練馬区のいじめの状況文教児童青少年委員会

昨日の文教児童青少年委員会、2014年度の練馬区立小中学校でのいじめの状況の調査結果について報告があった。 この調査、毎年実施され、6月に公開されている。しかし、今年7月に岩手県の学校でいじめによる自殺が起こったことから、再度調査結果を精査することになった。今回の再調査、実際に子どもへの聞き取りを行うのではなく、前回の調査結果を再度見直し、いじめとは認識されていなかった行為についても広くいじめと認識することにしたとのこと。 報告では、小学校でのいじめの認知件数は197件、7月の調査に比べて12件増加し、中学校では185件だったのが194件へと増加した。つまり、7月時の発表に比べて把握件数は小中学校で5%増えたことになる。 いじめの範囲を広げたことで認知件数が増えたこと自体は前進である。しかし、この調査ですべてのいじめが把握できているかについては疑問を感じる。 例えば、中学校でのいじめの発見のきっかけを見ると、教職員等による発見が最も多く、全体の84%を占めている。一方で本人からの訴えはわずか8%である。 つまり、いじめを受けていた児童の90%以上は自分からではなく、教職員や周囲が気づいて初めて認識されている。逆に言えば、周囲が気づいていないだけで、現在も多くの児童がいじめで苦しんでいる可能性も非常に高い。 いじめとは、周囲ではなく、被害者の児童がどう感じるかが重要な判断基準である。 周囲にとってはただの冗談だったり、何気ない一言であったとしても、当人にとっていじめと感じることがあれば、それだけでいじめになる。 だからこそ、委員会では、いじめの早期の把握のためにも、周囲が気づくことだけでなく、教師が日常的に児童からの相談にのるなど、学校等で、本人が相談しやすい環境を作ることを要望した。この要望に対して、区として今後検討を行うとのこと。 いじめで苦しむ児童がいなくなるよう、行政でしっかりと対応する必要がある。今後も議会での活動を通じて、いじめ問題に対してしっかりと声をあげていきたい。

2018-08-21T09:42:04+09:002015年11月25日|Tags: , |

子どもの虐待に対する福岡市の取組~虐待は家族だけの問題ではない~

視察最終日、福岡市のこども総合相談センターを訪問。 同センターは子どもの虐待に関わるすべての問題に総合的、一元的に対応していて、弁護士も常駐しています。虐待の相談から子どもの一時保護、さらにその後のケアまで総合的に一か所で担っている機関は少なく、全国の自治体が視察に来ています。 最初に子どもへの虐待の現状について伺いました。センターへの虐待相談数は増加傾向にあり、平成26年度は過去最高の718件となっています。内訳は1)放置的虐待(ネグレクト)(39%)2) 身体的虐待(33%)、3) 心理的虐待(27%)、4) 性的虐待(2%)です。 加害者は、実母が最も多く66%、次いで実父が22%となっています。継父は5%程度ですが、重篤な虐待を行うのは継父が最も多い状況です。 こうした状況を踏まえ、センターが抱える課題、対応について話を伺いました。 1. 赤ちゃんの泣き声による通報について 近年、最も多い通報が赤ちゃんの泣き声によるもの、いわゆる「泣き声通告」です。センターでは通報を受けた場合、すべての家庭を48時間以内に訪問し、虐待の実態を把握することになっています。ただ、泣き声通告の場合、そのほとんどはまず問題ないもので、児童相談所からの訪問はかえって親の育児不安を高めてしまうこともあります。 例えば、訪問したことで、周囲の住民から虐待していると思われたとショックを受けてしまい、子どもが泣き出したら口に布を入れてしまうとか、外にでるのを怖がるようになる、といったケースもありました。 そのため、センターでは保護者への支援的アプローチを強めるために、民間NPOへの委託による「子育て見守り訪問員」を派遣することにしました。これによって、児童相談所職員の訪問より、受け入れる保護者への負担が軽減されると共に、児童相談所職員がより重篤なケースに集中することができるようになったとのことです。 2. 虐待を受けた児童の保護について 虐待の恐れが高い児童に対する強制保護、平成26年度は約80件に達しています。欧米では強制保護は裁判所の決定ですが、日本では行政処分として行っています。強制保護、本人も親も虐待を否定する場合は非常に難しいとのことです。 一例として、性的虐待を受けている中学生の女の子のケース。本人も親も虐待を否定。しかし、虐待の可能性が非常に高いと判断し、強制保護を実施。最初の数か月、本人は家に帰りたい、と話していましたが、9カ月後、ようやく親からの虐待があったことを認めたそうです。 市ではこうした事態に対処すべく、法医学専門家との連携と弁護士の採用を開始しました。 法医学専門家は、虐待の恐れのある子どもを実際に診察しています。例えば、子どもの体にあざがあった場合、それが友達同士で行われたものか、大人によってつけられたものか判断し、また、赤ちゃんの揺さぶりについても専門的に判断を行っています。同様に、子どもの利益を守る法的枠組みをしっかりと提示し、職員にアドバイスするために弁護士を採用しました。 3. 虐待をなくすために必要な事 虐待が増加した背景は1.貧困、2.ひとり親の増加、3.親の心身疾患、4.地域の繋がりの希薄化があるとのこと。特に、強制保護の内訳は7割が片親家庭とのことでした。 こうした中、虐待をなくすために必要な事は、親と子だけの問題として捉えるのではなく、地域としてどうやって支えていくか、ということでした。 私も以前は、子どもに虐待をする親の気持ちなど想像もできませんでした。しかし、実際に子どもができ、毎晩夜泣きをし、ご飯も食べずに一生懸命つくった離乳食はぶちまけられ、睡眠不足でオムツを代えたと思ったらまたうんち・・・という日々を重ねるにつけ、虐待をしてしまう親御さんの気持ちもなんとなくわかるようになり、彼らを一方的に責められない、そう思うようになりました。私の場合は家族がいて、近所には付き合いが深くなんでも相談できるパパ友・ママ友たちもいる。しかし、子ども(たち)と親一人で逃げ場の無い生活していたり、貧困から抜け出せなかったりでどうしても追いつめられてしまう、そんな状況もわかります。 だからこそ、虐待の問題については、家族だけの問題ではなく地域全体で取り組むことの重要性を認識しつつ、区政の中で、根本的な解決策をしっかりと考えていきたいと思います。

2018-08-21T09:42:04+09:002015年10月23日|Tags: , |

武雄図書館の感想図書館ではなく、お洒落な本屋カフェ

本日は佐賀県の武雄市立図書館を視察。この図書館、TSUTAYAを経営するカルチュアコンビニエンスクラブ(CCC)が指定管理業者になって運営を行っています。この図書館、2013年の開館以来、様々な問題が噴出しています。その中でも特に大きな論点は以下の通りです。 1)図書館のあり方 そもそも図書館は何のためにあるのでしょうか? 図書館法では、図書館の役割は必要な資料を収集し、整理し、保存して、人々の教養、調査研究等に資することとあります。しかし、TSUTAYA図書館ではここに謳われた本来の役割ではなく、集客や利便性、経済効果のみに重点が置かれていて図書館機能が十分に果たされていません。 2)選書について 武雄市がCCCに委託した際、1900万円が新たな図書購入のために計上されました。その際の選書はCCCが行い、調達もCCCの子会社から行いました。 図書館機能の核である選書を指定管理業者が行ったこと自体大きな問題です。さらに、購入された書籍には2001年の公認会計士試験や北海道の美味しいラーメン2002年など、古すぎて役に立たないものやそもそも図書館には不適切なものが大量に含まれていました。この件については、2015年9月にCCCも正式に謝罪をしています。 3)分類について 全国の図書館では十進分類法を使っていますが、TSUTAYA図書館では独自の分類を行っています。その分類が非常にわかりにくく、さらに間違っています。例えば、武雄市同様にCCCに委託された海老名市立図書館では、「出エジプト記」が旅行コーナー、吉本ばななの「とかげ」が昆虫コーナーにあるなど冗談のような間違いが指摘されています。 4)情報管理 TSUTAYA図書館では、図書の貸し出しにTSUTAYAカードも用いています。その際、貸出履歴を含めた個人情報がすべて漏れてしまうのではないかといった不安の声があがっています。 5)行政による民業圧迫 借りる際にTSUTAYAカードを用いると、1日あたり現金にして3円分のポイントが付与されます。行政が行う図書館のサービスで特定企業の便益を提供することは大きな問題です。また、館内では大量の雑誌や新刊本の販売も行なっていて、そのことが地元の書店などに対する圧迫となっています。 そんな中、本日の視察が行われました。 他の自治体と共同での視察で時間が非常に限られていたので、私からは特に、武雄市が考える図書館のあり方について質問を行いました。 そして、話を聞く中で強く感じたのは、「これは図書館ではない」ということ。 説明では、前市長が武雄市図書館の目標としたのが「代官山の蔦屋書店」、間接照明があたるおしゃれな空間でカフェを飲みながら本を読む姿、とのことでした。さらに、TSUTAYA導入の目的は「本を読まない方、図書館に来ない方に来てもらうこと」とのこと。 また、人口が5万人の市で、来館者数が委託前の2011年度は25万人だったのが、2014年度は80万人に達していること、県外からの来客も増え、経済効果は20億円に達していること、また、図書館の近くの地価も上がっていることなど、次々と説明がありました。 しかし、これは図書館が目指すべきことではありません。町おこしや経済効果の向上など、その他の事業でやればいいこと。それによって本来の図書館機能がおざなりになっては本末転倒です。 実際、2011年度との比較で来客数は3倍以上になったにも関わらず、貸し出し数の伸びはわずか15%。決して成功しているとは言えません。また、来客数そのものも、オープン初年の一昨年の92万人に比べて12万人も減少しています。 図書館の中を歩いても、「これは図書館ではなく、カフェがついたおしゃれな本屋」という印象を受けました。 まず、入った瞬間に大量の本が平積みされていましたが、それを手に取ると、すべて販売のもの。そして、館内の図書検索機をチェックすると、最初の画面で、「本の検索」と「本の購入」が同じサイズで案内されていて、さりげなく本の購入を進められている気が…さらに、販売コーナーと貸出コーナーの境が非常にわかり難い。こうしたことすべてが本を購入させることを目的としている気がします。 そして、問題の本の陳列。迷宮のようになっていて、どこに何があるのかわかりにくい。特に上の書架、「飾り棚」と呼ばれていますが、あまりに上にあって手が届かないばかりか、書名すらも読めません。さらにこの「飾り棚」、名前の通り、本を埋めることを目的としていて、分野と内容が全くあっていない。例えば「ロビンソンクルーソー」などの児童書が、なぜか「生活・実務」のコーナーで置かれていました。 視察の感想、武雄市図書館は「図書館」ではなく「カフェのついたおしゃれな本屋」であり、これが図書館のモデルとは決していえません。そもそも、図書館の目的は、国民が文化的な生活を送るためのインフラを提供することであり、指定管理業者への委託には馴染まない、ということでした。 練馬区でも指定管理業者の導入が進んでいますが、そもそも図書館の目的は何か、ということを鑑みると、利潤を追求する民間企業の運営には馴染まないと実感しました。

2018-08-21T09:42:04+09:002015年10月22日|Tags: , |

練馬区文教児童青少年委員会視察長崎県佐世保市の保幼小連携の取組

今日から所属する文教児童青少年委員会の視察。二泊三日で長崎県佐世保市、佐賀県武雄市を訪問します。内容としては、佐世保市では保幼小(保育園、幼稚園、小学校)連携の取組、武雄市では図書館の民営化(ツタヤ図書館)と学校のICT化の状況を調査することになっています。 一日目の今日は佐世保市。 まず、朝の7時半に羽田空港に集合ということで5時40分の電車に乗るところから始まります。しかも早朝なのでバスもない、ということで家を出るのは5時20分、そしてそこから逆算すると起きるのは5時前。朝の駅頭挨拶で早起きには慣れているつもりでしたが、さすがにやばい…と、思い前日から3つの目覚まし時計を用意。すると逆に4時半には目が覚めてしまう。。。なんと損な性格だろう、と思いながら眠い目をこすりながら駅に向かう私。 そして、佐世保市。私自身、小学校から中学校にかけて合計6年間を九州で育ったので、初めてだけどなんだか懐かしい気が… 訪問したのは、佐世保市の幼児教育センター。佐世保市は保幼小の連携のモデル都市と言われていて、全国の自治体が視察に来ているとのこと。 そもそも保幼小連携に必要性は、保育園・幼稚園から小学校に上がる際の子どものケアや、保育園、幼稚園から学校への情報伝達がうまくいっていないという問題意識の中で唱えられたものです。 例えば、幼稚園や保育園から小学校に対して就学前の子ども達の情報がきちんと伝えられていないということ、児童から見た時に、就学前に将来入学する小学校の児童とのつながりが少ないということ、また、保護者の立場として、入学までにすべきことがわからず不安、といったような問題があります。 そうした中、佐世保市では市を挙げて三者間連携のシステム化に取り組みました。その中で、まず、横断的な保幼小連携推進協議会を作成し、そのなかで各機関が定期的に意見交換できる機会を設けました。そして、その協議会が中心となって、連携を進めるための指針となる保幼小連携接続カリキュラムを作成しました。また、園児にたいしては、カリキュラムに基づき、小学校に入学する前後それぞれ6カ月を「接続期」として、この期間に「生活する力」、「かかわる力」、「学ぶ力」を伸ばすための取組を開始しました。また、小学校や他園との交流を定期的に行うことで子ども達の不安を取り除くための取組を組織的に行っています。 練馬区でも保幼小連携の必要性は長く訴えられていますが、システム化するには至っておらず、連携は各校長の独自性にゆだねられているのが実態です。そうした中、市を挙げて保幼小の連携を深めるべく、委員会を設置し、さらにカリキュラムも作成している、ということは非常に勉強になりました。 実際に施設を見る中でも、ちょうど小学校を使った就学前健診が行われていたのですが、子ども達が楽しそうに小学生と遊んでいる姿を見て感銘を受けました。今日の視察を参考に、練馬区でも委員会の活動の中で努力していきたいと思います。

2018-08-21T09:42:04+09:002015年10月21日|Tags: , |

東大泉児童館でのボランティア

<週末の活動> 議会後の最初の週末、地域での活動に積極的に参加。 まずは土曜日、朝から近くの小学校で行われた防災訓練に出席。 総合災害対策等特別委員会に所属していることもあり、地元の防災には関心を持っていた。ようやく地元の防災訓練に参加できるということで楽しみにしていた。 朝の9時に集合場所に行くと、土砂降りの中にも関わらず、既にたくさんの方々。子どもから大人まで合計で数百人の方が集まった。そして、町会ごとに分かれて、消火器の使い方や人工呼吸のやり方、そして応急処置のやり方など、災害が起こった時に必要なことを実践的に学ぶ。たくさんの親子連れが参加していたことが印象的。息子ももう少し大きくなったらぜひ連れてきたい。 その後、午後からは東大泉児童館のお祭りにねりぱぱ(練馬イクメンプロジェクト)のボランティアとして参加。 ねりぱぱのブースではバルーンアートを行うとのこと。今回風船で作るのは剣と犬。どちらも子ども達が大好きなもの。とはいっても、とっても不器用な私、人生でバルーンアートなんてやったこともない。他のメンバーのやり方を見様見真似なんとか覚えようとする。 初めてだから、「まずは見習いさせてもらおうかな」なんて弱気だった私。でも子どもは待ってくれない。風船を持って私の前にもあっという間に列ができる。子ども達の期待に満ちた目を見ると、出来ないなんてとてもいえない私。とにかくやるしかないと覚悟を決める。 しかし、覚悟だけでうまく行くほどバルーンの世界は甘くない。 ということで、まずは、風船の口をきれいに結ぶことに四苦八苦。滑りやすくてなかなか止められない。焦りだす私を前にだんだん不安そうな顔になる男の子。心配させないように笑顔を絶やさずも、すでに汗びっしょり。そして、何とか剣だけは作り方をマスター。こんなにきついOn the job trainingは初めてだな、と思いながらその後はひたすら風船を作り続ける。次第に手の皮がむけていく私、しかし子どもはどんどん増える。途中からはもはや修行。こんなに作ったのは38年間の人生で初めて。しかし、受け取るときの子どもの笑顔。これは何にも代えがたい。二時間が終わった時、私が手にしたのは80個の風船をつくった達成感(?)と、剥けてしまった手の皮。。。こんな週末も悪くないと思う土曜の午後。 夜は、保育行政関係のミーティング そして日曜には、定期的に発行している「かわら版」を配ってくださっているボランティアの方々10数名とのランチ会。昨年から一人で何百もの家に、灼熱の日も底冷えのする日も、徒歩や自転車で一軒一軒、配ってくださる皆さん。本当に感謝の気持ちで一杯。一品持ち寄りだったが、手作り餃子・シュウマイに蒸しパン、ブイヤベース・・・。手の込んだお料理をこの日のために作ってきてくださり、これまた感動。すかさずレシピを教えてもらう。特に、いつも苦戦している餃子をカリッと焼く(羽をはやす)方法を伝授してもらう(よし、今度は頑張るぞ)。地域の課題、家族のこと、行政のこと、皆さんのお宅のワンちゃんネコちゃんの話。笑いが絶えない、本当に素晴らしい時間だった。 そして来週からはまた、マイナンバーの勉強会や委員会での視察、さらにニュースレターの配布などが始まります。これからもしっかりと頑張ります! Despues de largo plazo de asamblea local,participamos las actividades locales en la fin de semana. En sabado,participamos un simulacro de preparación en el caso de una emergencia en lamanana. En la tarde hacemos unos globos en una fiesta para los ninos en unaescuela primaria como voluntario.

2018-08-21T09:42:05+09:002015年10月18日|Tags: |

地域の子ども食堂に参加 石神井ゆうやけ子ども食堂

先日、「石神井子ども食堂」に参加。 不登校の子どもの支援を行っている「フリースペースなゆたふらっと」と日本基督教団の「野の花伝道所」が共同で月に二回実施している。                           名前は「子ども食堂」ではあるが、子どもだけではなく、毎回、地域に住むたくさんの方が自然に集まる、そんなコミュニティの核としても機能している。 今回の参加者、下は8歳の男の子から、上は70代の方まで。一緒に食事の準備をして、栄養たっぷりの食事を食べながら様々な話をする。私にとっては、参加するたびに新しい出会いがあり、そして、年も経験も全く違う方からたくさんのことを学ばせていただける貴重な機会、楽しみにしている。 今回は19歳の受験生から話を聞く。彼女とは、先日の国会前のデモでもたまたま遭遇したこともある。聞くと、石神井だけでなく、八王子の子ども食堂のお手伝いもしているほか、「子どもの貧困支援センターあすのば」でも活動しているとのこと。 話を聞きながら、自分が19歳のころ、何を考えていたか、改めて思い出す。 恥ずかしながら、自分のことばかり考えていた…浪人中で毎日予備校に通いながら、受験のこと、将来のことに悶々と悩む、そこで他者のことを思いやる余裕は全くなかった。 そんな中、自分も受験を控えながら、地に足をつけて、人の痛みにしっかりと向き合おうとする、その姿勢に刺激を受けた。そして、練馬区で不登校の子どもが増えていることに関連して、区の調査では、原因が「無気力」や「情緒的不安定」など、子ども自身のせいにされている、という話をしたら、「なぜ子どもが無気力になるのか、区は全くわかっていない。大人だって無気力になってしまうのには、何か理由があるからでしょ。」とはっきり答えた。この意見、ぜひ区に聞かせたい。 こんな会話を通じて、なぜ区議になりたいと思ったのか、4年間で何を実現したいのか、改めて考えさせられる、とてもいい勉強になる。 興味がある方は石神井ゆうやけ子ども食堂、ぜひお越しください! Participamos "Kodomo Shokudou", eso significa "comedor para ninos" en mi barrio. Este comedor trata de que los ninos quienes comen solos en sus casas pasan juntos charlando con adultos y compartiendo las comidas sanas y nutritivas.

2018-08-21T09:42:05+09:002015年10月13日|Tags: , |

(決算質問)練馬区の不登校児への支援

本日の決算質問、練馬区の不登校児への支援を取り上げた。 練馬区における児童の数は年々減少している一方、不登校児の数は、過去5年間で20%以上も増えている。また、練馬区における過去10年の児童の自殺数を見ても、全5件の内、4件が4月と9月に起こっており、学校が子ども達にとって負担になっていることが理由であると推察される。自殺と報告されていない数も含めると実態はもっと多いと思われる。 そうした中、「平成26年度 練馬区立小中学校におけるいじめ・不登校の状況について」によると、不登校となった直接のきっかけとして最も多いのが「不安など情緒的混乱」と「無気力」であり、併せて全体の60%、どちらも調査では「本人の問題」と区分されている。 他方で「いじめ」を直接のきっかけとして答えたのはたったの二人(0.3%)だった。 しかし、「情緒的混乱」と「無気力」、どちらもいじめや家庭の事情など別の原因による結果でしかなく、決して「本人の問題」ではない。現象だけをとらえることなく、根本的な原因を分析し対策を取る必要がある。 もちろん、不登校の子ども達が学校に行きたいと思えるように、いじめの防止等、学校での環境を改善する取組を続けることは必要だ。しかし、何十年も前からの取組と裏腹に、問題は依然として無くならないのが実情である。 そんな中、現在は、不登校対策として中心的な役割をはたしている事業に、適応指導教室等があるが、ウェブサイトを見ると「学校への復帰」を主たる目的としている。 不登校になった子どもは、学校に戻るということに大きな不安を感じ、パニック障害などを起こす子どももいる。だからこそ復帰のみを目的とせず、子ども達が安心して過ごせる、そんな居場所が必要だといえる。 実際、適応指導教室に入室した児童は不登校児全体の3割、定期的に通っている児童は14%にとどまっている。 適応指導教室への出席率が低い中、かなりの児童が家庭での学習やいわゆるフリースクール等によって救われている。また、どこにも行き場所がない児童も多く存在しているのも実情である。 私も家族が不登校だったが、フリースクールに行ったことで自分のペースで得意分野を伸ばすことができ、その結果大学院へ行き、世界を舞台に活躍している。一方で練馬区は区内にいくつフリースクールがあるか、それすらも知らない状況である。 そこで私が行った提案。家庭での学習やフリースクールが現実として不登校の児童にとって一つの居場所として機能しているのは間違いない事実である一方、フリースクールの存在を知らない方も多く存在している。だからこそ、まずは不登校児童や親に対する区や学校の相談業務において、居場所の一つとしてフリースクールがあるという事実を紹介すべき、ということ、そして、区内で少なくとも26名がフリースクールに通っており、区内や周辺のフリースクールについて実情や内容、課題などを把握するとともに情報交換などの連携をすべき、と主張した。 それに対して、区の回答は、現在、練馬区は不登校児にむけて様々な支援を行っており、まずは行政の力で対応するということ、そして、フリースクールは定義もはっきりせず、現時点で行政が紹介するのは難しいということだった。他方で、既に通っている生徒については、 親の意向も考慮しつつ、必要に応じて情報の収集を行うということ。また、現在通称「多様な学び支援法案」の審議が進められている中で、今後の動きを見ながら対応を行うとのことだった。 フリースクールの定義が無いという懸念はよく聞かれるし、確かにフリースクールを名乗って悪質な教育内容を提供する団体もあるので、注意は必要だ。しかし、本当に素晴らしい活動を何十年も続けている団体も多数あり、実際にそこで救われている子ども達が大勢いるのはまぎれもない事実なのだ。実際こういった懸念に対応するために、行政としての調査もなされている。どのフリースクールを紹介するかは、個別のフリースクールの中身を検討して判断すればよいことで、本当に不登校の子ども達を救いたいと思うのなら、独自の調査も厭わないくらいの姿勢が必要だろう。また、もし個別のフリースクールの紹介が難しいとしても、フリースクールというものが存在するという事実を教えるのと教えないのとはずいぶん違う。 少なくとも今回の意義は、区が行っている不登校対策の問題点を指摘するとともに、不登校の子ども達の居場所として実際に機能しているフリースクールについて、しっかりと区の認識と連携を求めたこと自体にあるといえるだろう。実際に、回答では、今後の法案の成立を判断しながら検討すると言っているので、今回の質疑を初めとして、これからも不登校の子どもの支援についてしっかりと向き合っていきたい。

2018-08-21T09:42:08+09:002015年9月28日|Tags: , |

「産後が始まった!」著者の渡辺大地さんをお招きする子育てイベント

来る11月28日(土)、父親の主体的な子育てをテーマに、年間1000人以上に父親教室を実施し、「産後が始まった」などの著書もある渡辺大地さんを練馬区にお招きし、父親の主体的な子育てについてのイベントを行う。 去年も渡辺さんをお呼びしたイベントを実施し、50名以上が参加。今回はさらに大きくして80名の会場を予約。 今日はイベントの進め方と共に、子育てに関わる基本的な考え方や、男性が子育てに主体的に関わる上で問題となっている点など、ざっくばらんにお話した。 大地さんの経験では、そもそも、男性の子育てに関する知識が少なすぎることが大きな問題とのこと。例えば、ある企業で幹部社員向けの研修を行ったところ、国の制度として男性も育休を取れるということを誰も知らなかったとのこと。また、知識不足もあって、制度の運用・活用がうまくなされていないとのこと。具体的には、育休は続けて一週間とるのが通例になってしまっているため、出産に立ち会うために出産日から1週間休暇をとっても、奥さんが退院するまで家で何をしていいかわからず、仕方がないから庭の草を抜いていたという笑えない話も。 むしろ必要なのは退院後なのに(実は私も同じミスをした。が、赤ちゃんのアレルギー対策で布団を全部干したりダニ取マットを設置したり病院からの母親向けブックレットを読破したりでなんとか時間を活用した)… だからこそまずは、男性は、産後の体調も含めた母親の負担がどれだけ大変かということと、子育てに関する制度を含めて基本的な知識を得ることが必要とのことだった。 私も、子育てにおいて男性が主体的に責任を持つという姿勢が欠けていると考えに同意。議会でも取り上げたが、特に海外生活が長かったこともあり、息子を育てる中で考えさせられることがいっぱいあった。例えば日本では家庭と仕事の「両立」は女性の問題と考えられている。 「イクメンね」という言葉は、例えば英語では存在しない。 私が住んでいた国々(先進国のカナダだけでなくパキスタン等含め)では、ライフワークバランスというか、ライフのほうが非常に重要視され、家族での役割を蔑ろにする男性はむしろ非難の対象だった。また、アメリカに住む従姉の話では、最近では”I am pregnant”(私は妊娠しているの)とは言わず”We are pregnant”(私たち夫婦は妊娠しているの)というらしい。海外に比べ、日本では男性はまだまだ片手間で子育てに関わっていると思われても仕方ない。 去年、渡辺さんをお招きしたイベントで一番印象に残ったのが、ある女性が言った”夫は言われた事しかやらない”という言葉だった。妻が子育てに望むのは夫も責任を持って主体的に子育てに関わること。例えば、任意の予防接種についてどれを打つか考えること、子どもが病気になった時、薬を飲ませるか考えること、そんなことだ。それに、子どもと関わり、遊ぶことだけが子育てではない。例えば、エアコンのフィルターや洗濯機の排水溝を掃除すること、埃が落ちないように、水拭きすること。こうした家事も率先することが本当の意味での子育てに繋がることを反省と共に学んだ。 だからこそ、今回のイベントの目的。参加者の皆さんと楽しみながら、どうやったら男性が子育てに対する責任感を共有できるようになるか、考えるとともに、男性がもっと積極的に子育てに関わるために、行政としてどんな形で支援ができるか、アイデアを出し、実現することを目的としたい。 これから2か月、イベントを素晴らしいものにするためにぜひ頑張っていきたい!

2018-08-21T09:42:08+09:002015年9月25日|Tags: |

男の子育てを応援するために! 練馬区の課題

先日行われた一般質問。性的マイノリティと外国人の人権問題と共に取り上げたのが、男性の子育ての促進とジェンダー意識改善に向けた区の取組みだった。 男性の主体的な子育ては、男女共同参画社会およびワークライフバランスの実現に向けた重要な一歩。 私自身、1歳の息子を育てる中で、ジェンダー意識について考えさせられることが沢山あった。例えば、「仕事と子育ての両立をどうするの?」と聞かれるのは常に、私ではなく妻であること。風邪を引いた息子を、早退して病院に連れていくだけで、「イクメンね」と褒められる一方で、妻に対してはイクウーマンという褒め言葉は無いこと。政府が唱える「女性が職場で輝く」社会の実現には、「男性が家庭や地域で輝く」ことを、後押しせねばならない。 男性も女性もジェンダー意識から解放され、対等な関係に基づき、責任を共有した子育てができるべき。そのために、行政が、差別的な習慣や制度を見直し、平等意識の啓発をするとともに、家庭や地域生活に使える時間を増やす後押しをする必要がある。 こうした状況を踏まえ主として、以下のような提案を行った。 <問題点1 区の目標について> 練馬区での「家庭・地域での男女平等意識の推進」を図るための指標は「パパとママの準備教室の受講者数」となっている。これだけでその結果を把握することはできない。 <提案、質問> 練馬区でも現在の指標の見直しを行うとともに、国の計画での目標値「男性職員の育児休暇取得率」や「6歳以下の子どもを持つ男性の家事・育児の平均時間」を指標の一つとして採用すべき。 <答弁> 今後の計画は、現在策定中である。提案内容も含め検討する。 <問題点2  ジェンダー意識の解消について> 練馬区が実施している行政サービスにおける、ジェンダー意識に基づく名称、内容について、例えばジェンダーを想起させる代表的なものとして、『おかあさんのための救急&予防サイト』の紹介や『母と子の保健バッグ』等がある。母親学級も、小さく「家族も参加可」と記されているだけで、父親にとっては、参加しづらい。 象徴的なのが「母子健康手帳」である。母子手帳は、妊娠中に限らず、産後の子育ての記録であり、父親も記録と管理に積極的に関わるべきもの。現在の父子手帳の内容も問題がある。手帳では、男性が女性のニーズをきちんと理解した上で、(片手間ではなく)「主体的に」家事や育児を行う必要性等もきちんと説明すべき。 母子手帳については、既に全国の170を超える自治体で父子手帳と一体化するとともに、「親子健康手帳」と変更しており、東京23区でも墨田区が採用している。 <提案、質問> 練馬区が実施しているサービスについて、固定的性別役割分担意識に基づいたものはその名称や説明、内容を改めるべき。特に母子手帳は父親手帳と一体化するとともに親子手帳と変更し、内容も改善すべき。 <答弁> 母子手帳の名称は、国の方針に従って決定している。練馬区として変更する予定はない。 名称については今後、検討する。 <問題点3. 父親の育児参画を促すための施策> 父親向けの施策の代表的なものとして、「パパとママの準備教室」があるが、土曜のみの開催。内容も沐浴やおむつ替えという「作業」自体を中心に学び、妊婦体験をし、「子ども」といかに関るかという短い話を聞いて終わりである。 しかし、出産前に必ずすべきことは、妊産婦の負担を十分に理解した上で、どうしたら女性ばかりに負担がかからず、対等な関係に基づき子育てや家事ができるか、またはお互いの仕事と両立できるかを、夫婦でしっかりと話し合うことであり、これこそが両親教室で扱うべきテーマである。内容の再構成だけでなく連続講座の増設も必要である。 <提案、質問> 現在のパパ・ママ教室について、内容の改善、開催日の拡大、連続講座の開設を行うべきである。 <答弁> 教室の曜日は申請者のすべてが受講できており、開催日の拡大の予定はない。 内容、連続講座については今後検討する。 今回の一番の成果。それは、これまでほとんど優先的に扱われなかった男性の子育てについて、正面から議会の場で区に訴えたこと。また、ジェンダー役割分業の問題に対して、男性議員が指摘することも、これまで女性からの訴えが中心だった練馬区議会においては進展だったと何人かの方からコメントを頂いた。 しかし、区の回答は満足できるものではなかった。特に母子手帳の名称や内容の改善などについては、他区では既に取り組みが進んでいるにも関わらず、全く改善の意思を示さないことは、非常に残念だ。 そんな中、区の取組だけを待っていても仕方がない。だからこそ、11月26日(土)には「産後が始まった!」の著者で父親の子育てについて精力的に講義を行っている渡辺大地さんを練馬にお呼びして、自主講座を開催する。こうした一つ一つの積み重ねを通じて少しでも区政を変えられるよう、引き続き頑張りたい。

福島こども保養プロジェクト@練馬 飯能キャンプ

今日は、昨年に続いて福島の保養プロジェクトが実施している飯能サマーキャンプにボランティアとして参加。このキャンプ、原発事故が発生してから、福島や高線量地域の親子に寄りそい、子どもたちを少しでも守る活動をしたい、という思いから2011年に始まり、今回が5回目。キャンプでは、子どもたちと川遊びをしたり星を眺めたり、親子ともにリフレッシュしていただくことを大きな目的にしている。 今年のキャンプでは、子ども達が川遊びをしている間、溺れないよう、見守るためのボランティアとして参加させていただいた。 今年のキャンプ、去年との大きな違いはボランティアの方の数がとても多いこと。特に大学生の方が10名以上参加されていて、震災発生から時間が経つ中で、活動が拡大していること、そして若い方々が積極的に関わっているということに感動。 川辺で子どもの見守りをしながら、参加されていたお母さんの一人とお話させていただく。その方は、我が家と同じ1歳のお子さんを育てていて、今回は親子でキャンプに参加していた。足元に川の流れを感じながら、同じ年頃のお子さんを持つお母さんとなかなか眠ってくれない我が子の悩みや、いつになったらハイハイから卒業できるのか等話しながら、子どもをもって人生がどんなに豊かになったかという気持ちを共有する。キャンプに参加させていただいたおかげで、こんな素晴らしい繋がりを持てたことに感謝。 そして、優しい気持ちで家に帰ると、大好きな海苔巻を食べていた息子が顔にちょび髭をつけてお出迎え。チャップリンならぬタップリン。お茶を飲む暇もなく、妻が寝かしつけしている間に床一面の食べ散らかしを掃除。一気に現実に引き戻されました(笑)。

2018-08-21T09:42:09+09:002015年8月7日|Tags: , |
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