最近読んだ本 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」

都知事選も終わり、お友達から紹介頂いた本を読み始めたら面白くて一気読み。2019年の本屋大賞「ノンフィクション大賞」の受賞作。作者はイギリスで暮らすブレイディみかこさん、息子さんが通う元・底辺中学校での生活の様子や親子の会話を通じて社会や政治のあり方を学ぶもの。 日本よりもさらに階級差別や人種差別が厳しい多民族国家のイギリスでの暮らしを通じて親子が成長する姿は勉強になります。私自身も多くの差別を受けてきたのでとても共感できました。 「多様性ってやつは喧嘩や衝突が絶えないし、そりゃないほうが楽よ。」「楽じゃないものがどうしていいの?」「楽ばっかりしていると無知になるから。…多様性はうんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなのだと思う。」 「暴力は言葉でもふるえるんです。殴られるよりもそっちの方が痛いこともある。」 本の中で、何度も人種差別を受ける描写が出てきますが、私も南米で生活していた時に、「チーノ!」(中国人!)と罵声を浴びせられたことや唾を吐かれたこともあります。 そうした差別をなくすために大切なのは人の痛みを自分の事として感じる力、本では「エンパシー」と紹介したうえで「自分で誰かの靴を履いてみること」と説明しています。ヘイトスピーチやジェンダー差別などが数多く残っている日本でも必要なことだと思います。ぜひご一読ください!

【体育の時、下着を脱がなくてはいけないの?】皆さんの声が区を動かします?

以前のブログでも紹介しましたが、保護者の方から子どもの体育の授業の際に、体操服の下着を脱ぐことが求められる、という訴えを頂きました。「汗で冷えるから」とのこと。驚いてSNSで紹介した所、区内の数十名もの保護者から同様の声が届きました。 https://iwasetakeshi.net/2020/06/violation-of-childrens-rights/ 届いた声を教育委員会に伝え、確認とともに改善を求めた所、訴えのあった多くの学校で脱ぐよう指導した上で、「下着をつけたいという児童には個別に対応」していたと判明。区としては個別にも対応しているから問題ない、ということでしたが脱ぐように指導すること自体が問題です。 区から各学校に「肌着を着用するかは本人の自由」と伝えるよう求めました。区からは校長会で話し合うとのことでした。 そんな中で、ある学校で「今後は下着の着用の有無は家庭で判断頂く」と連絡があったとのこと!ようやく一歩前進です?多くの保護者の声が区を動かしました。全ての学校で同じ対応になるよう今後も訴えていきます。

★LGBTの方の訴え「なぜこんな思いをさせられるのでしょうか?」

先日、区内在住のLGBTのカップルからの悲痛な訴えが届きました。 「子どもが学童を続けるためには私だけでなく家族同様に、パートナーの就労証明証 まで提出するよう言われました。 これまで、私たちはパートナーとは認められなかったので、全て一人親として申請してきました。様々な差別をうけ、どんなに訴えても、婚姻家庭に準ずるような公的な補償も得られないまま生きてきました。他人としか扱ってこなかった私達に対して、行政の都合のいい時だけ、法律婚の家庭と同様の義務を求めるのでしょうか?なぜ私達はこんな扱いを受けなくてはいけないのでしょうか?」 その通りだと思います。私自身、この6年、ずっと同性であっても婚姻に準ずる関係を認めるパートナーシップ制度の導入を求めてきましたが、練馬区は拒否し続けてきました。にもかかわらず、学童に通う条件として、パートナーの方に対しても結婚している方と同じように就労証明書の提出を求めるのはあまりに理不尽です。 区に対応を求めた所、提出を求めたのは間違いだったとのことで訂正されました。また、文教児童青少年委員会でも指摘した所、区として二度とこうしたことが起こらないよう、すべての学童、ねりっこクラブにたいして区から通知を行うとのことでした。 区として、お二人だけの問題ではない、ということを受け止め、対応したことは評価できます。ただ、一番大切なのは、お二人の関係が公的に認められることです。パートナーシップ制度の導入を含めて引き続き訴えていきます。

【こんなことまでボランティア? 練馬区はちゃんと人にお金を払って!!日本語講師の待遇の改善を!】<決算委員会の報告③>

練馬区に住む外国籍の方は増加を続け、9月の時点で20,800人。今年の1月から9月までに新たに区民になった方のうち20%が外国人でした。こうした中、日本語の理解に課題のある子どもへの学校での支援はますます重要になっています。2018年度に練馬区で日本語の指導が必要な児童・生徒を受け入れた学校の数は小学校では40校、中学校でも18校(合計58校)、区内の半数以上に上りました。 区では、日本語の習得が不十分な児童・生徒を対象に、日本語の講師を学校へ派遣しています。しかし、重要な役割を担っているにも関わらず、日本語講師は区の職員ではなくあくまで「ボランティア」(有償)として位置づけられています。そうした中、今回は日本語講師の待遇の改善を求めました。以下、概要をご報告します。 【岩瀬の訴え】 日本語講師には専門的な知識・経験が求められます。また、学校内での活動を行う中で個人情報の守秘義務など多くの責任も発生します。重要な役割を担う日本語講師をボランティアにお願いし続けていること、また7年前に時給を半額に引き下げ、そのままにしてきたことは区の多文化共生政策を考える上で大きな問題です。 今年の6月には「日本語の教育の推進に関わる法律」いわゆる日本語教育推進法が国会で成立しましたが、その目的の一つは学校等における「日本語教育の水準の維持向上」です。同法に則って日本語講師の身分と権限、責任を明確化すること、具体的には会計年度任用職員としての雇用、短期的には謝金の単価の向上などを図るべきです。 【区の回答】 会計年度任用職員は、まさにその名の通り年度を通して雇用していく制度です。日本語の講師につきましては、比較的期間が短いということもあってこの会計年度任用職員とはしていかないという考えです。国や都の動向を注視しながら必要に応じて検討を考えて参りたいと思いますが、日本語講師については来年も同じような形態で進めていきたいと考えてございます。 【岩瀬の意見】 練馬区は来年度以降も日本語の指導をボランティアにお願いするということでした。東京オリンピックでも問題になりましたが、専門性や経験が求められる中でいつまでも区民の「善意」や「やりがい」に頼るべきじゃありません。身分や待遇、責任が明確化されるよう、今後も訴えます!

<自分のありたい姿ってなんだろう?多様な生き方を認めあうことについて>

区民講座の「自分らしく生きるために」に参加し、その後、HIV陽性の方を支援するNPO「ぷれいす東京」の懇親会に参加しました。 区民講座の講師の渡辺さんとは、練馬区で「同性パートナーシップ条例」を作るための陳情が出されたとき以来のお友達で今日のお話もとても楽しみにしていました。心の性と体の性が一致しないと感じながらも、誰にも相談できずに数十年を過ごしてきたという事、しかし勇気を出して自分の気持ちに正直に生きるように決めた事で、新たな出会いや生き方に出会えるようになったという話、とても印象的でした。 また、ぷれいす東京では、LGBTでHIVの当事者の方と友達になりました。その方も小学生の頃、自身がゲイであることに気づいたものの、誰にも相談できず、あまりにも苦しかったので何とか「治そう」と思って病院にも行ったものの「病気でないから治らない」と言われて絶望的な気持ちになったとのこと。何度も女性を愛そうと思ったものの、どうしてもできなかったということでした。今でも差別されることを恐れて親しい方にしか自分のことを話せていないとのことでした。 当事者の方々のお話を伺って改めて思ったのは、性的マイノリティの権利を考えるということは、決して当事者の方だけの問題ではなく、私たち一人ひとりが「尊厳を持つ個人」としてどれだけ尊重できるか、その仕組みを作ることに他ならない、ということでした。誰を好きになるか、それは一人ひとりに当然認められた権利です。それが、同性だということだけでこれほどまでに生きづらさを感じてしまう、差別を受けてしまう、そんなことが絶対に許されてはいけないと改めて思いました。

2019-05-25T22:37:03+09:002019年5月25日|Tags: , , |

<レインボーのタスキが繋ぐもの>

私が一番訴えていることの一つが多様性の尊重。そのシンボルとしてレインボーのタスキをつけて地域をまわっています。でも、「男のくせに何やってるんだ!」と罵声を浴びることも。 やはり凹みます。 そんな土曜の午後、スーパーの前で訴えをしていたら、若い方が私のところへ。「実は私はLGBTです。レインボーのタスキを付けて話している姿を見て、すごく嬉しくて声をかけたんです。」とのこと。普段は政治にも興味を持っていなかったけど、勇気を出して話してくれたということで、すごく緊張されているようでした。決して一人ではないということをお伝えして連絡先を交換しました。必要としている方に少しでも思いが届いたという事、辛いことも多いですが、議員になって良かったと心から思いました。そして、レインボーのタスキ、輝いて見えました。(写真は友人でカメラマンの竹花さんが今日の午後撮ってくださったものです。)

2019-04-06T22:37:17+09:002019年4月6日|Tags: , , , , |

<自転車で回る南大泉、レインボーはどこまでも…>

選挙が近づく貴重な土曜日、何をしようかチームで思案。ミニ区政報告会(いわせてカフェ)を予定していたのですが、カフェに人を呼ぶよりも私自身が地域に出るべき!というご意見を頂き予定を変えて、南大泉を自転車で回ることに。チームの皆さんとスーパーや公園の前など、人が少しでもいそうなところで立ち止まってのご挨拶。最初は皆さんに受け入れてもらえるかな?とドキドキしていたのですが、思いのほか優しくて、立ち止まってチラシを受け取ってくれたり、レインボーのタスキをなびかせながら自転車に乗っていたら、子どもたちが手を振ってくれたりと、嬉しいような恥ずかしいような。 印象的だったのはスーパーの前で、区が消費税増税を受けてプレミアム商品券を配ることを話していたら、初老の女性が「私たちは施しを受けたいわけじゃない。消費税をあげることで若い人たちが苦しむ姿を見たくないだけです。」と滔々と訴えかけてきたことでした。声はガラガラ、足は棒のようになりましたが、駅だけでなく、地域の中に入ることで見えるものを改めて実感しました。ぜひこうした取り組みを全ての地域で行いたいと思います。

2019-03-16T19:33:03+09:002019年3月16日|Tags: , , , |
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