初めての海
先日、家族で鎌倉に住む叔父のお宅を訪問。
息子にとって電車での遠出は初めて。そのため、いつもは抱っこでお出かけするが、今回は初めてベビーカーで連れていくことに。いつもと違う様子に早くも大興奮の息子、大好きな電車に乗ると最初はベビーカーからおとなしく外の景色を見ているが、すぐに物足りなくなったらしく、「あうあー(おろして!)」とリクエスト。仕方がないので、靴を脱がせて座席に載せると、目をまん丸に開けて外を指さす。「やれやれ一安心。。。」と思っていたが、この電車、途中から地下鉄につながって突然真っ暗に。すると、すぐにギャン泣きが始まる。こういう時、一番いいのは車内を抱っこして移動することだが、たくさんの荷物のため、夫婦でチームプレイ。妻が息子とトコトコと車内を探検する間、私が荷物を見ていることに。
そして、乗換駅の横浜にようやく到着。たくさんの荷物を担いで何とか降りて「ふーやれやれ」と思ってホームを見渡すと、一緒に降りているはずの妻と息子がいない!「まさか乗り過ごしたんじゃ!?」と思って慌てて妻の携帯に電話をすると私が預かった荷物の山の中からブルブルと反応が。どうやら、妻と息子は携帯も財布もないまま、乗り過ごしてしまったらしい。もしかしてもう会えないかも…とベビーカーと荷物を両手に立ち尽くす私。すると、しばらくして携帯に公衆電話から妻からの電話が(駅員さんのマイテレカを借りたらしい)。どうやら、二人で寝過ごしてしまったとのこと。そして何とか落ち合ってようやく鎌倉に到着。
鎌倉では、さっそく海に。息子にとっては初めての海。あまりにも広い世界に最初はびくびく。浜辺に降ろそうとしてもいやいやと駄々をこねる。そこで、私が靴を脱いで、楽しそうにぴちゃぴちゃ走り回ってみる。すると息子もライバル意識を燃やしたらしく、いそいそと浜辺であるき始める。そして、波打ち際まで行って、足を濡らすと大喜び。どんどんと水の中に入っていく息子。
それを止めるために水浸しになりながら慌てて先に行く私たち。いつまでたっても帰ろうとせず大満足の息子と一緒に、春の海はこれほど冷たかったのか、実感した一日でした。
区政報告会(いわせてカフェ)の実施①
第一回定例会が終了して初めて、区政報告会を兼ねた「いわせてカフェ」を行いました。
このカフェ、毎回、皆さんから区政への質問や意見をうかがうために実施していて、今回で10回目。前日の夜から、誰も来てくれなかったらどうしょう、とドキドキしていたのですが、天気のいい土曜日の午後だったにも関わらず、初めての方も含めて30人近い方が来てくださってびっくり。
カフェでは最初に議会の報告を行った後、皆さんの自己紹介とともに、それぞれが日々感じていることについてお話いただく。
来てくださった方は、アニメ関係の仕事の方、大学図書館に長く勤められた方、塾の先生、地域で高齢者の支援をなさっている方、もと区の職員の方、練馬における父親の主体的な子育てを促進するパパ団体の皆さん、子育て中の方、弁護士、鍼灸師の方など、多岐に亘っていて、それぞれ鋭い意見と洞察力をお持ちだった。特にうれしかったのが、参加者の世代が下は1歳(!)から上は80代までと非常に広かったこと。だからこそ、それぞれの問題点を話すとともに、それを違った世代間で視点を共有するというプロセスが新鮮でした。カフェの最中、私の息子と参加者の方のお子さんが後ろでワイワイ騒いでいる声も聞こえてきて、まさに地域に根付いたカフェになった気がしました。
今回、特にたくさんの意見をいただいたのは、報告でもお話した、英語教育の改善に関連して外国人指導助手(ALT)の雇用形態が全員派遣であるということについて。例えば現役の英語講師の方は、英語は話せても文法になると誤っている等、指導力に欠ける人もいる等深刻な状況について懸念を表明された。地域の関越道路の高架下の再開発として高齢者センターなどの建設が進められていることについてでした。特に、高齢者センターについては、近隣住民の方から、なぜここに作ることに反対かということ語っていただくことで、今回初めて参加した方から、「この問題について初めて知ることができた」という感想もいただき、参加者相互での意見交換が進められたということ、本当によかったと思います。
来週の 4月2日(土)は13時~15時、西大泉地区区民館で再来週の 4月10日(日)は13時~16時で大泉学園地区区民館となります。
ぜひお越しください!
区政報告会(いわせてカフェ)のご連絡
いよいよ明日から「いわせてカフェ」を行います。このいわせてカフェ、地域の皆さんとお茶を飲みながら、少人数でゆっくりと区政のことや地域のことについてざっくばらんにお話したい、そんな思いで開始してもう10回を数えようとしています。今回は通常の区政報告に加えて、皆さんからもたくさんのお話を聞かせていただけたらと思っています。明日は14時半~大泉教会で行います。
ぜひご参加ください!
(写真は今回のカフェの案内イラストです。こちらのカフェ、毎回サポーターの方がバナーを手作りしてくれるのですが、今回はラテン風の似顔絵、とても気に入りました!)
1) 3月26日(土)14時半~16時(大泉教会)
2) 4月2日(土)13時~15時(西大泉地区区民館)
3) 4月10日(日)13時~16時(大泉学園地区区民館)となります。
無料生活・法律相談会のお知らせ 4月16日(土)(Free legal / social counselling session in Japanese, English or Spanish,
4月16日(土)の13時半~17時まで、友人で市民の声ねりまの運営委員でもある伊藤朝日太郎弁護士とともに無料の生活・法律相談会を行います。
この相談会、昨年にスタートして今回でもう5回を数えます。
毎回たくさんの方にお越しいただき、保育園入園のこと、履歴書の書き方、不登校のこと、起業相談など、多岐の分野についてご相談いただいています。いただいた相談やご提言を区に届けたり、委員会で取り上げさせて頂いたり、皆さまの思いを聞かせていただけることを大変ありがたいと思っています。
どのような分野のお話でも、政策レベル、個人レベルの話まで大歓迎です。
練馬区にお住まい、お勤めの方でしたらどなたでもご相談いただけます。練馬区に住民票のない方、外国籍の方のご相談も歓迎いたします。また、英語、スペイン語でのご相談でも対応いたします。
ぜひご予約の上、岩瀬たけし連絡所にお越しください!!
Free legal / social counselling session in Japanese, English or Spanish.
16th Apr (13:30-17:00)
Takeshi Iwase local office
1-30-3 Oizumi Gakunen, Nerimaku.
(10 minutes’ walk from Oizumi Gakuen, 30 second walk from Seibu bus “Jutakumae” Stop)
tel: 03-4291-6378
*Please book in advance.
初めての水族館
先日、午後の予定がキャンセルになったので家族で水族館へ。息子と初めて一緒に行く水族館、どんな反応を示すのかワクワク。
久しぶりの電車でのお出かけということで、着く前から大興奮の息子。普段から電車が大好きで遠くに電車をみると「ばいやーい!」と手を振っていつまでもそこから離れようとしない。「もう帰ろう」と手を引いても「いやいや、あっしまだまだ満足していませんぜ」とばかりに頭を振って、寒い中20分以上線路わきに立ち尽くすこともしばしば。
そんな息子、久しぶりに電車に乗せる。扉が開いた瞬間、「え、中に入っていいの?」とばかりに目を見開く。そして、いそいそと中に入ると早速窓を指さす。靴を脱がせて座らせると、もう大興奮。外の景色をいちいち指さして私たちに教えてくれる。「こんなものもあるんだよ!」と、私たちにとっては何の変哲もない景色が息子の目を通してみると、色鮮やかで魅力的に映るのが不思議だ。
大興奮の息子、水族館につく前から疲れきる私たち。水族館では、ガラスの前で口をぽかんと開けて立ち尽くす息子。そして我に返ると一生懸命魚にお話しようと手を振りながらあうあう声をあげる。特にクラゲがお気に入りで、ピンクやブルーのクラゲに「遊ぼうよ!」とばかりに必死で手を振る。そんな姿を見て、私と妻も疲れが癒される。
帰るころには疲れ切ったらしく、またもや私の腕の中でぐっすり。今や10キロ越えの息子、手がプルプルするのを感じながら私たちもくたくたになって家に帰る、そんな午後でした。
駅頭での不思議な出会い
先日、練馬区の待機児童問題について駅頭で訴えていたところ、お年を召した女性からお声がけをいただく。
お孫さんが保育園に入れなかったのかな?と思ったら、「大阪市の中学校長が卒業式で発言した『女性にとって最も大切なことは二人以上の子どもを産むこと』についてどう思うか」とのこと。こういった女性への差別発言は許せない、と伝えたところ、大変な勢いでご反論いただいた。
理由を伺うと、彼女は現在83歳、お連れ合いがほとんど生活費も入れないような人で、それでも大変な苦労をしながら働きつつ、三人の子どもを一人で育てあげたとのこと。その中で、子どもはお互いを支えあうべきだと実感した、また、本当に信頼できるのは家族だけ、だからこそ子どものためにも、三人以上産んだ方がいいということを、自身のご経験に基づいて滔々と、30分以上かけて話をされた。
彼女の生き方や人生に対して深い敬意を感じながらも、しかし、主張についてはしっかりと反論をさせていただく(というより、私は固定的性別役割分業は良くないという観点から反対であると申し上げていたのだが、彼女は女性だからこうあらねばならないという話というより、家族の大切さを訴えていたので、根本的に意見は対立していないのだが)。最初は攻撃的だった彼女、お話する中で少しずつ笑顔になっていた。そして、別れ際には「あなたの言いたい事もわかる。そして、私ももう話したい事を全部話せたから、いつ死んでもいいわ」とおっしゃり、微笑みながら帰っていかれた。
知らない方とこんなかたちで繋がり、対話・対峙し、そしてその人生の深い部分に少しでも触れることができたということ、ありがたい経験だった。
(写真は練馬区役所から見た夕日です。)
練馬区 2016年度補正予算への反対討論 待機児童対策について
一か月半におよぶ第一回定例会も本日で終了。
最終日の今日は、議案の審査とともに、意見を述べる討論が行われました。私からは、待機児童問題に関して補正予算への反対討論を行いました。
2月前半には認可保育所等の二次募集の期間が終わり、一次申込みの結果まで公表されています。もっとも希望者が多い1歳を見れば、希望者の内、40%は断念せざるを得ない状況でした。
そのような中にも関わらず、補正予算では、子育てに関わる多くの当初予算が予定通り執行されなかったということで、減額されてしまいました。減額された金額は一般財源だけで7億円にのぼります。
7億円は基金として積立て、将来、必要になったときに使うということですが、今こそがその必要な時だと思います。子どものための経費として組まれていた金額を、緊急の対策を実施するために活用すべきと思います。一人でも二人でも新定義の待機児が減るように、最大限の努力をするのが、議会としての責務だと思います。
以上の観点から、反対討論を行っています。よかったらご覧ください。
<ここから>
年度末の補正予算は歳入・歳出の整理に加えて、喫緊の課題に対応することを一つの目的としています。今回の補正予算では、税収の上振れによって歳入が増加し、70億円が新たに基金として積み立てられましたが、一方では保育所の待機児童の問題を象徴とした緊急課題への対応は不十分でした。
2月前半には認可保育所等の二次募集の期間が終わり、一次申込みの結果が公表されました。もっとも希望者が多い1歳児を見れば、枠は1,089人に対して、応募は1,800人、希望者の内、40%は断念せざるを得ないことになります。
二次募集の空き状況をみても、認可保育所において、1歳児は全くありません。小規模についても60名程度で家庭的保育事業の35人と合わせても100人程度です。このままでは昨年同様、多くの待機児が発生すると思われます。
こういった状況の中、私たちのもとにもいくつも相談が寄せられています。いくつか紹介させていただきます。
「この4月の認可保育園の申請は13園とも受諾されませんでした。(略)両親にも頼れず、自力で勝負していくしかない中で、やりきれない思いを抱いております。」
「生後2か月で首も座らない子を抱えて13園すべてを訪問しましたが、結果としてどこも落ちてしました。認証保育所を探しましたが、月謝が高く、とても通わせることはできません。保育園が決まらなければ仕事を探すこともできず、途方に暮れています。」
「(保育園落ちた)日本死ね、練馬区死ね」とは申しません。「日本頑張れ、練馬区、他の区に負けるな」です。4月復帰ができるのか分からないまま、二次調整を待つ不安な一人の声をどなたかに聞いていただきたい。今はただこのような立場の人達が一人でも早く救われるよう、何とかこの春に復帰できるよう祈るばかりです。そんな声が区政にも届くことを祈っております。」
そのような中、練馬区は今年、来年とそれぞれ待機児解消についての目標を公にしてきました。今年4月までに、新定義の方の待機は解消する、これが区としての公約でした。
しかし、1,300人の定員増をした去年でも最終的に176名の待機児が出ています。現実的に待機児解消の見通しは厳しいと言わざるを得ません。
今回の補正予算では、子育てに関わる多くの予算が使われないまま減額されてしまいました。減額された金額は一般財源だけで子ども家庭総務費が2億5千万、保育委託費で2億、児童福祉施設費で2億7千万円、この3つの費目だけで、7億円にのぼります。
使われなかった予算は基金として積立て、将来、必要になったときに使うということですが、今こそがその必要な時だと思います。子どものための経費として組まれていた7億円を、緊急の対策を実施するために活用すべきだと思います。一人でも二人でも新定義の待機児が減るように、最大限の努力をするのが、議会としての責務です。
練馬区は先日の委員会での答弁で、ぎりぎりまで親身になって対応したいとしていました。
そうであれば、できることはまだまだあると思います。例えば、短期的な対応として、小規模保育事業を一つ二つと見つけていくことや、既存の施設での定員の増加や一時預かりの拡充のための努力をすることなどもあります。
練馬区がこうした保護者の方の切実な声と真摯に向き合い、待機児童の数が一人でも減るようにぎりぎりの努力を補正予算に盛り込むべきでした。補正予算が待機児童の問題に象徴されるように区民の喫緊の課題に答えるものなっていないという点で反対の意思を表明し今回の反対討論といたします。(ここまで)