一般質問

最後の一般質問⑤ インクルーシブ教育について。車いすを利用する子ども、40分かけて階段を移動…。法律に基づき学校にエレベーター設置を!

4月に中学校に入学した車いすを利用する生徒の保護者からエレベーター設置の要望がありました。学校にエレベーターがない中で、区は階段昇降機に加えて、スカラーモービルと呼ばれる昇降機を配備、しかし移動には2名の大人の付き添いが必要で1階から3階への移動に片道で20分、往復で40分かかってしまうとのこと。一般質問で改善を求めました。区の回答とあわせてご報告します。 […]

最後の一般質問③ 谷原保育園閉園計画について。1万人を超える反対の陳情、区は真摯に向き合うべき!

練馬区は昨年の11月、谷原保育園の閉園計画を突如として発表、保護者は戸惑い、閉園を反対する陳情には1万人を超える署名が。一般質問では閉園の撤回を改めて訴えました、概要を報告します。これまでの訴えはこちらをご覧ください。(https://iwasetakeshi.net/2022/05/best-interest-of-the-child-2/) 【はじめに】 練馬区は閉園の理由について「一円たりとも無駄にしない」と説明、あたかも予算の無駄ともとれるような表現であり、閉園によって失われる子どもの利益が考慮されているとはとても言えません。また、閉園反対を求める1万人を超える方の署名にも、十分に理解していただくために努力すると回答。まるで、内容を理解していないために署名したかのようなものであり、署名者の思いを蔑ろにするものです。 […]

最後の一般質問③ 2700人の非正規公務員、残業代が払われたのはわずか6名…「私たちは機械や道具ではない」

これまで何度も、練馬区で働く非正規公務員(会計年度任用職員)の待遇の改善を訴え続けてきました。多くの方は年収200万円以下で9割は女性。ジェンダーの問題であり、官製ワーキングプアとも呼ばれ大きな社会問題にもなっています。今回は特に、残業代が全くといっていいほど払われてこなかった点を指摘し、早急に改善を求めるとともに、何年働いても給料が変わらないという実態について経験による加算を求めました。私の訴えと区の回答を報告します。(これまでの訴えはこちら。https://iwasetakeshi.net/2022/06/working-poor-2/) […]

【最後の一般質問②】稲荷山公園 の整備について…400件以上の住居を開発して新たな公園を作るより、今ある緑を守るべき。

一般質問が終わりました。今回は住民の反対の声を聴かずに、いくらかかるか示さないまま400件もの住居を開発する稲荷山公園基本計画についての訴えの概要をご報告します。現地視察の内容はこちらをご覧ください。https://iwasetakeshi.net/2022/05/inariyama-park/ 【はじめに】 稲荷山公園は1957年、都によって都市計画公園として決定されました。60年を経た2018年に前川区長による今後の練馬区を描いたグランドデザイン構想が発表、今年5月に稲荷山公園基本計画が確定、実現に向け取組みが進んでいます。住民にとっては60年以上前の計画が突然動き出したようなもの。地域には400戸を超える住居が存在、先日尋ねた方も、5年前に何も知らずに35年ローンで住まいを購入したばかり、小さなお子さんと途方に暮れているとのことでした。 […]

練馬区の地球温暖化対策は23区で最低水準、改善を!

一般質問では、地球温暖化対策として、練馬区の2030年までの温室効果ガス削減目標についても訴えました。(詳細は議事録をご覧ください。) 【はじめに】 練馬区の地球温暖化対策について、政府は2021年4月、2030年までに地球温暖化ガスを46%削減すると発表。23区の削減目標を調査したところ、ほとんどの自治体が今年度中に目標の見直しを行うとしている中で、練馬区の目標はいまだに2030年までに26%の削減、国の目標のわずか半分程度、東京23区でも3番目に低い数値です。 […]

「コロナ禍でなぜ毎日、制服を着なくてはいけないのでしょうか?」

今年、中学校に入学した保護者から、こんなご相談を頂きました。 「コロナ対策で毎日洗濯をしたい、でも学校からは標準服か体操着でなければダメとのこと。でも体操着も購入すると一着1万円近くします。なぜ私服ではダメなのでしょうか?」 標準服の着用が実質的に義務付けられるのは、経済的な負担もさることながら、憲法の原則の一つである「表現の自由」をも侵されるものです。 […]

学校の図書館管理員の訴え「本を通じて先生や子どもを支えたい、でも”偽装請負”をせざるを得ません、なんとかしてください!」

一般質問では、練馬区の学校で働く図書館管理員の方々の待遇改善についても訴えました。(詳細は議事録をご覧ください。) 【はじめに】 学校の図書室で働く図書館管理員の方々、単に本の管理を行うだけでなく、子ども達に本の楽しみを教えたり、授業支援に入ったりと非常に重要な役割を果たしています。練馬区では、業務委託による図書館管理員の配置を進めていますが、図書館管理員の方からはこんな訴えを頂いています。 […]

「なぜいつも男女で別れて、女子が後ろなのでしょうか?」男女混合名簿、ジェンダーについて

一般質問では、ジェンダーの問題に関連して、中学生の保護者の方から寄せられた男女混合名簿についても訴えました。(詳細は議事録をご覧ください。) 【はじめに】 練馬区は第5次男女共同参画計画で、学校での男女平等の推進を目的に性別で分けない、いわゆる男女混合名簿の推進を掲げました。そして昨年度の入学式ではついに、練馬区内の全ての中学校で男女混合名簿が採用されました。 しかしその後、保護者から、 「せっかく男女一緒の名簿になったと思ったのに、入学式の後は全て男女別に逆戻り、そしていつも女子が後になっています。進級の時や卒業式の名簿も男女別でした」 との声が届いています。区に確認した所、名簿の活用は各学校に任せており、把握はしていないとのことでした。しかし、一度使用して終わり、では全く意味がありません。 【男女混合名簿をもっと学校で活用を!】 学校での導入を促すために、男女混合名簿の意義や具体的な活用例を示すとともに、実施の状況についても調査を行うべきです! 【練馬区の回答】 男女混合名簿は必要な取組の一つで、各学校の行事等において原則的に資料する名簿だと考えています。日常の記録簿や学校公開の受付名簿などでは男女混合名簿、男女別の授業や健康診断では男女別名簿などとしています。今後も男女混合名簿の活用が進むように働きかけていきます。 【岩瀬の感想】 昨年度、ようやくすべての学校で男女混合名簿が導入された中、まだ現場も混乱しています。大切なのはジェンダー平等の意識をしっかりと教育の中で育むこと。そのためにも男女混合名簿が象徴的な意味を持つことを学校が認識し、対応するよう今後も働きかけていきます。

パートナーシップ制度について「私たちはいつまで我慢しなくてはいけないのでしょうか?」

年に一度の一般質問、今回は特に皆さんから寄せられた生の声を議会で訴えることを通じて、少しでも改善を促したい、そんな思いで質問をしました。取り上げた声の一つがLGBTのカップルの方からの訴えでした。概要をご報告します。(詳細は議事録をご確認ください。) 【はじめに】 国会でLGBT理解増進法案が議論されていますが、非公式会合に参加した議員から「道徳的にLGBTは認められない」といった発言もなされるなど、成立は困難となっています。私はこうした発言が政治家からも出るからこそ、自治体が率先してパートナーシップ制度を導入することが必要だと考えます。 […]

一般質問のご報告②「弱者に寄り添い、誰もが平和に暮らせる区政を!」

年に一度の一般質問、どんなテーマでも扱うことができる貴重な機会、今回はコロナ禍で頂いた多くの訴えについて、その方の思いまで伝わるよう全力を尽くしました。今回は、コロナで生活が立ちいかなくなった方々への支援について、訴えと回答の概要をご紹介します。 【ここから】 これまでもギリギリの状況で生きてこざるを得なかった方々にとって、今回のコロナによって、もはや生活がなりたたなくなった、それが現状です。この間、シングルマザーの方から届いた訴えをご紹介します。 「3月の末に派遣切りにあい、藁にもすがる思いで練馬区を頼りました。しかし、失業で傷つき、不安を抱えるひとり親にとって福祉という制度は、弱者に寄り添ってくれるというものではなく、精神的に傷つけられるものでした。申請のために財布の中の小銭まで明らかにしたりなど、気持ちが折れそうになったことも何度もあります。手続きもあまりに煩雑で分かりにくく、時間がかかるものでした。弱者に寄り添い、誰もが平和に暮らせる区政を考えて頂けたらと切に希望します。」この訴えは、多くの方の思いを代弁するものです! <岩瀬の訴え① 緊急小口資金等の処理の迅速化を!> コロナの影響を受け、各種の支援への申請も急増しており、緊急小口資金は過去三年間で申請は一件もなかったものが、今年の4月だけで632件もの申請がされました。そうした中で、申請から処理にかかるまでの時間も課題となっています。本来は申請から2日以内に融資するとされているものの、実際は10日以上がかかっています。これでは「緊急」の「福祉制度」として機能しているとは言えません。処理の迅速化を図るべきであり、審査の簡略化、人員体制の強化が必要です。区として実施者である都の社会福祉協議会に対応を求めるべきです! <区の回答> 相談窓口にはこれまで4,600件の生活相談があり、750件の住居確保給付金を支給。現在も職員体制を強化している。区の働きかけにより、申請の郵送受付も開始した。今後も迅速な支給に向けた取組を行うことに加え、切迫性が高い相談者には、区の貸付などの支援も行う。都の社協に対しての迅速化に向けた要望も行っている。 <岩瀬の訴え② 生活保護の増加に備えて相談体制の強化を!> 生活保護の申請も4月は141件と昨年に比べて17%増加しています。新宿区では73%、横浜でも46%と軒並み急増している中で、練馬区でもさらなる増加は確実です。ケースワーカーが担当する数は4月1日現在ですでに一人当たり78人、国基準の80人に近づいています。至急相談体制の増強を図るべきです! <区の回答> コロナを踏まえ、電話受付や申請書類の整理などを行う人材派遣職員を新たに配置。相談員等が支援業務に専念できる体制を整えている。今後も練馬区社協とも連携し、相談者の生活状況に応じて必要な支援につなげていく。 <岩瀬の感想> 住民の方の訴えに対して、練馬区としても前向きな答弁を示したと感じています。ただ、実際に今でも多くの方から申請のあり方、手続きなどについて訴えを頂いています。今後も生活困窮者の方が練馬に住んでいて良かったと思えるような、相手の痛みや思いに寄り添った支援に近づけるよう訴えていきます。

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