LGBTのカップルからの訴え「私たちはいつまで行政の”想定外”なのでしょうか?」

区内在住のLGBTのカップルの方から再びこんな訴えが届きました。(前回の内容はこちらです。)(個人情報のため一部変更しています。) 「練馬区に扶養手当の申請をしたところ、区の職員から同性パートナーとの同居は事実婚にあたるので、扶養手当がもらえないかもしれない、そんな連絡がありました。 そんなはずはないと何度も伝えたのですが、全く理解されずに同性カップルは行政の想定外であり、部署によっては何を根拠として扱うかが変わってくるからとまで言われました。結局、上司に改めて電話をしたらようやく伝わりました。 私たちはこれまで何度も差別をうけ、どんなに訴えても、婚姻に準ずる権利は認められませんでした。他人としか扱ってこなかった私達に対して、行政の都合のいい時だけ、なぜ家族扱いするのでしょうか。私達はいつまで行政から想定外と言われなければいけないのでしょうか?」 練馬区はこれまでもパートナーシップ制度の導入を拒否し続けてきた中で、児童扶養手当の受給は、結婚している方と同じように考えるというのはあまりに理不尽です。 「ただ好きな人と生きていたいだけなのに、精神的に疲れました。」いつまで当事者の方は苦しまなくてはいけないのでしょうか。二度とこのようなことが繰り返されないよう、パートナーシップ制度の導入とともに、区の職員に対する教育を行うよう、さらに強く求めます。

練馬区の資源・ごみ回収について…コロナの影響で可燃ごみ、数年振りに増加へ!

区内で出された2019年度の資源・ごみ回収の量について報告がありました。ごみの量は可燃、不燃、粗大ごみの全てで前年度に比べて増加しています。特に可燃ごみはこの数年、減少傾向にあったのが久しぶりに増加に転じました。 最大の要因は今年に入ってからのコロナの影響で2月、3月は可燃ごみでは昨年比6%増、不燃ごみは2月で7%、3月は15%も増加しているとのこと。古布についても海外への輸出ができない中で在庫が増え続けており、焼却処分も可能性の一つとして検討せざるを得ないとのこと。容器包装プラスチックも増加を続けています。 レジ袋の有料化も進む中、大切なのはごみを出さない生活に変えていくこと。行政ではようやくストローの廃止などが進み始めましたが、給食の牛乳パック(1日5万個)を改めてビンに変更することも検討する必要があります。また、庁内の自動販売機の見直し、ウォータークーラーの設置など、区として更なる対応を行うよう引き続き訴えます。

みんなで考えよう、お金の話

友人のファイナンシャルプランナーの方を講師にお招きして、身近なお金についての勉強会をzoomで行いました。「お金は大切」とは分かっているけれど、学校で学ぶのは経済だけ、自分のお金をどう考えるか、ほとんど学ぶ機会はありません。 参加者は約20名、仕事も年代もそれぞれ異なる中で、皆さんそれぞれが考えるお金のあり方、とても勉強になりました。そして、何よりも経済格差をどう埋めていくか、という話。二千万の貯金が必要と言われる一方で、生活保護を受給されている方の半数以上は高齢者世帯という現実、そして、子どもでは7世帯に1世帯が貧困(親子二人世帯では月収14万未満)の中で、どう格差を埋めていくのか、ベーシックインカムの話や資本主義そのものの問題など、非常に勉強になりました。ぜひこうして身近で学ぶ機会を今後も持っていきたいと思います。次回はPTAに関する勉強会やHIVの当事者の方からお話を持つ会を設けたいと思いますのでぜひご参加ください☺

PCR検査体制の充実、練馬区ではどうなる?

8月の補正予算でPCR検査体制の充実が示されました。内容をご紹介します。 ・練馬区では区内109カ所の診療所でPCR検査のための唾液を採取(8/20)。8/17までに1660件の採取を実施、陽性は136件(陽性率8.2%)。ただし、初診対応可の診療所は7月で10カ所、現在も30カ所程度。初診対応可の診療所を増やすため一検体あたり3500円のインセンティブを支給。 ・9月に再度 #PCR検査センター を設置(来年3月迄、場所未定)。1日30件、週3回程度。トレーラーでのウォークスルー方式。公共交通を避け駐車場整備。唾液ではなく鼻・咽頭から採取。医師から紹介が必要。対象は幼児、老人等唾液を採取できない方、近くに居住する方。 ・特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、障害者支援施設への新規入居者全員にPCR検査の補助。ショートステイ、グループホームなどは除外。介護従事者へも検査せず。費用は区が負担するが、本人が病院まで受けに行く必要。寝たきりの方など、敷居が非常に高いです。 ・区のコールセンター、8回線で対応。毎日200件程度の相談。特に休み明けが多い。9時~10時が最も混んでいるが、他の時間は繋がりやすくなっているとのこと。 ・区では検査数は公表しておらず。帰国者接触者外来等での検査数が把握できていないためとのこと。病院から都へ報告する際に、区へも連絡できないか調整中。陽性率を知るためにも、区としても検査数を把握し公表する必要があります。  

練馬区の学校、給食はどうなってるの?

コロナによる学校の再開後、子ども達からこんな相談を頂きました。「学校の給食が始まったけど、毎日カレーや中華丼、親子丼ばっかり。食事の時も前を見て黙って食べなければいけないし、全然楽しくないよ。」 そんな中で先日、こんなニュースが紹介されているのを拝見しました。「給食のおかず 一品だけ、食べるときは“後ろ向き”」。 https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4056128.html 練馬区ともこの間やり取りをしてきたのですが、区ではおかずは一品という指定はありませんが「配膳による密や感染を防ぐために、なるべく簡素化することを求めている」とのこと。そのため、学校ごとに涙ぐましい努力や工夫をしている中で、どんぶりものなどが中心になっています。例えばある学校の夏休み後の献立(写真をご覧ください)を紹介すると、(月)チキンカレー、㈫ガバオライス、㈬五目御飯、(木)スパゲティラタトゥユ、(金)四川豆腐など。また、食事中は前を向いてなるべく会話しないことも求められています。 各学校が厳しい条件の中で努力されていることは素晴らしいですが、そもそも区として配膳の簡素化まですることは望ましいのでしょうか。先日読んだ「給食の歴史」にもありましたが、給食は子ども達の生を明日につなぐ行為であり、そのありさまがにじみ出る場所です。給食は教育の基本でもあり、簡易化するよりもむしろ今の時期だからこそ、免疫を高めるためにもより良いものを食べられるよう、配慮する必要があると思います。

部活動の子ども達、熱中症にならないか不安です、子ども達を守ってください!

連日の暑さの中、複数の保護者の方から炎天下での部活動について、熱中症が不安とのご相談を受けました。ご紹介します。 「娘が所属する中学校のソフトテニス部は今日も午前中から練習をしていました。ここまで危険な暑さに達してしまっているので、子供たちに事故がある前に部活動の中止の判断を出さなければならない状況かと思います。子供の安全を隅に追いやりながらの部活は誰のためのものでしょうか。ぜひ対応をお願いします。」 昨年だけでも都内で、熱中症で救急搬送されたのは児童、生徒だけで513名に上ります。本日東京都に対して、初めてとなる「熱中症警戒アラート」が発令されました。このアラートは本年から開始したもので、熱中症を予防することを目的に、環境省と気象庁が共同で発表しています。アラートが発令されると「不要不急の外出はできるだけ避ける」として、エアコンが設置されていない屋内外の活動は中止することが求められています。 各校に確認した所、アラートが発令されたことで部活動を中止した所もある一方で、通常通り部活動を行っている学校もあるとのこと。しかし、学校の判断に任せるだけではなく、子どもや先生達を守るためにも区として責任を持って対応する必要があります。区に訴えた所、アラート等が発令されたら、活動を行わないよう区から学校に通知するとのことでした。区として対応するとのことで前進ですが、今後も酷暑が予想される中で、迅速な対応を引き続き求めます。

★ジェンダーについて。「女らしく、男らしく」の育て方に練馬区でも5割が賛成

「京都府向日市が実施した調査で、回答者の6割が「女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく育てる」ことに賛成していることが分かった。…性差による役割分担の考え方が根強いことが明らかに」 記事はこちらからご覧ください。 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/319341 練馬区 でも昨年の調査で50%が「女らしく、男らしく」へ賛成、反対は47%でした。男女別にみると、男性の64.4%が「女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく育てるのがよい」に賛成しているのに対して女性では41.4%と大きな差が。世田谷区では結果が逆。「女らしく、男らしく」へは反対が6割でした。 議会でも何度も訴えてきましたが、大切なのは「自分らしく」生きること。それがいかに学校でも社会でも難しいのか、今回の調査結果にも表れています。 他方で、練馬区 の4年前(2015年)の調査と比べると、「未婚の女性が子どもを産み育てるのも一つの生き方だ」に賛成は78.7%で前回(68.7%)に比べて10%上昇。「「結婚しても子どもは持たない」というのも一つの生き方だ」に賛成は86.5%、前回(77.7%)に比べ9%上昇しています。引き続き訴えていきます。

★読んだ本 「同調圧力」

改めて読んでいます。東京新聞の望月衣塑子氏、文科省の元事務次官の前川喜平氏、NYT元東京支局長のマーティンファクラー氏の共著。 それぞれが「権力はつねに暴走し、自由や権利を蹂躙する」ことを念頭に、同調圧力に屈しないで信念を貫こうとする姿は印象的でした。 特に印象的だったのがマーティンファクラーさんの話。 「日本のジャーナリズムは…役人たちに依存し、プレスリリースなど情報をもらえなくなるため、怒らせることを避けて批判ができない」。「新聞社の社長と総理が会食...欧米のクオリティペーパーではまずありえない。ニューヨークタイムズの社長が大統領と会食したら一大スキャンダルになる。メディアで求められるのは独立性であり、信頼性。誰のために報道するのかと疑念を抱かざるを得ない。」 という話は印象的でした。「忖度」を英訳するとkiss ass (お尻にキスする) という話もつい笑ってしまいました。 先日、神保哲生氏のTwitterで「「オフレコ取材をしないと取れない情報がある」とよく言われるが、オフレコに応じるということはギブ・アンド・テイクなわけで、では何をギブしているのかというと国民の「知る権利」を記者が勝手に差し出している」という指摘が重なりました。 自分が圧力に対してどうふるまうべきか、自戒を含めて勉強になります。よろしければご一読ください。

光が丘病院の跡地はどうなる? ぜひ皆さんのご意見を!

光が丘病院が2021年に光が丘第四中学校の跡地に移転します。残った病院の建物をどうするか、検討会議の結果が報告されました。どんな施設が望ましいか、8月1日からパブコメが開始されます。ぜひ皆さんの意見をお届けください! 1.使い方について ・具体的な内容は事業者が提案する。 ・ただし、100~200床の病院機能を持たせ、その中には必ず地域包括ケア病床を設置する。 ・不足しているリハビリなどの慢性機能病床、区内に存在しない緩和ケア病床や後方支援病床なども設置が望ましい。 ・それ以外に、高齢者福祉、障がい者福祉、子育て支援サービスの中から、医療との連携によって効果が発揮できる福祉分野の機能も望ましい。 ・高齢者福祉では特別養護老人ホーム、デイサービスなど。 ・障害者福祉では医療的ケアに対応したショートステイなど。 ・子育て支援では、病児病後児保育施設、児童虐待に対応した短期・中期の滞在施設など。 2.契約について ・貸付期間は10年から30年。 ・賃料は有償を基本とし、内容によって減額、無償も検討。 ・今年度に事業者を選定して2023年に開設。 本来は新病院に地域包括ケア病床を作る予定でしたが、国が基準を変更したことで不可能に。そのため、跡施設には計画になかった地域包括ケア病床が必ず入ることになりました。確かに必要ですが、それ以外にも緩和ケア病床、後方支援病棟などのほか、虐待に対応した滞在施設なども必要だと思います。

「東京都はひとり親のこと、考えてくれないのでしょうか?」

コロナ禍でのひとり親への支援について、東京都では対象となる家庭にカタログを配布し4品目を選ぶ、という形にしています。本日、カタログが届いた方からこんな訴えが届きました。 「カタログが届きましたが、そうめんやそば、あられ、お菓子、お米などお中元の内容かと思うようなものばかり。おむつは一種類しかないですし、必需品の粉ミルクもありません。申込は東武百貨店になっていますし、お中元のカタログギフトにしか見えません。お金や商品券の方がよほどありがたいです。東京都はひとり親家庭の暮らしのことを考えてくれないのでしょうか?」 コロナ禍で非常に厳しい暮らしを余儀なくされているひとり親の方にとって、カタログから4品を選ぶことよりも、お金や商品券を配る方が手数料もかからなかったはずですし、実用的だったはずです。 また、カタログにするのであれば、合う合わないがあるおむつの種類を増やすことや、粉ミルクなどの必需品をもっと加える必要があります。そもそもこれまでも指摘しましたが、この支援では障がい年金を受けているひとり親は対象にすらなっていません。委員会等を通じて都にも改善を求めたいと思います。

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