教員の精神疾患による休職が過去最悪、ハラスメント相談窓口の改善も!
2023年決算特別委員会、教育費では教員間でのハラスメント対策と部活動のあり方の見直しを訴えました。 練馬区で、うつ病などの精神疾患で3か月以上休職した小中学校の教員の数は、練馬区教育委員会によると今年度は8月末時点で過去最悪のペースに。その背景の一つには教員間のハラスメントも否定できません。 […]
2023年決算特別委員会、教育費では教員間でのハラスメント対策と部活動のあり方の見直しを訴えました。 練馬区で、うつ病などの精神疾患で3か月以上休職した小中学校の教員の数は、練馬区教育委員会によると今年度は8月末時点で過去最悪のペースに。その背景の一つには教員間のハラスメントも否定できません。 […]
1.練馬区で教員はどれだけ足りないの? 皆さんは練馬区で現在、どれくらいの教員が不足しているかご存じですか? 2023年11月現在では、区内で18名の教員が不足、産育休で休職した後に補充されないままのケースも存在します。年度初めの段階でも12名が不足し、小学校で担任が決まらないまま副校長が担任の代わりを務めたケースも。教員の成り手不足も深刻で、東京都では2024年4月採用では小学校の倍率はわずか1.1倍、6年前の2.7倍からも激減しています。 2.教員不足の背景は? 教員不足の背景には、教員のあまりにブラックな環境があるといわれています。練馬区の状況を見ても、2022年6月時点では過労死ラインとされる80時間を超えて時間外労働を行う教員が小学校では15%、中学校では26.8%に達します。さらに、教員は給特法と呼ばれる法律によって基本給の4%(8時間分)の残業代が給料に含まれることになっており、どんなに残業をしても残業代はつきません。教員が「定額働かせ放題」とも呼ばれる所以にもなっています。 3.今回の取組は 教員の処遇・給与などは東京都が管理しているため、練馬区で出来ることは限られているなかで、今回は大きく3つの取組が行われます。 1)土曜日授業の見直し 練馬区では振替休日を設定しない第二土曜の授業を年間8回に行っていましたが、今後は年4回になります。教員だけでなく、子ども達にとってもゆっくり休むという意味で大切だと思います。なお、運動会など振替休日を設定する場合は含まれません。東京都全体の状況はこちらの記事をご覧ください。 2)学校電話機の応答メッセージ設定時刻の変更 これまで幼稚園、小学校では18時半、中学校では19時まで職員が対応していましたが、教員の勤務時間は本来8時15分から16時45分まで。小学校では16時45分、中学校では部活動がおわる概ね18時半以降は自動応答メッセージが流されることに。これは私が2020年の決算特別委員会でも指摘していたことで、大きな一歩です。 なお、緊急の場合は練馬区に電話し、そこから教育委員会に繋がることになります。 3)通知表の所見の見直し こあれまでは学期ごとに所見として、子どもの様子などを書いていましたが、今後は年に1度になります。所見を書くために、1名あたり概ね30分、30名ですと10時間近くの作業でしたが、これが軽減されることに。なお、所見として書いていた内容は子どもや保護者に直接伝えることが求められます。 4.今後に向けて、なにが必要? それぞれの対応は大切ですが、抜本的には国や都として教員の数を増やすこと、待遇を改善することも不可欠です。練馬区では少なくとも、教員を補佐する学校生活支援員やスクールサポートスタッフなどの拡充も必要ですが、現在、学校生活支援員は学校当たり2名程度、あまりに少ない状況です。私は1クラスに1名は必要だと思いますし、そのためにも学校生活支援員については、現在の時給1350円から少なくとも1500円以上に改善していく必要があると思います。また、部活動支援員についても現在は13名ですが、全ての部活で対応できるような人材の確保が必要だと思います。 教員の働き方改革に関わるこれまでの記事はこちらをご覧ください。
幼稚園、保育園、小学校の今後の連携のあり方について、7月14日までのパブコメが開始。こちらは国が示した「幼保小の架け橋プログラム」の実現に向けて練馬区独自の方針を示すものです。 […]
今回の決算審議では教育費と全款補充質疑(全ての分野)の質疑を担当しました。皆さんから託して頂いた思いを訴える中、厳しい質疑が続きました。その中で少しずつですが、前に進んだこともありました。主な項目をご報告します。 […]
一般質問では、これまでも訴え続けてきた学校の教員の過重労働の改善も求めました。教員の過重労働は大きな社会問題にもなっていますが、中々改善されない状況。今回は特に教員の残業時間の把握、職員の増員を求めました。これまでの訴えはこちらをご覧ください。https://iwasetakeshi.net/tag/%E6%95%99%E5%B8%AB%E3%81%AE%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%B3/ […]
先日、小学校の保護者の方からこんなご相談を頂きました。 「子どもの通う小学校、先生の休職が相次いでいます。それぞれ担任を持っていました。代わりの教員も補充されていないため、いまは校長先生や教頭先生も担任を持っています。それぞれ、個別の仕事もある中で先生も大変ですし、何よりも子ども達が心配です。なんとかならないのでしょうか?」 […]
年に一度の一般質問、今回は特に皆さまから寄せられた生の声を議会で訴えることを通じて、改善を求めました。その一つとして、コロナ禍で過重労働に苦しむ多くの教員の方から寄せられた声を訴えました。詳細は議事録をご確認ください。 【はじめに】 教員の過重労働が大きな問題になっています。そもそも、教員には残業代が支払われず、その代わりに法律に基づいて給料に4%の加算が行われています。しかし、なぜ4%なのか、その根拠は法律ができた1966年当時の残業時間、ひと月にしてわずか8時間分でしかありません。80時間以上の残業があたりまえのように存在する現実とはあまりにかけ離れています。 「私たちは定額働かされ放題、この1年だけでも子ども達が飲み終えた牛乳パックの洗浄や部屋の消毒、どんどん新しい仕事が押し付けられもう限界です、助けてください!」 […]
これまで教員の方から過重労働への悲痛な訴えを数多く頂く中で、何度も区へ改善を求めてきました。1月末現在、20名以上の教員がうつなどで長期休養中、学校では教員の数が不足して、小学校では校長先生や専科の教員が担任を持つケースも。https://iwasetakeshi.net/2020/10/school-problem/ […]