谷原保育園の閉園について…なぜ事業者に30年も無料で土地を貸すのか?

12月の委員会、区立谷原保育園の閉園に関連し練馬区と新規事業者との協定が締結したとの報告がありました。谷原保育園、1万人以上の方が閉園反対の陳情を出したにもかかわらず区は閉園を決定。理由について、区は建物の老朽化とあわせて、私立園にすることで経費の削減になること、「一円たりとも無駄にしない」と説明。区立保育園の存続がお金の無駄であるかのような印象を受けました。 […]

練馬区 コロナ禍で子どもの体力は大きく低下。さらに深刻なのは子どもの運動への意欲の減退…。

文教児童青少年委員会で「東京都統一体力テスト」の結果が報告。 過去5年で練馬区でも小中学生の体力が大きく低下したことが明らかに(昨年度はコロナで未実施)。特に上体起こし、反復横跳び、20メートルシャトルラン、ボール投げで顕著だったとのこと。間違いなくコロナで運動の機会が奪われていることが背景にあります。 それ以上に深刻だったのが子どもの運動への意欲の低下。運動がしたい、運動が楽しいといった気持ちも過去最低になりました。機会が奪われることで子どもの意欲までもが減退していること、非常に深刻です。 […]

保護者からの訴え「 練馬区は保育園の待機児童がゼロとのことですが、私の娘は数えられないのでしょうか?」

先日、練馬区は保育園の待機児童が初めてゼロになったと発表。 しかし、ある保護者の方から「障害のある私の娘、すべて落ちてしまいました。私の娘は数に入れられないのでしょうか?」といった訴えが届きました。 […]

緊急事態宣言へ。国の支援を待つのではなく練馬区独自の支援を!区は聖火リレーに1500万円も本当にかけるの?

3回目の緊急事態宣言が発出されると報道される中、朝の駅頭でも仕事を失いそうだという悲痛な訴えを頂きました。 そうした中、昨日の文教児童青少年委員会では、国が行う「 低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金 」について報告がありました。国として初めて、ひとり親以外で困窮する世帯(二人親世帯)に対しても現金を支給するとのこと。 しかしこちら、対象があまりに厳しく、時期も遅すぎます。 特に二人親については詳細は未定ですが対象は住民税非課税世帯と言われています。しかし、両親がいて住民税非課税の子育て世帯というのは、夫婦とも仕事がないなどあまりに限定されています。多くの方は住民税を払いながらもコロナ禍で苦しい生活を余儀なくされており、あまりに狭いと言わざるを得ません。また、支給の時期についても、前年度の住民税が確定するのは6月ですので二人親世帯では7月以降になるとのこと。 こうした中、昨日の委員会では 練馬区 として独自の給付金の実施を求めたところ、区は現在は検討していないとの回答でした。 区は財源が厳しいと繰り返しますが、いまだに区内での聖火リレーの応援やセレブレーションに1500万円以上を予定し、オリンピック関連予算だけでも4,500万円にも達しています。財政が苦しいというのであれば、今こそこうした予算を削って、コロナ禍で生活が困難になっている方に支給すべきです。引き続き区としての対応を求めていきます。

学校で100グラム1000円の和牛を配ることに。本当にそれでいいのか?

先日の委員会、小中学校の給食で業者支援のため100グラム1000円の和牛を3回提供するとの報告。あまりの値段に衝撃を受けました...。昨年、政府が事業者支援のために和牛を配ると発表、国会でも可決され合計で1,300億円以上が計上されています。https://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/attach/pdf/index-329.pdf 練馬区でも小中学校の給食で3回提供するとのことで、単純に計算すると1.5億円もの金額に。もちろん子ども達が良い食材を食べることを批判するものではありません。しかし、多くの人が苦しんでいるなかで、なぜ特定の団体や業者だけを優遇するのでしょうか? 委員会では、和牛以外の食品や目的に転用できないのかを確認しましたが、国から指定されていて駄目とのこと。いやなら食べないという選択しかないとのことです。例えば、同じ牛でも国産牛ではダメとのこと。私の所にはコロナで1日270円の給食費の支払いが辛いといった相談を何度も頂いています。https://iwasetakeshi.net/2019/09/child-poverty/ 区ではどうしようもないとはいえ、それほどのお金をかけるのであれば、一か月でも給食費を無償にした方がよっぽど助かる方は多いはず。政府には人々の怒りの声が聞こえないのでしょうか?あまりに理不尽だと思います。  

練馬区の中学校でも1クラスに一人は不登校… 原因は子どもの無気力?区は当事者の意見を聞いて!

11月24日の委員会では、2019年度(令和元年度)の不登校についても報告がありました。不登校(年間30日以上学校に通えない児童生徒)の比率は昨年度に過去最高を記録、小学校では1%、中学校では4.35%でした。中学校では25人に一人、1クラスに一人以上が不登校になります。また、NHKの調査では学校までは行けるものの、教室には入れないいわゆる「隠れ不登校」の子どもは不登校の3倍はいるとのこと、練馬区においても具体的な数値はありませんが多くの子どもが不登校の状況にあります。 不登校の理由について、区の報告では小学校では1位「無気力、不安」2位「親子の関わり方」3位「いじめを除く友人関係」で中学校では1位「無気力、不安」2位「いじめを除く友人関係」3位「学業の不振」とされています。しかし本当にそうなのでしょうか? NHKが全国の不登校の子ども達に行った調査によると最も多いのが「先生との関係」「いじめ」「決まりや規則になじめない」という結果でした。リンクはこちら なぜ大きな違いがあるのか、不登校の原因について、区の調査では子どもではなく学校が判断しているからだと思います。学校の教員が子どもの不登校について、自分との関係が悪いから、と答えられるでしょうか?不登校に対して、区として真剣に取り組むのであれば、こうした調査などにおいても、もっと当事者である不登校児童生徒の声を聞く仕組みを作るべきです。「当事者ぬきに当事者のことを決めないで!」今後も訴えていきます。

練馬区 でのいじめは1校あたり年間9-10件、本当にこんなに少ないの?

11月24日の委員会で2019年度(令和元年度)に区内の小学校では541件、中学校は352件のいじめが発生(認知)したと報告されました。区内には小学校が65校、中学校が33校ですので、1校あたり年間9-10件程度のいじめだったということになります。しかし、この数字はあまりに少ないのではないでしょうか? どうやっていじめを見つけたか、そのきっかけについて見てみると、「学校の教職員等が発見」が最も多く小学校、中学校ともに7割以上を占めています。他方で、「本人からの訴え」は小学校で8%、中学校で11%のみです。 練馬区の説明では、「学校がいじめを丁寧に発見できている」とのことですが本当にそうなのでしょうか?逆の見方をすれば、学校が見つけたいじめしか把握できていない、ということだと思います。 特に今の時代はLINEなどのネットを通じたいじめも数多く発生しているなかで、学校が把握できているいじめは氷山の一角だと思います。だからこそ、大切なのは本人からいじめを訴えやすい環境を作ることであり、そのためにもLINEやメール、電話での相談についてより積極的な活用を検討することなどを区へ求めました。

部活動の子ども達、熱中症にならないか不安です、子ども達を守ってください!

連日の暑さの中、複数の保護者の方から炎天下での部活動について、熱中症が不安とのご相談を受けました。ご紹介します。 「娘が所属する中学校のソフトテニス部は今日も午前中から練習をしていました。ここまで危険な暑さに達してしまっているので、子供たちに事故がある前に部活動の中止の判断を出さなければならない状況かと思います。子供の安全を隅に追いやりながらの部活は誰のためのものでしょうか。ぜひ対応をお願いします。」 昨年だけでも都内で、熱中症で救急搬送されたのは児童、生徒だけで513名に上ります。本日東京都に対して、初めてとなる「熱中症警戒アラート」が発令されました。このアラートは本年から開始したもので、熱中症を予防することを目的に、環境省と気象庁が共同で発表しています。アラートが発令されると「不要不急の外出はできるだけ避ける」として、エアコンが設置されていない屋内外の活動は中止することが求められています。 各校に確認した所、アラートが発令されたことで部活動を中止した所もある一方で、通常通り部活動を行っている学校もあるとのこと。しかし、学校の判断に任せるだけではなく、子どもや先生達を守るためにも区として責任を持って対応する必要があります。区に訴えた所、アラート等が発令されたら、活動を行わないよう区から学校に通知するとのことでした。区として対応するとのことで前進ですが、今後も酷暑が予想される中で、迅速な対応を引き続き求めます。

★6/15 文教児童青少年委員会…コロナ対応、ICT対応、図書館、児童館など。

6月15日の文教児童青少年委員会の主な議論です。ご質問などあればご連絡ください。 1) コロナによる登校自粛について 6月8日(月)現在、練馬区 小学校では学校当たり平均1.68人、中学校では1.07人がコロナを理由に登校を自粛。不登校の児童生徒へICTを活用した授業の配信等は、全員にタブレットを配ったら検討とのこと。今すぐ検討を開始するよう強く求めました。 2) 牛乳パックの洗浄について 練馬区 の小中学校、今日から給食開始。牛乳パックの洗浄を各校で行う予定だったが感染予防のため29日までは全て回収し廃棄することに。その後は各校での対応に。子どもに洗わせないことは評価できますが、29日以降も子どもや教員の負担にならなない対応を求めました。 3) ICTの活用について #練馬区 の小中学校の保護者アンケート、ネットを使えない環境の家庭は小学校 2.5%、中学校 5.0%。プリンターがない家庭は小学校、中学校ともに25-26%。思った以上に低い比率。無い家庭への支援とともに一刻も早くオンライン実現に向け対応を求めました。 4) 図書館 の利用について #練馬区 の図書館、17日から第二段階に移行し、書架の利用が可能に。第三段階の閲覧席の利用等は二週間後を目途に検討とのこと。利用者数の制限や名簿提出などはありません。 5) 平和台図書館 の指定管理について 今後5年、シダックスが指定管理を継続との報告。司書の比率が指定管理の9館中で最低(55.3%)である中、指定管理の見直しを要望。区は基準である5割を超えるので問題ないとの回答。他方で今後、司書率を挙げるよう求めるとのこと。 6) 児童館 について 2018年の児童館ガイドライン 改正を受け、練馬区 の児童館、子どもが意見を述べ、参加できる体制を作るよう要望。区として、既に児童館の祭りでの子どもの意見の反映などを実施。さらに子どもの主体的な活動を後押しするよう求めました 7) 学童支援員 について 学童支援員の待遇について、練馬区 は特に問題と感じていないとのこと。しかし実態は年150万未満が46%(2014,全国調査)であまりに低いです。国の処遇改善事業について、23区では新宿、板橋、葛飾のみが活用。#練馬区 でも活用し待遇改善を図るよう要望。 8) コロナ対策 について 給食では全員が前を向き食事。アクリル板設置や弁当給食(弁当箱に給食を入れる)実施校も。授業中フェイスシールドを導入している学校は7校、教員と生徒の間にビニール幕を設置する学校も。区として各学校の要請に沿い適切な支援をするよう要望しました。 岩瀬の考え 今回特に訴えたのは、コロナによる登校自粛の児童生徒への対応。練馬区全体では100名以上に上ります。また、それ以外の理由で不登校となっている児童・生徒も数多くいます。区の回答では、不登校の児童生徒へICTを活用した授業の配信等は、全員にタブレットを配ったら検討とのことですが、それではあまりに遅いと思います。学校との繋がりを持ち続けるためにも一刻も早く、区として実現に向けて検討をすべきと訴えました。今後も対応を求めていきます。  

練馬区の保育園の待機児童数について 待機児童の数え方、あまりにおかしいです!

今日の文教児童青少年委員会で、2018年4月時点の保育所等の待機児童数の質疑を行いました。練馬区は今年4月の保育所の待機児童数を79名と発表しました。みなさんはこの数字、どう思いますか?「意外と少ないな」と思う方も多いと思います。 でもこの数字、実態を反映したものではありません。 どんな方が練馬区の考える「待機児童」なのでしょうか? そもそも、認可保育所等に落ちてしまった方の合計は978名。ここから様々な理由で待機児童から引かれていき最終的に79名に。しかし、どんな方を除くのか、その方法に問題があります。 例えば現在は、認可保育所等に入れなくても、自宅から2キロ以内に「利用可能な保育所」がある場合、待機児童とは数えられません。しかし、「利用可能な保育所」は、認可保育所等だけでなく、認可外の認証保育所、1年保育、幼稚園預かり保育(ねりまこども園)も含んでいます。しかしこの数え方、あまりに乱暴です。 わかりやすいのが経済的な側面です。認可保育所では所得によって毎月の保育料が決まっていて、所得が少ない方は無料ですし、数千円の方もいます。一方、認証保育所では金額は基本保育だけでも、月々6万円以上かかることも...。もちろん保育料の軽減はありますがそれでも月々の金額は、4万円以上かかることもあります。経済的な事情で、認証保育所を申し込めない方も多いのです。 しかし、そうした方も申し込みをしていない、ということで練馬区の「待機児童」から除かれます。他にも幼稚園預かり保育(ねりまこども園)では延長保育や給食もないので申し込むことができない、そんな方も区の「待機児童」にはなりません。池尻さんが資料請求をしたところ、100名以上の方が、「認可外の利用可能な施設」が近くにあるのに申し込みをしていない、という理由で待機児童から外されていました。 他にも問題があります。求職中の方も、保育所等に落ちた際、「現在は求職活動を休止していますが、内定した場合は再開し、就労先を決定します。」と答えると待機児童から外されます。でも保育所が見つからない場合、多くの方は、子育てのために求職活動を一時的にあきらめなくてはいけない筈です。しかし、こうして待機機児童から外された方は80名、あまりに乱暴です。 育児休業についても同様です。今年から復職の意思のある方は待機児童と数えることになりましたが、区に対して「申込時は入園できたら復職するつもりでしたが、育児休業延長により現在は復職を希望しません」と答えると待機児童からは除かれます。 保育所等が見つからなかった段階で、多くの方が会社に育児休暇の延長を申請せざるを得ず、その際には期間も含めて申請します。にもかかわらず、すぐに復職しなければ「あなたは復職の意思はない」として130名近い方が練馬区の待機児童から外されてしまっているのです。 その他にも、あくまでもセーフティネットの1年だけの保育に入った方、87名も待機児童から除かれています。 練馬区は待機児童が89名と発表しましたが、何倍もの方が認可保育所等に入れず苦しんでいるのです。練馬区はこうした計算を改めるとともに実態に沿った対応を行うべきです。

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