<「護憲派の泰斗」憲法学者の樋口陽一さんをお招きして>

本日、憲法学者の樋口陽一さんをお招きして講演会「わたしたちと憲法」を行いました。樋口さんは私の大学時代の恩師で、議員になってからもアドバイスをいただいています。大泉学園にお越しいただいたのは今回が二回目。 地域で活動される方々、学者さん、弁護士の方々、そして小さい子をお連れの皆さん等、90名近い方が参加。今回の先生のご講演、タイトルは「あらためて『戦後』の意味を考える―「自由」と「民主」の「いま」-」。明治時代の憲法草案についての話から、現在のアメリカの中間選挙の結果まで、多岐にわたる話を分かりやすく説明いただきました。私からは、「私たちの暮らしと憲法」ということで、区議会の状況についてお話しました。ご参加いただいた皆さんからは、憲法について身近な問題として感じることができた、といったうれしい感想もいただきました。 憲法との関連で12月8日(土)には朝鮮高校の学生さんのオモニ(ハングルで「お母さん」)の方々からお話を伺う機会を持ちます。よろしければぜひお越しください!

2018-11-11T21:08:52+09:002018年11月11日|Tags: , , |

<2019年度 練馬区の認可保育園の申込資料の配布が始まりました なんでもご相談ください!>

先週の金曜(12日)から、来年4月(2019年)の認可保育園申込に向けた資料の配布が始まりました。1次受付の期間は11月1日から30日までになります。すでに練馬区の窓口にはたくさんの保護者の方が質問に見えています。 私も二年前に保育園 […]

2018-10-15T23:12:49+09:002018年10月15日|Tags: , , , |

いわせてカフェ 地域で精神障害を考える

先日、いわせてカフェを行いました。 カフェでは毎回、特定のテーマを取り上げ、ゲストからお話しを伺っています。これまでにLGBT、子どもの貧困、多文化共生などを取り上げ、今回は「精神障害」をテーマにしました。誰もが当事者になる可能性があり、私自身も経験したことがあります。精神障害の方に対する差別や偏見は大変強いものがある中で、私の友人で当事者団体のNPO「ふらじゃいる」の皆さんからお話しを伺いました。 3連休の中日で、しかも外は35度を超える炎天下、どれだけの方が来てくれるかと心配していたのですが、50人もの方に参加いただき非常に盛り上がりました。 「ふらじゃいる」のメンバーのお話し、衝撃的でした。一人の方は私より若いのですが、一家が離散し、ご自身はホームレスとして生活していたとのこと。その後ビッグイシューの販売員になったものの、統合失調症となり、病院に入院して、「ふらじゃいる」に出会ったとのこと。ふらじゃいるで仲間と知り合うことができて、現在は就職しているとのことでした。 なぜ、ホームレスになる前に行政に支援を求めなかったのか質問したところ、生活保護を受けることは恥ずかしく、申し訳ないから考えなかったとのことでした。本来、生活保護は国民の権利であり、受給を受けることは恥ずべきことではありません。しかし、社会の風潮が生活保護を受けることを悪と見做していて、必要な方が受けることを躊躇ってしまうという事は大きな問題です。 なぜホームレスから抜けられたのか、というお話しも印象的でした。それまでは自暴自棄だったのが、ご自身がある時、捨て猫を見つけて何とか助けたいと思ったときに、自分のことも助けられないのに、誰かのことを助けることなどできない、そう思ったことがきっかけになったとのことでした。 また、今日の話を伺う中で改めて地域での繋がりの大切さを実感しました。「ふらじゃいる」のように、障害の有無を問わず誰もが気軽に参加し、対等に相談し合える場所があること、それはすべての方にとって重要だと思います。学校でも障害の「有無」を判断し、子ども達を分ける傾向が強くなっていますが、必要なのはそれぞれの個性を尊重しながら、どんな子どもでもあっても同じ教室の中で勉強できる環境を作ることであり、それが社会全体でも必要だと改めて実感しました。ぜひ今後もこうしたカフェを続けていきたいと思います。 次回は8月12日に「大泉から戦争を考える」というイベントを行います。和田春樹さんの講演のほか、地域の戦争体験者の方からお話し、絵本の読み聞かせ、大泉に落ちた焼夷弾の破片など戦争に関わる物品の展示などを行いますのでぜひお越しください!

隠れた待機児童問題、学童クラブの待機児童について

ニュースでは保育園の待機児童ばかりが取り上げられていますが、小学生の放課後の保育を担う学童クラブでも待機児童問題は深刻です。例えば、地元の大泉北小では今年も11名、大泉学園緑小でも17名が入れませんでした。苦労して保育園に入れたのに、小学校にあがったら学童クラブに入れずに仕事を諦めざるを得なかったといったご相談も頂いていて、「7歳の壁」とも言われています。 練馬区の学童クラブの待機児童、区の説明では今年は331名とのことでした。保育園の待機児童(89名)に比べて多いですが、この数字も保育園同様、実態を反映したものではありません。学童クラブの場合、落ちてしまったら再度申し込みをしなければならないのですが、現実には諦めてしまう方も多く、そうした方は待機児童とは数えられません。 区の対策は、現在の施設での定員の拡大、空き教室を利用したねりっこクラブの導入、民間学童の支援などですが、児童館などを活用して区立の学童クラブを増やすべきだと思います。

2018-08-21T09:41:25+09:002018年6月25日|Tags: , , |

「練馬区報」(6/21)の待機児童に関わる記事、あまりに分かりにくいです…。

本日の「ねりま区報」では区長の所信表明とともに待機児童対策が掲載されています。その中で「待機児童は578人→79人と約500人減少しました!」と宣伝されるとともに、「区全体では保育定員が保育需要を大きく上回っています」とあります。http://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/koho/kuho/index.html しかし実態は違います。練馬区は待機児童数が平成25年度から平成30年度までに500人減ったとしていますが、当時(平成25年度)と今では待機児童の数え方(定義)自体が違います。 例えば現在では、認可保育園に落ちてしまっても、近く(半径2キロ以内)に無認可の保育所等の空きがある場合は待機児童には数えられません。また現在では、1歳児1年保育や3歳児一年保育に預けざるを得なかった方も待機児童から外されています。 区報のグラフはセンチメートルとインチのように、全然違う数字を同じグラフで並べており、全く意味のないものです。百歩譲ったとしても、このグラフでは平成30年度には区の基準が変更され、待機児童数が増加したと書かれているのですから、平成27年度にも同様に、基準が変更されて待機児童数が大きく減少したことを報告する必要があります。こうしたグラフを区民の方に報告するのはあまりに酷いのではないでしょうか。

2018-08-21T09:41:26+09:002018年6月21日|Tags: , , , |

一般質問のご報告③ 練馬区の学校の性教育を充実させるべき!

先日行った一般質問、テーマの一つに学校における性教育のあり方を取り上げました。 私は議員になるまで、多くの国や地域で子どもや女性、先住民の方など、マイノリティの方の生活改善や権利向上のために活動してきました。その中で数多く直面したのが若者、特に10代の望まない妊娠や中絶でした。そして、その背景の一つに若者の性に関わる科学的で実践的な知識が不足していることを実感しました。 日本においても子どもたちがインターネットなどを通じて、性的な情報に触れる機会が増えています。価値観の多様化などによって、性体験の低年齢化も進むなか、子ども達の性感染症や望まない妊娠のリスクも高まっています。そうした中、練馬区においても性教育のあり方を改善すべきだと訴えました。以下、私たちの訴えと区の回答の概要をご報告します。(詳細は議事録をご確認ください。) <主張1.性教育では性感染症や望まない妊娠から身を守るための科学的、実践的な知識も教えるべき> 学校で行われる性教育について、中学校の保健体育の学習指導要領では、エイズやコンドームについて教えることになっています。その一方で「妊娠の経緯については扱わない」とあります。そのため、実際の授業の内容は「性的接触で感染する性感染症にHIVというのがあって、それを防ぐにはコンドームが有効です」といった私たちが聞いてもわからないようなものになっています。先日、足立区のある中学校で、3年生に対して避妊の方法、中高生の人工妊娠中絶の実態について授業で教えました。それに対して、都の教育委員会は中学校で教える範囲を超えていること、また、保護者の意向を把握しないまま授業を実施したことについて、「課題がある」としました。 性教育では、子ども自身が命や体の大切さを認識することとともに、特に心身の発達が著しい中学生においてはただ性に関わる事を否定するのではなく、性感染症や望まない妊娠からどのように身を守るかという科学的で実践的な知識を学ぶことも大切です。 練馬区の教育委員会として、特に中学生に対して、望まない妊娠や性感染症を防ぐためにどのような教育を行うべきと考えるか、見解をお聞かせください。 <区の回答:学習指導要領に基づき適切に実施している> 性に関する教育は、学習指導要領に基づく正しい知識を学ぶことが重要であり、そのうえで、発達段階や一人ひとりの状況にあわせて、個別の指導を行うべきと考えます。 <主張2 教員への研修および保護者向けの講座の実施を!> 学校で性教育を行う教員も生徒たちにどのように教えていいのかを悩み、試行錯誤しています。こうした状況を改善するために教員を対象に性教育の指導のあり方について、研修の機会を保障することが大切です。 同時に、性に関する知識には個人差が大きいことから性教育は学校だけでなく、家庭においても必要です。しかし、多くの保護者は、自身も性教育を受けてこなかったために、子ども達に対してどのように教えたらいいのかわからないといった不安や戸惑いも抱えています。 そのため、保護者が子どもに対して性についてどのように教えるべきか、そのための講座などを区として行うべきです。 <区の回答:既に適切に実施している> 性に関する教育は区立学校において適切に行われていると認識しており、現時点では教育研修や保護者向けの講座を改めて実施する予定はありません。 <感想> 区の回答は性教育について「既に適切に実施している」とのことでしたが、その内容は学習指導要領で示されているもので、どうやったら妊娠するか、といったことすら含まれていません。お互いの心や体を思いやり、子ども達自身の健全な成長を育むためにも、性に関する教育を充実させるべきです。これからも議会で訴え続けたいと思います。

文教児童青少年委員会のご報告 「ねりま接続期プログラム」について…。子どもの成長はそれぞれ、子どもをプログラムにあわせて育てるのではなく、一人ひとりにあった保育を行うべき

本日の文教児童青少年委員会では「ねりま接続期プログラム」ができた、という報告がありました。そもそも「ねりま接続期プログラム」とは何でしょうか? このプログラム、目的は子どもが保育園や幼稚園から小学校に上がる際(接続期)に発生する様々な課題を解決するというものです。プログラムでは、「0歳児から小学校1年生5月上旬までの子どもの姿」などがまとめてあり、職員に配布するほか、家庭教育の参考のためにウェブサイトで公開するとのことでした。 しかし、このプログラム、非常に問題が多いと思います。 プログラムでは、子どもの成長が年齢別のチャートで示されており(下の写真を参照ください。)例えば2歳児では「自分の思いや気持ち、経験などを簡単な言葉で伝えようとする」、3歳では「自分の思ったことや感じたことを言葉に表し、言葉のやり取りを楽しむ」などとされています。しかし、子どもの成長は一人ひとり違っていて、こうした年齢別のチャートに一律に当てはめようとすることは無理であり、保護者にとっては残酷でもあると思います。 例えば3歳の姿として「身の回りのことへの興味や関心が高まり、質問ややり取りを通じて言葉による表現が豊かになる」とありますが、3歳の私の息子は全く得意ではありません。 このプログラムによって自分の子どもの成長が遅れていると追い詰められてしまう保護者も多いと思います。特に「接続期」とされる5歳からの期間については3か月ごとに子ども達の成長が示されていますが、それほど機械的に一律に成長することはあり得ません。区は子どもの成長が「こうあるべき」と示すものではない、とのことでしたが書き方は「~できるようにする。」など、あるべき姿を示しているようにしか見えません。 このようなプログラムにあわせて、機械的に子どもの成長を求めるのではなく、子ども一人ひとりにあった保育や学びのあり方を考えるべきだと思います。

一般質問のご報告② 地域施設で政治に関わる活動を制限しようとする動きは撤回を!

先日行った一般質問、テーマの一つが地区区民館などの地域公共施設での政治に関わる活動を制限する動きについてでした。このテーマは以前から池尻さんが何度も議会で訴えてきたもので、改めて一般質問として取り上げました。内容は、区が誤りを認め撤回したという意味で大きいものでした。以下、少し長くなってしまいますが、概要をご報告します。 ・はじめに 先日、西大泉地区区民館の館長名で利用者に出された文書を入手しました。 文書では「部屋の貸し出しにあたり、政治・宗教活動でないことや営利活動ではないことなどを確認しています。」とありました。 そもそも条例では政治や宗教に関わる活動を制限する規定は存在しません。にもかかわらず、個々の地域集会施設が、独自の判断で政治に関わる活動を禁止しようとすることは看過できません。われわれ議員にとっても、地域集会施設での政治活動を禁止されてしまえば、地域の声に耳を傾ける機会が大きく制限されてしまいます。また、文書では他にも参加者の名簿を前日までに持参し、施設の確認を受けるよう求めていますが、名簿の提出を求めることも明らかに行き過ぎです。 <主張1.区はこの文書について誤りを認め文書を撤回すべき> 政治活動の自由は区民の根源的な権利のひとつです。直ちにこの文書を撤回するよう求めます。名簿の提出についても早急な見直しを求めますが、区の見解を伺います。 <区の回答:過ちを認め撤回> 文書に記載されていた地区区民館の政治・宗教活動を理由とした利用制限、および利用にあたって利用者個人の特定を条件とする条例の規定はありません。文書内容の間違いを正し、速やかに修正しました。 <主張2.団体登録について> 地域集会施設に登録できる団体の資格については、区の要綱(基本的な事務の取り扱いについて定めたもの)で「特定の政治上の主義および宗教の教義を推進し、指示し、またはこれに反対することを主な目的としないこと」となっています。しかしこの内容は区民の地域における政治活動などを不当に制限するものです。そもそもこの規定は要綱にあるのみで条例に基づいていないことも踏まえれば、早急に見直すべきと考えますが、見解をお聞かせください。 <区の回答 特定の政治や宗教を支持、反対する場合は登録できないが、勉強会などは問題ない>  「特定の政治上の主義および宗教の教義を推進し、支持し、またはこれに反対することを主な目的」とする団体は登録できません。ただし、政治や宗教の勉強会、研究会などの活動をする団体は、現に登録団体に承認し、ご利用いただいています。不当に活動を制限するとのご指摘は当たりません。 <感想> 今回、地域集会施設を利用するにあたり、政治に関わる活動に対して制限はない、という明確な確認が取れたことは画期的なものでした。地域での自由な政治活動が封じられることのないよう、これからも会派としてしっかりと訴えていきたいと思います。

一般質問のご報告① 練馬区でも同性パートナーシップ制度の導入を!

年に1度だけの一般質問、今回は任期(4年)で最後ということで、今まで力を入れてきた性的マイノリティの権利向上に関連して、同性パートナーシップ制度の導入を訴えました。原稿の作成にあたっては、当事者の方々からたくさんお話しを聞かせて頂き、その思いも訴えさせていただきました。また、池尻さんからも連日深夜までたくさんのアドバイスを頂きました。 私たちが訴えた内容と区の回答を簡単にご報告します。全文は公開される議事録をご確認ください。 <はじめに> 性的マイノリティの権利保障に関連して伺います。 自治体の取組みの一つとして、同性パートナーシップの公的認証制度があります。東京23区では3区(渋谷、世田谷、中野)、全国では8つの自治体がこの制度を導入しています。 練馬区では同性パートナーシップについてこれまで「現実的な施策の効果が不明であること」および「現行法との整合性に課題」があることを理由に「条例を制定する予定はありません」としてきました。 <岩瀬の主張 1) パートナーシップ制度の効果を認めるべき!> 練馬区の姿勢を当事者の友人に話したところ「パートナーシップで差別的な制度が解消することも大切ですが、私たちにとっては、制度が誕生すること自体に大きな意味があります。制度は自分の暮らす自治体が性的指向に対して寛容であることを示すもので、当事者にとって大きな支えになります。」と訴えていました。このようにパートナーシップ制度は啓発的な意義も強いものです。 そこで伺います。当事者の方が感じている啓発的な意義について区はどのように考えますか。また練馬区はパートナーシップ制度について「現実的な効果が不明」としていますが、他の自治体では、区営住宅における同性カップルの入居や緊急時の病院での面会など様々な取組を行い一定の効果も上がっています。他の自治体のこうした取り組みや効果についてどのように考えているのかお答えください。 <区の回答:一定の効果は認めるものの、効果が不明との認識は変わらず。>  制度を導入した自治体では、当事者の方が公的に認められたことで生活していく上でも支援を実感できるようになった。区民が同性パートナーについて考える機会となったなどの声があると聞いています。しかし、制度を導入したものの利用する方が少ない。対応する事業が少ない。パートナーを解消した場合の対応などの課題も多く、「施策の効果が不明である」という認識は変わっていません。 <岩瀬の訴え 2) パートナーシップ制度は法律上も問題はないことを確認すべき!> パートナーシップ制度を導入した札幌市は「自分達の存在を公に認めてほしいとする当事者の気持ちを受けとめるものです。条例や要綱により定める制度であり、法的な権利の発生や義務の付与を伴うものではなく、現行法に反するものではありません。」としています。他の自治体での取り組みは、あくまで法律の枠内で性的マイノリティに対する差別の是正や社会的な周知啓発を図ることを主旨としています。同性パートナーシップの公的認証制度が、具体的にどの法律のどの規定との整合性に問題があると考えているのか、お答えください。 <区の回答: 制度には現行法との整合性など検証すべき課題はある。> 同性パートナーの権利保障については、国でなければ解決できない遺産相続や税金の控除など、現行法との整合性など検証すべき課題があると考えます。 <岩瀬の訴え 3) 同性パートナーシップ導入に向けて検討を始めるべき!> 本定例会では同性パートナーシップの公的認証制度の導入を求める陳情が出され、多くの署名も集まっています。区として当事者の方の思いに応えるためにも制度導入に向けた検討を行うべきです。考えをお聞かせください。 <区の回答: 明確な回答は無し、ただし状況調査は開始> 区では、今年度実施する「人権・男女共同参画に関する実態調査と労働実態調査」で性的マイノリティに関する項目を設け、状況を把握する予定です。また、講演会の講師や参加者アンケート、支援団体などからも意見を伺っているところです。国や東京都の動向を注視し、当事者のニーズに即した支援策などについて、来年度策定する次期練馬区男女共同参画計画で検討します。 <岩瀬の主張 4) 性的マイノリティの権利保障のための条例や要綱などを作るべき!> 東京都は先日、性的マイノリティへの理解やヘイトスピーチ規制などを盛り込んだ条例の制定を目指すことを明らかにしました。練馬区においても同性パートナーシップの公的認証制度も含めて、性の多様性を尊重し、性的指向や性自認に基づく差別のない地域を作っていくためにも条例や要綱、計画の制定など踏み込んだ対応が必要だと考えます。区の見解をお答えください。 <区の回答:条例の制定はしないが、都の動向を注視する> 現在東京都は、本年9月の都議会に性的少数者への差別やヘイトスピーチの解消を目指して、条例の提出を予定しており都民の意見募集を行っています。その動向を注視して対応してまいりますが、区として条例を制定する考えはありません。 <岩瀬の感想> 区の回答、実態調査で性的マイノリティの状況を把握するとともに、支援団体などから意見を聞いて当事者のニーズに即した支援策などについて、次期「練馬区男女共同参画計画」で検討するということで、今後に期待の持てる内容でした。一方で、同性パートナーシップの公的認証について否定はしないものの「現実的な効果が不明」「現行法との整合性に課題」との見解は変わっていませんでした。今回の訴えと区の回答をきっかけとして、今後も地域の中で差別や偏見に苦しむ性的マイノリティの方の権利向上のために取り組んでいきたいと思います。

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