80代の女性の訴え「私はもう買い物もできなくなってしまうのでしょうか?」便利さの中で失われること。

デイサービスを行う方から、ひとり暮らしの高齢者の方が孤立しているというお話を伺いました。その方が支援しているのは80代の女性、ネットや電話でのやり取りもあまり得意ではない中、外出の主な機会は近所のスーパーでの買い物を兼ねたお散歩。 しかしスーパーで最近、自動レジが導入されて買い物が怖くなってしまったとのことです。使い方がわからず時間もかかってしまい、他の方に申し訳ないとのこと。一列だけ店員さんが対応してくれるレジがあるものの、そのうちなくなってしまうかもしれない。「私はもう買い物もできなくなってしまうのでしょうか?」そう仰っていたとのことです。 […]

新飛行ルート コロナでほとんど飛行機が飛んでないのに、なぜ練馬区の真上を通る新飛行ルートが必要なの!?…住民の暮らしを守るためにも廃止を!

コロナで飛行機がほとんど飛ばない中で、練馬区の真上を飛ぶ新飛行ルートはそのまま使われています。そもそも新飛行ルートはオリンピックに併せて、増便に対応するのが目的。年末年始の飛行を見てもコロナ前の1割まで落ち込んでいる中で必要ないはず。 (https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/690013 ) […]

練馬区の予算、独自のコロナ対策は?もっと検査体制の強化を!②

練馬区の来年度の予算案、コロナ対策として33億7千万が計上されています。しかし内訳をみると、最も多いのが国の予算による学校でのタブレット配布で12億円、区独自の対策では地域の掲示板立替補助やプレミアム付商品券なども含まれています。 […]

練馬区の予算、「かつて経験したことのない」状況へ!財源不足が245億円。貯金は半減、借金は急増

練馬区の令和3年度予算案(2021年度予算)が公表。「かつて経験したことのない」と表現され、非常に厳しいものに。人口増加にあわせて毎年増加してきた支出が今年は減額。 緊急対策として56億円分を見直しましたが、それでも245億円が不足しており、区の貯金(財政調整基金)143億円を切り崩して、区の借金(区債)は102億円増えることになります。 […]

学校で100グラム1000円の和牛を配ることに。本当にそれでいいのか?

先日の委員会、小中学校の給食で業者支援のため100グラム1000円の和牛を3回提供するとの報告。あまりの値段に衝撃を受けました...。昨年、政府が事業者支援のために和牛を配ると発表、国会でも可決され合計で1,300億円以上が計上されています。https://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/attach/pdf/index-329.pdf 練馬区でも小中学校の給食で3回提供するとのことで、単純に計算すると1.5億円もの金額に。もちろん子ども達が良い食材を食べることを批判するものではありません。しかし、多くの人が苦しんでいるなかで、なぜ特定の団体や業者だけを優遇するのでしょうか? 委員会では、和牛以外の食品や目的に転用できないのかを確認しましたが、国から指定されていて駄目とのこと。いやなら食べないという選択しかないとのことです。例えば、同じ牛でも国産牛ではダメとのこと。私の所にはコロナで1日270円の給食費の支払いが辛いといった相談を何度も頂いています。https://iwasetakeshi.net/2019/09/child-poverty/ 区ではどうしようもないとはいえ、それほどのお金をかけるのであれば、一か月でも給食費を無償にした方がよっぽど助かる方は多いはず。政府には人々の怒りの声が聞こえないのでしょうか?あまりに理不尽だと思います。  

練馬区 予算がピンチ。56億円カットで子育て世帯にも大きな影響…。第3子へのお祝いも半額に

本日の委員会。コロナの影響によって、来年度の区の財政はとても苦しくなると報告。リーマンショックの時は5年で400億円以上、収入が減りましたが、今回はそれ以上との予測も。その中で来年度の事業について56億円分を削減することに。子育て世帯への影響も大変なもので特に第3子を出産時の支援(第3子誕生祝金)が半減することになりました。 https://www.discusscabinet.net/nerima/doc_view 教育、子育て関連でも学校・保育園の建て替え、体育館のエアコン整備、トイレの洋式化などが延期、見直しへ。財源が厳しいのはわかりますが、どうしても残念なのが第3子が生まれた際に支払う誕生祝金について20万円を10万円に減らすということ。 小さいお子さんを子育て中の方は特に非常に厳しい状況です。コロナでご両親のサポートが受けられないということに始まり、子育てひろばが人数制限で入れないとか、子どもと公園で遊んでいたら警察に通報されたなど、切実なご相談も数多くいただいています。 こうした中、2020年の出生数も過去最悪と言われています。https://news.yahoo.co.jp/articles/df04752ed44f107c3b94e5fe7e17850076e7b816 昨年妊娠された方も大きく減少していて、練馬区の妊娠届けは前年より7%も低いとのこと。それだけ多くの方が苦労されているのに、練馬区がやることは支援ではなく、3子が生まれた時の祝金を半額にする、あまりに残酷だと思います。現在の状況の中でやるべきことは、むしろ他の費目を削ってでも、子育て世帯への支援を増やすことではないでしょうか。今後の予算委員会でもなんとか他の形であっても支援を充実させるよう、訴えていきます。

練馬光が丘病院の跡地はどうなる?? 事業者が決定、病院と専門学校も!

現在の練馬光が丘病院が、光ヶ丘第4中学校のあった場所へと移転することを受け、病院のあった建物等をどうするか議会で議論されてきました。1月15日(金)の医療・病院整備等特別委員会において、跡施設を新たに運営する事業者が決定、病院だけでなく専門学校もできるなど、内容が示されました。これまでの議論はこちらをご覧ください。 https://iwasetakeshi.net/2020/07/hikarigaoka-hospital/ 1.事業者は? 公募の結果、光が丘病院の跡地を運営するのは医療社団法人 慈生会(http://www.jiseikai.or.jp/)を中心とした団体に。慈生会は板橋区を中心に展開しており、区内では練馬高野台病院、練馬駅リハビリテーション病院を経営しています。 2.跡地はどうなるの? まず、157床の病院が設置されます。地域包括ケア病床(50床)のほか、区内で初めてとなる緩和ケア病床(16床)も設置。また、区内初となる介護医療院も設置されます。こちらは日常的な医学管理が必要な重度介護の方を対象となる施設です。病院では内科、老年心療内科、外科、緩和ケア内科、リハビリテーション科が入院、外来の対象になります。 その他、大きな特徴として専門学校が併設、介護福祉士養成施設として1学年40名、合計80名が学ぶことになります。 3.賃料はいくら? 貸付料は区が示した月額1千1百83万円に対して、事業者からは1千15万円の提案がなされており、今後協議されることになります。 4.今後のスケジュール 4年後となる2025年度中の開設となります。 5.岩瀬の意見 コロナ禍の中で事業者が決定したのはよかったですが、専門学校を併設する必要はあったのでしょうか?現在、介護福祉士が不足しているのは事実ですが、それは需要がないのではなく労働条件があまりに酷いからだと思います。本来であれば区としても環境を改善させるよう力を尽くし、そのうえで病床を増やすことの方が必要なのではないでしょうか。今後の展開についてもしっかりと目を向けていきたいと思います。

緊急事態宣言下での駅での訴えについて…練馬区議会議員を利用してください!

緊急事態宣言を受けて連日たくさんのご相談を頂くなか、駅頭でのご報告を再開、訴えているのは、お困りごとやご不安なことがあればどんな小さなこと、個人的なことだと思われても練馬区議会議員に寄せて頂きたいということ。「緊急事態宣言の中で子どもと公園で遊んでもいいのでしょうか?」というご相談もいただきましたが、決して一人だけの問題ではありません。https://iwasetakeshi.net/2020/04/corona-virus-6/ 緊急事態宣言の中にあっても、むしろ中にあるからこそより多くの苦しみが存在している中で、こういう時こそ私たち、区議会議員を利用して頂きたいと思っています。できる限りの感染予防策を取りながら皆さんからの声を伺い、議会で解決に取り組みたいと思っていますので、ぜひお気軽にお声がけください。

HIV陽性者のお話 「ひとりの人間として見てください!」

私の活動の信念「マイノリティが住みやすい社会こそ、誰にとっても住みやすい。」その思いを実現するために様々なマイノリティの方からお話を伺う機会を持ってきました。(過去のイベントはこちら) 昨日はHIVの陽性者をお招きしました。私と同世代、お子さんもいるという彼ですが、最初にお会いした時の印象は、すごいガタイ...。ものすごい筋肉と体中にたくさんのタトゥー。ただ、私が活動していた中南米などではタトゥーはごく一般的です。お話するととても繊細で優しい方で、ZOOMのイベントもすごく緊張する…と仰っていました。その方が涙を流しながら「HIVの感染者ではなく、ひとりの人間として見て欲しい」と話す姿に胸を打たれました。 彼は建築現場でずっと働き、3年前に職場で吐血、病院でHIVに感染していることがわかったそうです。しかし、知識がなくもう死ぬしかないんだ、と治療を拒否して1年半、病名を隠して働き続けたとのこと。その結果、悪化して体が動かなくなってしまい、どうしようもなく近くのクリニック(診療所)へ行ったとのこと。そこで会った医師に「絶対に生きろ!」と言われたことで、初めて病気に向き合う気持ちになれたとのことでした。しかし、勇気を出してHIVの感染について会社に話したら翌日クビにされたとのこと、私も涙が出そうでした。その後、支援団体である「ぷれいす東京」と出会い、はじめてHIVは治療が可能であるということ、U=U(Undetectable = Untransmittable) の事を知ったとのこと。詳細はこちらをご覧ください。https://hiv-uujapan.org/ U=Uとはエイズウイルスを検出限界値まで抑えられたら、感染させることはないということで、例えば感染者同士で子どもを授かっても子どもは陰性であるとのことです。これらは、あまり知られていない事実です。だからこそ、自分に残された人生をHIVへの差別や偏見を無くすために捧げようと決意したとのことです。多くの感染者の方は差別や偏見を恐れて感染の事実を公表しませんが、彼は顔も名前も公開して訴え続けています。彼自身、現在は検出限界値までエイズウイルスは下がっているものの、治療が遅れたため、免疫はまだまだ低い状況であって、病気にかかるリスクは高いとのことでした。 ぷれいす東京の代表の生島さんのお話も印象的でした。日本では毎年1300名程度の感染が発覚するが、そのうち発症前に保健所等の自主検査でわかるのは3割程度とのこと。また、感染者のうち5人に1人程度は自身が感染していることに気付いていないとのことでした。 コロナの感染が猛威を振るい、コロナ感染者への差別や偏見が深刻化するなか、学ぶこともとても多いものでした。ぜひこうした機会を通じて、少しずつでも地域から変えていきたいと思います。

早稲田大学・野中教授のミニシンポ参加「若者と政治について」

11月に早稲田大学で教鞭をとるアジアプレス代表の野中教授に お招き頂き「ジャーナリズム論ベーシック」の授業にゲストスピーカーとしてお話しました。 https://iwasetakeshi.net/2020/11/waseda-univ/ 今回、改めてお声がけを頂き「若者と政治」をテーマとしたミニシンポジウムでゲストスピーカーとしてお話することに。他のゲストはフォトジャーナリストの安田菜津紀さん、映画監督の大矢英代さん(沖縄スパイ戦史など)、ディレクターの房満満さん(ドキュメンタリー映画「カミングアウト、中国・LGBTの叫び」の監督)。私からはコロナ禍の地域の現状をお話ししました。例えば最も影響を受けているのは若い世代であること。家賃を支払うことができず、練馬区に補助を申請する方は例年の70倍以上、そのうちの8割は40代までの方であることや、昨年一年間で区内で自殺された方のうち、最も多かったのが20代の方だったこと。主権者教育の必要性を訴えました。 安田さんからは、「選挙のときに争点やマニフェストが多すぎて、政党を選べない」という問いに対して、「そもそも争点は押し付けられるものではない、何を大切に生きるのかを掘り下げていき、自分なりに争点を探すことが大切」という回答が印象的でした。 また大矢さんは現在、UCバークレーで研究員として活動されていますが、バークレー校には「フリースピーチムーブメントカフェ」があるとのこと。60年代の学生運動で80人以上の学生が逮捕されたことを誇りとして、コーヒーを飲みながら語り継いでいるというお話とともに、日本でも先人たちがどのように自由を勝ち取ってきたか、最も学ぶべきではないか、というお話が印象的でした。 ミニシンポの結びとして、「すべての活動は政治に繋がる」ということとともに「自由であること、批判的であることがジャーナリズムの基本」である、と野中先生が仰っていましたが、これは政治の世界にも通じると思います。少しずつ地域から積み上げていくことを通して、社会を変えていく、そのことの重要性を改めて実感しました。

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