がどこでも手をつなげる社会をつくる」こと。当たり前のことですが、まだまだ実現への道は半ばです。

練馬区はいまだに区内の小中学校には性的マイノリティの生徒は一人もいないと言っています。また、議会でパートナーシップ制度の導入を何度も訴えてきましたが、そのたびに現実的な効果がないと拒否しています。でも、それによって救われる方がどれだけいるのか考えたことはあるのでしょうか?

マーシャさんも指摘していましたが、差別をなくすのに一番大切なことは想像力を働かせ、当事者の苦しみを理解しようとすることです。だからこそ、練馬区が今やるべきことは、LGBTの存在に目をつむるのではなく、しっかりと向き合い、対応することです。来週の水曜日が一般質問です。練馬区の姿勢を改めるよう全力で訴えます

2019年6月15日|Tags: , , , |

練馬区議会、定例会が始まりました!

今日から練馬区議会、定例会が始まりました!
選挙が終わって最初の議会、そして年に一度の一般質問にもあたります。私の質問は6月19日の午後1時から。性的マイノリティ、ソーシャルインクルージョン、子育て支援などを取り上げます。よろしければぜひお越しください☺

練馬区からの情報はここから

 

2019年6月11日|

<自分のありたい姿ってなんだろう?多様な生き方を認めあうことについて>

区民講座の「自分らしく生きるために」に参加し、その後、HIV陽性の方を支援するNPO「ぷれいす東京」の懇親会に参加しました。

区民講座の講師の渡辺さんとは、練馬区で「同性パートナーシップ条例」を作るための陳情が出されたとき以来のお友達で今日のお話もとても楽しみにしていました。心の性と体の性が一致しないと感じながらも、誰にも相談できずに数十年を過ごしてきたという事、しかし勇気を出して自分の気持ちに正直に生きるように決めた事で、新たな出会いや生き方に出会えるようになったという話、とても印象的でした。

また、ぷれいす東京では、LGBTでHIVの当事者の方と友達になりました。その方も小学生の頃、自身がゲイであることに気づいたものの、誰にも相談できず、あまりにも苦しかったので何とか「治そう」と思って病院にも行ったものの「病気でないから治らない」と言われて絶望的な気持ちになったとのこと。何度も女性を愛そうと思ったものの、どうしてもできなかったということでした。今でも差別されることを恐れて親しい方にしか自分のことを話せていないとのことでした。

当事者の方々のお話を伺って改めて思ったのは、性的マイノリティの権利を考えるということは、決して当事者の方だけの問題ではなく、私たち一人ひとりが「尊厳を持つ個人」としてどれだけ尊重できるか、その仕組みを作ることに他ならない、ということでした。誰を好きになるか、それは一人ひとりに当然認められた権利です。それが、同性だということだけでこれほどまでに生きづらさを感じてしまう、差別を受けてしまう、そんなことが絶対に許されてはいけないと改めて思いました。

2019年5月25日|Tags: , , |
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