練馬区議会 定例会が終了、最後の訴え「コロナ禍の今こそ「自助」より「公助」を!」】

2021年練馬区議会第1回定例会が終了。最終日の今日、2021年度の予算案への反対の討論を行いました。「コロナで派遣の仕事も切られました。もう生きていたくありません」といった切実な訴えを頂くなかで何よりも訴えたかったのは、今こそ必要なのは「自助」よりも「公助」ということ。少し長いですが、ご覧ください。 【はじめに】 コロナが収束を見せない中、これまでも厳しい生活を余儀なくされてきた方々の暮らしはさらに悪化し、教育、子育て、高齢者への支援の問題なども深刻化しています。問題の背景には国や自治体が責任を「自助」のもとに個人に押し付けようとする姿があります。 【教育について】 教育においてはコロナで学校に行けなくなる児童・生徒も急増。昨年度より200名以上も増加しています。区は全ての子どもに学びの機会を保障する、といいながらも、当事者からは在宅での学習支援が十分に行われていない、とくにオンラインでの授業などをどれほど望んでも実現されないとの訴えが届いています。教員も消毒作業、休校期間を取り戻すための無理な授業などにより疲弊、1月末現在で20名以上が休職または退職しています。教員の十分な補充は行われず、小学校では校長まで担任を持たざるを得ない状況に追い込まれています。こうした状況は子ども達にも大きなしわ寄せとなって表れています。 【子育てについて】 子育てにおいても、多くの保育園でコロナへの感染が確認されていますが、10%を超える園で看護師が配置されない状況です。区は配置しない理由を費用対効果の問題があるといいますが、子どもの命や安全はコストでは測れません。一時預かりもいまだに一か月先まで予約が埋まっています。頼れる環境が周囲にない中、鬱になってしまう、そんな悲痛な訴えも多く届いています。 【高齢者への支援について】 高齢者への支援についても、特別養護老人ホームの待機者は1000名以上にのぼり、3年以上待機されている方も12%に達します。訪問ヘルパーの方々に話を聞いても、特にひとり暮らしの方は外出の機会も少なく厳しい状況とのこと、区内で孤独死した方の数も昨年度は344名に達しています。そんな中で予算削減のために、高齢者への紙おむつ支援事業や配食事業も大きく縮小し、負担ばかりが増えています。人生の最後を迎える葬儀場使用の支援までも縮小が決まろうとしています。 【生活保護について】 最後のセーフティネットと呼ばれる生活保護においても、申請数は昨年に比べて横ばいとのことですが、その一方で捕捉率は先進国の中では最低レベルのわずか2割程度の状況が続いています。その背景には、行政による厳しい扶養照会が行われている中で、家族や親族へ知られることを恐れて申請できない、という状況もあります。 コロナ対策について、PCR検査の拡大の重要性については国も認めながらも、練馬区ではいまだに社会的検査の拡充については否定し、自宅での療養者が適切な医療を受けられない状況が続いています。 【岩瀬の訴え】 区は区民への犠牲を強いることについて「#聖域のない事業見直し」を唱えながらも、今後も70億円以上の支出が予想される石神井公園駅南口の再開発や、外環の2の工事、大二中を分断する道路等については住民の強い反対の声を受けながらも事業の継続性などを理由に一切見直しを行わないとしています。 いまこそ必要なのは「自助」ではなく「公助」です。練馬区はすべての人を助けるわけにはいかない、と述べていますが、その中で本当に必要な方への支援が切り捨てられていることを危惧します。国や都にただ従うのではなく、地方自治体として、人々の暮らしを支えるために自立的に行動することを求め、反対討論とします。

予算委員会の訴え「なぜ、娘の通う保育園には看護師がいないのでしょうか?」…1割以上の保育園で看護師がいない状況、全ての園に配置を!

予算特別委員会では子育てに関連して、保護者の方から頂いた冒頭の訴えをもとに質疑を行いました。現在、区内の1割強の保育園では子どもの病気やケガ、感染症予防への対応を担う看護師さんがいません。なぜ、すべての保育園に看護師がいないのか、改善を求めました。 【はじめに:看護師がいない保育園、どれくらいあるの?】 コロナが拡大する中、各園における感染対策の中心を担ってきたのが保育園で勤務する看護師の方々です。しかし、練馬区では全ての認可園で看護師が配置されているわけではありません。練馬区における看護師の配置の状況をお答えください。 【区の回答:ゼロ歳児がいる区立保育園では必ず配置。】 区立保育園ではゼロ歳児保育を実施している園で必ず配置、私立園では義務はない。現時点で区立園では60園中の52園、私立園では121園中の108園で配置。 【岩瀬の質問:なぜゼロ歳児のみ?】 12%の園では看護師はいない計算です。そもそも、なぜ区立園においてはゼロ歳児のみが看護師配置の条件としているのでしょうか? 【区の回答:ゼロ歳児の保健衛生のため…】 法律では看護師の配置自体が不要。その中で、練馬区ではゼロ歳児保育における保健衛生の質を高めるために配置を実施。私立園にも金銭的な支援を行っている。 【岩瀬の主張:全ての園児のために全園で看護師設置を!】 コロナをはじめ、感染症の発生や拡大が今後も予想されている中、ゼロ歳児のみがリスクを負うことはあり得ません。全ての園で看護師の配置を条件にすべきです! 【区の回答:費用対効果が不明】 一律の配置について、現状は考えていない。必ず配置することの費用対効果も不明である。今後も慎重な検討が必要。 【岩瀬の主張】 法律はあくまで最低基準を示したものでしかありません。今後のコロナ後の社会を見据えた中でも、ぜひ区としても対応を図ることを改めて求めます! 【感想】 区の回答は費用対効果が不明、ということで看護師の配置に否定的でした。しかし、そもそも「費用対効果」とは何を指すのでしょうか?コロナをはじめとした感染症は今後も発生が予想される中で、園児や保育士、保護者の命や健康を守るためのわずかな費用ですら、コストと考える現在の姿勢にこそ問題があると思います。今後も改善を求めます!

「なぜ毎回性別を言わなければいけないのですか?」練馬区の性別記載見直しへ!一歩前進

予算委員会では、ジェンダーの問題に関連して、昨年度に続いて、練馬区への申請書における性別記載について改善を求めました。区はすべての書類を確認し、必要のないものは削除するとのこと、一歩前進です! […]

「毎日必死に働いていますが、とても昇進したいとは思えません。」職場でのジェンダー差別解消を!②

予算委員会ではジェンダー差別について訴え、その中で職場での対応についても改善を求めました。 【はじめに】 練馬区で働く職員は男女ほぼ同数ですが、役職が上がるにつれ女性の比率は減少し、管理職はわずか20%。さらに、区の意識調査でも20代の女性職員のうち、いつか管理職に昇進したいと考えるのはわずか3%。その最大の理由が「責任への不安」とのことです。若い方に話を伺いましたが、「大学を卒業した時には、より大きな責任を持ちたいと思っていましたが、実際働いてみて、重い責任を果たすのはとても無理だと思うようになりました。」とのこと。 […]

「子育て中の私が参加したくてもできるわけありません」区の審議会、女性はわずか3割。対応の改善を!… ジェンダー差別 解消へ一歩前進

今回の予算委員会、ジェンダー差別の問題について繰り返し訴えました。最初の質疑では子育てなど、区の政策を検討する審議会で女性があまりに少ないことについて対応を求めました。 【はじめに】 コロナ禍においてもっとも影響を受けているのが普段から社会的に厳しい立場に置かれてきた方、特に女性の方々です。練馬区の昨年の自殺の状況を見ても、例年は男性が女性の1.5倍に達していますが昨年5月以降は女性と男性の比率がほぼ同数、40歳未満の方が全体の60%近くに達しています。 働く女性の圧倒的な多くは非正規労働、練馬区においても令和2年度4月現在、非正規の職員(会計年度任用職員)は約2,700名、そのうち95%が女性です。さらに職場での仕事に加えて家事育児・介護といったケア労働も担い、ダブルワーク、トリプルワークになっています。最新の区民意識調査においても『男性のほうが優遇』されている、と答えた方は74.6%にも達します。前オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗氏の女性蔑視の発言が世界中から厳しい批判を受けたなか、自治体としてもジェンダー差別解消にむけた取組をさらに進めることが不可欠です。 […]

地球温暖化、国が温室効果ガスの排出ゼロを宣言するのに練馬区は26%!区もしっかりと取組を!

連日、来年度の予算について審議が続いています。「環境費」では区の地球温暖化への取組の課題を指摘しました。(あくまでも概要です。詳細は今後の議事録をご確認ください。) 【はじめに】 気候変動の被害が年々深刻化する中、菅総理は昨年の所信表明演説で「2050 年までに温室効果ガスの排出をゼロにする」と宣言しました。 【1.練馬区、なぜ排出ゼロを目標にしないの?】 練馬区は昨年「練馬区環境基本計画2020」を策定。しかし示された目標は2030年度までにわずか「26%」の削減、世界や国、他の自治体と比較してもあまりに低いものです。全国でも既に266の自治体が「2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロ」を表明。深刻化する気候変動への対策として、まずは練馬区も2050年までの排出ゼロを目標にすべきです! 【区の回答】 今後、国から出されるロードマップ(計画)に沿って取り組みます。当面は現在の目標の前倒しに取り組みます。 【岩瀬の意見】 国のロードマップがいつ出されるかも不明です。目標の前倒しとのことですが、いつまでかも示していません。区の姿勢はあまりに消極的です。 【2.環境基本計画、全面的な見直しを!】 練馬区では去年、環境基本計画が作られたばかりですが、改めて目標も含めた全面的な見直しを行い、具体的な行動計画も示すべきです! 【回答】 国のロードマップを精査したうえで今後の検討を決めます。 【岩瀬の意見】 地球温暖化が深刻な中で、国の動向を待ってばかりいるのではなく、基礎自治体としてまずは練馬区として何をすべきかを考えるべきです。 【3.エネルギービジョンも全面的な見直しを!】 温室効果ガス削減に向けた大きな柱がエネルギーです。同分野の区の取組を示す「エネルギービジョン」は2016年に策定、期間は今年の3月まで。そもそも「エネルギービジョン」は東日本大震災で発生した電力供給の弱点を克服することが目的。改訂では地球温暖化対策も軸とすると共に、環境基本計画との連携や一体化なども検討すべきです! 【回答】 国のロードマップを見たうえで検討します。 ★岩瀬の思い 区の回答はすべて「国のロードマップを見てから考える」というものでした。しかし、ロードマップはいつできるかもわかりません。そもそも練馬区は国の下請けではありません。他区ではそれぞれが独自の目標を定め自立的な取組をしている中で、区の姿勢はあまりに消極的で、真剣さを欠いているものです。地球温暖化は待ってくれない中で、練馬区としても主体的に取り組んでいくよう、今後も訴えていきます。

【中止となりました】いわせてカフェ「区政報告会」4月18日(土)

【中止となりました】新型コロナウイルスの感染予防のため、区政報告会を中止とさせたいただきます。ご理解をいただきますようお願いいたします。 3月13日まで行われた練馬区議会定例会の報告会を行います。今回の定例会では来年度のお金の使いみち、予算の議論が行われました。練馬区の財源は1年で2800億円を超えて過去最高、それがどのように使われるのかをご報告します。また、区のコロナウイルスへの対応などもご連絡します。私からは児童相談所の開設や学校の教員への働き方改革、中学校のブラック校則、地球温暖化への区の取組などを訴えました。ぜひお気軽にご参加ください!

★練馬区議会での訴え④【23区で唯一児童相談所を作らない練馬区、どうやって子どもを守るの?】

★23区で唯一児童相談所を作らないと言っている練馬区、本当にそれでいいの? 来年度のお金の使い方や区の方針を決める予算委員会、子ども家庭費では虐待を受けている子どもへの支援について訴えました。虐待が全国的な問題となっている中で、政府はこれまで都道府県や政令指定都市などでしか設置することができなかった児童相談所を23区でも設置できるよう法律を改正しました。世田谷や江戸川、荒川では4月には児童相談所が開設します。そんな中で23区の中で練馬区だけは児童相談所を設置する予定はない、としています。ではどうやって子どもを守ろうというのでしょうか?地域での児相の設置、支援体制の強化を訴えました。区とのやり取りをご紹介します。(詳細は議事録をご覧ください)。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190331-00010001-wordleaf-pol ★今の児童相談所は問題だらけ ①職員が足りずに一人で63ものケースを担当! 現在の児童相談所の問題として、第一には子どもや家族と直接向き合う児童福祉司の方が全く足りていないと言われています。昨年度の実績を見ると、練馬区を担当する新宿区の児童相談センターでは一人当たり63.8ものケースを担当しており、目標としている40ケースよりもかなり高い数字です。私がヒアリングした以前児相の職員だった方も担当が100人を下ったことはないとのことでした。担当ケースの多さとともに、近年、急に人を増やしているなかで職員の経験不足も大きな課題になっています。 ★今の児童相談所は問題だらけ ②子どもを保護するはずの一時保護所が刑務所みたい… 児童相談所の中で、虐待などを受けた子どもを一時的に保護する一時保護所も深刻な状況です。2019年3月、東京都に対して第三者委員(弁護士)から「東京都児童相談所一時保護所への意見書」が提出されました。私自身、意見書で書かれているあまりの惨状に読みながら正直、吐き気がしました。 練馬区の子どもも入っている東京都の一時保護所では、私語や目を合わせることも禁止するなど、たくさんの厳しいルールが存在しているとのことです。ルールを破ると「個別対応」として、ついたてで仕切った場所で漢字の書き取りを長時間させたり、グラウンドを何周も走らせるなど「指導の名の下に、罰を与えている」などと書かれています。 「刑務所みたいで、感情をなくし、脱走してしまいたくなる」「誰かと話したい」「安全だけど安心ではない」。「テレビ見るときも『この向きだと話したくなるでしょ』と座る位置 を布回の真ん中に指定される。」「「ニコニコしているだけで『何笑ってるの?』と言われ,笑うこともできない。」 虐待など過酷な状況からやっと逃れた保護所で、過剰なルールに縛られ心が休まらない生活を強いられる子どもの叫びもつづられています。私も経験者の方からお話を伺ったのですが、保護所に入ると名前ではなく、番号でしか呼ばれないということ。授業の代わりに大量のプリントをさせられて、終えられなければ、その枚数文だけグランドをひたすら走らされる。本来一番に守られるべき子どもたちなのに、最低限の人権すらも守られていない、というのが現状です。 1.一時保護所の問題について、練馬区としてしっかり対応すべき! こうした課題に対して、練馬区としてどのような対応をしているのでしょうか、また今後対策を取ることを考えているのでしょうか? 【区の回答】 一時保護所について、何だか区が悪者かのような言い方をされたような印象を受けていますが、一時保護をする東京都がその課題について真摯に受け止めて、一時保護所の強化に取り組んでいます。一時保護所における具体的な運営等については、区が何か意見するものではないと考えています。 【岩瀬の感想】 私は都の第三者委員(弁護士)の意見を紹介しただけで、私自身が何か悪意を持って話したわけではありません。練馬区は一時保護所の中身について意見をいうつもりはないとのことですが、練馬区の子どもたちも過ごしている一時保護所で何が起こっているかを知らないはずはありません。東京都に任せきりというのは責任の放棄だと思います。 2.こんな問題を解決するためにも児童相談所の設置を! 東京都に児童相談所を任せている限り、練馬区として子どもに責任を持って向き合うことはできません。他区が児童相談所を作ろうとしている最大の理由、それは「地域の子どもは地域で守る」という思いです。他区では単に児童相談所を作ることを目的にしているわけではありません。世田谷、江戸川、そして横須賀の児相でお話を伺いましたが、一時保護所を含めた児童相談所はどうあるべきかを考え、多方面から意見を聞き、それを自区に活かしたいと考えていました。だからこそ練馬区も児童相談所を設置に向けて検討すべきです。 【区の回答】 区が児童相談所を設置した場合、その区の行政区域は都児相の管轄から外されます。法制度上、区は児相が担っている広域的、専門的な対応を担うことになります。しかし、他区では児相を設置しても、都の児相による支援が引き続き行われて、児相設置区においては都の児相職員を派遣することも都に要請しています。区が児相を作るのであれば自律的な運営が大前提であり、広い範囲の業務を区が行うのは限界があると思います。一時保護所についても、区が設置しても根本的な問題の解決にはなりません。親子分離が必要な重篤なケースは施設入所などの広域的な対応や専門的な支援が必要です。親子分離等の法的な措置と地域での子どもや保護者に寄り添った支援というのは同じ機関が行ってもうまくいきません。 【岩瀬の感想】 もちろん区が児相を設置することですべての問題が解決するとは思いません。しかし、一時保護所をはじめとした現在の問題に目を向けず、ただ東京都にこれからもお願いする、ということが本当に正しいことなのでしょうか?他の区では問題を抱えながらも、何とか自分達で地域の中で課題を解決しようとしている中で、練馬区の姿勢はあまりに消極的です。 3.練馬区の『虐待対応拠点』って名前はすごいけど、実際はどうなの? 練馬区は虐待への対応として7月に「練馬区虐待対応拠点」を設置するとしています。区の説明ではこの拠点には週に2回程度、東京都の児童相談所の職員が来て仕事をするとしています。しかし虐待対応拠点では何ができるのでしょうか?具体的には、電話での新しい相談などへの応対はできるのでしょうか?虐待対応拠点ができることで相談時間は伸びるのでしょうか? 【区の回答】 こちらの拠点では、ケースや業務の内容に応じて練馬区で実施した方が効率的、実効的であったり、児童、保護者の利便性が図られたりする場合に区の職員が活用するものです。新規の受付は予定していません。一時保護などは引き続き新宿のセンターが決定します。 【岩瀬の感想】 基本的には、東京都の児童相談所で行っている業務の一部を週に数回、練馬区で行うだけのことで、新規の相談も受けないとのことです。世田谷区では児童相談所の設置に伴い、24時間の電話相談窓口を開設することにしました。児童相談対応拠点とするならば、更なる権限の拡大とともに、虐待の大半が夜間に発生するということも含めて、相談時間の拡大なども検討すべきです。 【岩瀬の思い】「地域の子どもは地域で守る!」児相の設置を! 練馬区はこれからも児童相談所は東京都が担うべき、としています。しかし、区も現在の児童相談所では子どもを十分に救ってこれなかったことはわかっているはずです。他区では様々な課題や困難を抱えながらも「地域の子どもは地域で守る」という思いで児童相談所の設置に向けて努力を続けています。基礎「自治」体である練馬区も新たな一時保護所のあり方、児童相談体制のあり方を自分達で考え、実践していくべきだと思います。今後も訴えていきます。

練馬区議会 2020年第1回定例会 始まりました!練馬区の予算 過去最高の2,800億円!

昨日から練馬区議会の定例会が始まりました。今回は3月13日までの38日間、年に4回ある定例会の中でも長いものの一つです。今回の定例会では22の議案が区から提出されました。特に議論になるのが来年度の予算案についてです。 練馬区の予算は過去最高の2,826億円(昨年より100億円多い)に達します。現在の区民が74万人ですから、一人当たり30万円以上がつかわれることになります。そのお金が何に使われるのか、例えば児童相談所のことや学校のこと、子育てのこと、介護のこと、すべてが私たちの生活に直接関わります。 今回の議会では特に、中学校でのブラック校則や児童相談所のこと、地球温暖化への区としての取組などを訴えたいと思います。どなたでも傍聴できますのでぜひお越しください!

<練馬区、税金の無駄遣い!? 民間のジムに通うのに抽選で400名に400万円!!>

皆さんは知っていますか? 練馬区は区民の方が民間のジムに通うための補助として毎年400万円近くを使っています。メタボ予防を目的に個人トレーナーの指導を受けられるというもの。毎年、参加者は抽選で選んでいるとのこと。参加者のうち35%が途中でやめています。なぜ民間のジムに通うのに、抽選で選んだ方に多額の税金を使うのでしょうか?区民の健康のためであれば、区営のスポーツ施設の設備を改善するなど、多くの方のために役立てるべきです。訴えの概要をご報告します。(詳細は議事録をご覧ください。) <主張> 練馬区は「個人指導型フィットネスクラブ」の費用として来年、374万円を使う予定です。内容は参加者が10,800円を支払うと、区から8,500円の補助がでて、提携している民間フィットネスクラブで個人トレーナーの指導を受けられるというものです。プログラムには3回の個別指導、計画の作成、12回の施設利用が含まれます。タオルやシューズも無料で借りられます。プログラムの対象は年齢が30歳から64歳、BMIが18.5以上の方です。 この二年間、定員410名に対して応募は700名を超えています。特に練馬駅の近くのジムでは、定員が30名に対して応募は116名、大泉学園でも定員が15名のところ67名が申込んでいます。 事前に確認したところ、対象者については運動の優先度や収入に限らず、一定の条件を満たせば無作為に選んでいるとのことでした。基準もBMI18.5以上ということですが、こちらは例えば身長170㎝、体重53.5キロ以上とメタボは条件ではありません。これまでの内容を見ても、この数年は参加者の内、35%が途中で止めています。本当にこうした事業に税金を払っていいのでしょうか? 練馬区には区営のスポーツ施設もあります。なぜ、個人が民間のスポーツクラブを利用するために区の補助金を支払うのでしょうか?毎年300万をこえる予算を使うのであれば、個人のフィットネスクラブ利用の補助よりも区のスポーツ施設の機材やサービスの充実など取り組み、より多くの区民の健康増進のためにこそ使うべきです。 残念ながら時間が足りず、訴えだけになってしまいましたが、ぜひこうしたお金の使い方については今後も是正を求めていきたいと思います。

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