練馬区の子ども食堂 皆さんのご自宅の近くにも。どこにあるかご存知ですか?

子ども食堂、1年間で1400カ所増えて3700カ所へ! 家庭環境の問題や経済的な事情を抱えた子どもたちを地域で見守り、支える拠点となる「こども食堂」が、全国の3700ヵ所以上に開設されているとの調査結果が明らかになりました。この数値、わずか一年前(18年)の調査時よりも約1400カ所増え、約1.6倍とのことです。 練馬区でも14カ所以上の子ども食堂があります。 練馬区でも区への情報提供があったものだけでも14カ所以上の子ども食堂が存在します(今年2月時点)。開催日や参加可能な方など、それぞれ特徴がありますので、ぜひ皆さんのご自宅の近くの子ども食堂をご確認いただいて、必要な方などへお知らせください。    

2019-11-08T15:03:35+09:002019年11月8日|Tags: , , |

プレミアム付き商品券 購入申請は練馬区でもたったの3割!

消費税増税対策として始まったプレミアム付き商品券事業で、対象者である低所得者のうち、実際に自治体に購入を申請したのはわずか3割程度にとどまっていることが共同通信の調査で分かりました..記事はこちら 練馬区でも10月末の段階で申請者はたったの3割 練馬区においても10月末現在で低所得者による申請は3割程度とのこと。最大の理由は、「所得が低い方にとって、2万円の出費は困難」ということ。国は最大で2千万人の利用を想定していましたが、このままでは目的としていた個人消費の下支え効果は限定的となり、制度の実効性も問われます。最初から所得が低い方にとって2万円もの支払いをすることは厳しいことはわかっていたこと、そのために合計で1800億円以上もつぎ込むなんて、大変な無駄遣いです!  

【恩納村 の SDGs への取組 「近すぎて、大切なものに気づけない」行政視察報告③】

視察の二日目、恩納村のSDGs(Sustainable Development Goals)の取組を学びました。SDGsとは、国連が提唱する持続可能な開発目標のことで、「誰も置き去りにしない」ことを基本理念にしています。各自治体でも取組が求められているなかで、恩納村はサンゴの保全を中心とした計画を策定し、国から昨年度、SDGsのモデル事業にも選ばれました。 村は「サンゴの村宣言」を行ったうえで、持続可能な観光を中心に据えながら、女性の社会進出、賃金の向上、ダイバーシティやバリアフリーの推進などにつなげることを目標にしています。また、観光目的税を導入して、宿泊の際に一定の税を徴収し、環境の保護にもつなげる取組も行おうとしています。 事業を展開する上で一番の課題の一つは、サンゴがあまりに身近にあり、その大切さに気付いていない住民の意識を変えていかなければいけないこと、とのことでした。そして具体的には課題を可視化する取り組みなども行うとのことでした。 練馬区においても、子どもの貧困、障がいを持った方への支援、緑の保全など問題は山積していますが、地域で暮らす中であまりに日常のため、一つ一つの問題になかなか気づきづらい、といった状況があると思います。今回の恩納村のSDGsへの取組はこうした課題を可視化し、解決を図るという意味でも参考になるものでした。練馬区においても「誰も置き去りにしない」持続可能な開発とは何かを議会や住民が一緒になって考え、練馬区としてのSDGsを打ち出すべきだと思います。

【沖縄 恩納村 の光と影 行政視察報告②】

練馬区議会の視察の二日目、恩納村を訪問しました。恩納村はサンゴを中心とした観光の村、住民はわずか1万人ですが観光客は年間280万人に達します。村は持続可能な観光に取り組むべく住民や企業と協力してサンゴなど環境の保全に全力で取り組んでいます。 しかし、村の3割は米軍の基地。射撃場として使われていて、日常的に砲弾の音が聞こえてくるとのこと。砲弾による山火事も発生しています。しかし、基地内は治外法権で日本の消防隊は入れず、しかも米軍の消火はなぜか17時に終わってしまうので、一晩中山が燃え続けることもあったとのことでした。 どんなに村が自然を守るための努力を続けても、こんな形で基地がある限りは不可能です。観光客の方々は海沿いの綺麗な姿を見て感動して帰りますが、その裏側にはこれほど大きな問題があること。私たち一人ひとりが受け止めるべき問題です。  

【#明治学院大学 #白金祭 での政治講演会のお知らせ 11/2(土) 14時から】

明治学院大学の白金祭、政治学科主催の「政治講演会」でゲストスピーカーとしてお話することになりました。去年のゲストは立憲民主党の枝野さん、私でいいのか...と思いながらも、せっかくの機会ですので、地域における多様性と政治の役割について #LGBT, #外国人, #ブラック校則, #性教育, のことなどお話したいと思います。 11月2日(土)の二時から、どなたでもご参加いただけます。ぜひお気軽にお越しください!

【こんなことまでボランティア? 練馬区はちゃんと人にお金を払って!!日本語講師の待遇の改善を!】<決算委員会の報告③>

練馬区に住む外国籍の方は増加を続け、9月の時点で20,800人。今年の1月から9月までに新たに区民になった方のうち20%が外国人でした。こうした中、日本語の理解に課題のある子どもへの学校での支援はますます重要になっています。2018年度に練馬区で日本語の指導が必要な児童・生徒を受け入れた学校の数は小学校では40校、中学校でも18校(合計58校)、区内の半数以上に上りました。 区では、日本語の習得が不十分な児童・生徒を対象に、日本語の講師を学校へ派遣しています。しかし、重要な役割を担っているにも関わらず、日本語講師は区の職員ではなくあくまで「ボランティア」(有償)として位置づけられています。そうした中、今回は日本語講師の待遇の改善を求めました。以下、概要をご報告します。 【岩瀬の訴え】 日本語講師には専門的な知識・経験が求められます。また、学校内での活動を行う中で個人情報の守秘義務など多くの責任も発生します。重要な役割を担う日本語講師をボランティアにお願いし続けていること、また7年前に時給を半額に引き下げ、そのままにしてきたことは区の多文化共生政策を考える上で大きな問題です。 今年の6月には「日本語の教育の推進に関わる法律」いわゆる日本語教育推進法が国会で成立しましたが、その目的の一つは学校等における「日本語教育の水準の維持向上」です。同法に則って日本語講師の身分と権限、責任を明確化すること、具体的には会計年度任用職員としての雇用、短期的には謝金の単価の向上などを図るべきです。 【区の回答】 会計年度任用職員は、まさにその名の通り年度を通して雇用していく制度です。日本語の講師につきましては、比較的期間が短いということもあってこの会計年度任用職員とはしていかないという考えです。国や都の動向を注視しながら必要に応じて検討を考えて参りたいと思いますが、日本語講師については来年も同じような形態で進めていきたいと考えてございます。 【岩瀬の意見】 練馬区は来年度以降も日本語の指導をボランティアにお願いするということでした。東京オリンピックでも問題になりましたが、専門性や経験が求められる中でいつまでも区民の「善意」や「やりがい」に頼るべきじゃありません。身分や待遇、責任が明確化されるよう、今後も訴えます!

【練馬区の子どもの貧困待ったなし、せめて他区と同じくらい子どもにお金をかけて!】<決算特別委員会の報告②>

消費税増税によって、子育て中の世帯、特に小中学生の子どもがいる世帯にはさらに重い負担がのしかかります。国が救済策として実施するプレミアム商品券も区内で対象となる方の5割以上は60代以上であり、小中学生の保護者の世帯にはほとんど関係ありません。そこで、特に生活が苦しい小中学生の世帯向けに支給している就学援助を増額するよう訴えました。以下、ご報告します。 【最初に】 練馬区では生活保護の1.2倍までの収入の世帯を「準」生活保護として、学校でかかる費用の一部を就学援助として支給しています。今年度、就学援助を認められたのは公立の中学校では4.5世帯に1世帯(22.3%)、小学校でも6.5世帯に1世帯(15.4%)に上っています。(この数字はあくまでも申請ですので、実態はもっと多くの方が必要としています。) 就学援助の中で、練馬区が入学時に支給しているお金(入学準備金)は小学校では47,380円、中学校では54,070円です。しかし、その金額では十分ではありません。小学校ではランドセル、中学校では制服など、入学時には多額の出費が必要です。ランドセルは平均4万円代、制服も6万円以上ともいわれており、その他の必要な学用品をそろえると、入学の段階で小学校では10万円、中学校でも15万円ほどかかるともいわれます。 こうした中で、保護者にとっては、この援助を増やしてほしい、というのが切実な思いです。私が通っている子ども食堂で、ある保護者の方が、「子どもの入学式、本当は嬉しいはずなのに、経済的に苦しくて迎えるのがつらい」と打ち明けてくれました。 【岩瀬の訴え】 他区の就学援助の支給の状況を事務局に調査していただきました。それを見ると、区によって入学準備金の支給額にずいぶんとばらつきがあることに驚きました。具体的には、高いところでは、小学校では67,380円、中学校では104,710円を支給している自治体もあります。23区の平均支給額を見ても小学校では約54,200円、中学校では66,100円です。練馬区は小学校で7,000円(13%)、中学校では12,000円(18%)も23区平均より低いことになります。こうした状況を勘案したうえで、ぜひ消費税増税に合わせて入学準備金の増額を行うべきです! 【区の回答】 一部に突出した単価設定を行う区がある中で、平均金額は各区の単価を単純に合計して23区で割り返した数字なのかなと考えてございます。単価設定は適切であると考えておりますので、現時点でこの単価設定を見直すことはございません。 【岩瀬の意見】 練馬区はこれまで何度も「子育てしやすい町」と標榜してきた中であまりに冷たい回答だと思います。本来、義務教育に関わる費用は憲法の趣旨に則って全て無償であるべきです。打ち上げ花火やアニメ振興、世界都市農業サミットなどの目立つ事業にお金を使うよりも、目立たなくても大事な声、地域で苦しむ声にこそ区は耳を傾けるべきです。今後も改善を求めて粘り強く訴えたいと思います。

【決算で練馬区の関係団体(外郭団体)への質疑ができなくなるなんて…透明性の確保ってなんだっけ?】

いよいよ来週から練馬区議会の定例会が始まります。今回昨年度の区のお金の使い方をチェックする決算特別委員会も開かれます。練馬区でお金がどのように使われたかを審査するとても大切な機会です。しかし昨日の議会運営委員会で突然、今回から練馬区の関係団体(外郭団体)への質疑がなくなる、ということが示されました。外郭団体というのは区がお金を出して、主に区の事業を行っている団体でシルバー人材センターや文化振興協会などがあります。平成26年度には38億円が区から支出されています。多くの場合、団体のトップは区のOBが務めています。外郭団体については、区民の方から「区民の方から天下り先の温床になっているのでは」、「外郭団体は非効率なのでは」といった声が練馬区にも寄せられており、区も「練馬区のこれからを考える」(2015年12月)で事業の明確化、整理、指導、監督の見直しなどを示していました。 にもかかわらず、透明性を確保するために一番重要な議会での質疑がなくなるということ、しかもそれが議会の始まる一週間前に突然発表されるというのはどういうことでしょうか? 区の説明では、すでに3つの外郭団体を統合したので一定の役割は終えたという事、決算で質疑はできなくても、通常の常任委員会で質問すればいいとのことですが、常任委員会では外郭団体の職員は参加しませんし、細かい内容について区の職員が答えられるはずもありません。情報公開の重要さが最も問われている今の時代に、練馬区があえて外郭団体の活動を見えにくくするということは時代に逆行しているだけでなく、区民の方の思いにも反するものではないでしょうか。今後の見直しを求めたいと思います。

【練馬区の無駄遣いについて 広報誌の差し替えに数百万円…】

皆さんは「ねりま区報」ご存知ですか? 練馬区が月に3回発行している広報誌で、皆さんのご自宅にも新聞と一緒に配布されています。 8月1日号の区報の表記に不適切な表現があったということで、印刷後に差し替えがされたとの報告を受けました。確認したところ、数十万部が無駄になり、合計で300万円近くが使われたとのこと。そもそも何を間違えたのかというと、当初の区報は「ねりマイスター」という名前で地域の特定の商店などを紹介していたのですが、そのような制度もない中で適切ではないと、印刷後に気づいたとのこと。 なぜそんな初歩的なミスを印刷前に気づけなかったのか、ということもさることながら、委員会では全く報告がなく私が指摘して初めて認めた、ということには隠蔽の意図があったのではないかとも思ってしまいます。文字通り税金の無駄遣いですし、こうした間違いを繰り返さないためにも、内部の問題だと言って蓋をしてしまうのではなく、少なくとも委員会などの公開の場でしっかりと報告をして、今後につなげることが必要だと思います。

2019-08-28T17:21:51+09:002019年8月28日|Tags: , |

<大泉で「戦争」を考える…【戦争体験者のお話】6歳で終戦を迎えた少女。死んだ3歳の妹を背負って帰国したことが70年経っても脳裏を離れない>

岩瀬事務所の夏の平和企画、「大泉で『戦争』を考える」、今年で3回目を迎えました。大泉に落ちた焼夷弾の破片や戦時中に配られた教育勅語、兵士が戦地に持参した戦陣訓などのほか、今年は戦争体験者からのお話を中心にプログラムを組みました。35度を超える中にも関わらず、会場は満員、50名ほどが参加されました。 体験者の一人は6歳の時、終戦を満州の奉天で迎えたとのこと。ソ連軍が町を占領し、生活が苦しかった彼女は、極寒の中で兵士が鼻をかんだハンカチを洗って販売する仕事をしていたとのこと。いまだに「ハンカチはいりませんか」というロシア語を覚えていました。1946年、ようやく帰国できるとなったときに、引き揚げ船の環境が劣悪だったために当時3歳の妹がなくなってしまったとのこと。しかし、死んだことが見つかると海に捨てられてしまうので、7歳だった彼女が背中で負ぶって、生きている振りをして佐世保まで連れ帰ったとのことでした。そして、港のすぐ近くの線路沿いの枕木で、頭からガソリンをかけて火葬をしたとのことでした。その様子は今でも脳裏にこびりついて離れない、今でも夢に見るという話でした。他のお二人も、校庭からB29に突っ込んでいく特攻隊を見て、同じ世代の若者がこうして死んでいくんだ、と思ったという話や、小学校に入ったばかりの時に戦死した山本五十六の肖像を見せられて、山本元帥に続け!と叫ばされたときに、なんで死ななきゃいけないんだ、と思ったという話など印象的でした。 近年では戦争を美化しようとする動きもある中で、実際に経験した方のお話はとても重いものでした。当時小学生から高校生だった人々が70年以上たっても癒すことのできない傷を負ったという事、そして戦争では特に一番弱い人から被害にあうということ、改めて思うとともに、こうした話はぜひ若い方々にこそ知らせていくことが大事だと感じました。

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